通信伝
この三人はロイターが退社してイギリス、アヴァスがフランス、ヴォルフがドイツに別れた。フランス銀行が設立され二百家族が体制を固めたときである。
ロンドンの新聞街フリーと街が流行ったが、帝国主義のついでにニュースを落としロスチャイルドがシティーでもうける。
ロイターが本業を始めるのは1858年しかしほかの二人とは互いに協力する交換条約を結びニュースを交換し、59年には世界を三分割する計画に出た。
ロイターの事業にはライオネル・ロスチャイルドが顧客に付いた。アヴァンスは
フランス・スペイン・イタリア・南米を取り、ヴォルフはドイツから北欧ハンザ同盟を取りロイターが大英帝国だった。
1867年南アのダイア、69年のスエズ運河、73年のバクー油田、81年の第一次ボーア戦争、83年のオリエント急行まで必ずこの三人が証券取引所に第一報を与え動く仕組みとなっていた。
この三人組は世界大戦がなければ三極体制のままだったろう。ドイツが世界大戦で崩れ、ロイター,AFP国営通信の二極体制になった。
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