著者:霜月
「……ここまでくると逆に清々しいまであるな」
「いや何言ってんですか!」
「……でも、確かにどうしようもなさ過ぎてなあ」
「…………エドさん、私たちこれから……」
「ま、なるようになるさ。そう気に病みなさんな、ゲルト」
ゲルト「いやあんたには聞いてないわ」
「ガーン!……一応おれ君の上司だよね?」
エド「……ゲルト、ちょっとくらいガムランさんのことも敬ってやれよ。……ほんとにちょっとでいいぞ」
ガムラン「おい!」
わたし「……ん…………?」
ガムラン「……お、復活したか」
エド「茫然自失って感じだったが大丈夫か?」
わたし「…………ここは……?」
ガムラン「管制室だぞ」
わたし「……?」
ガムラン「……ああ、いや、結局コロリョフには移動してない。フォン・ブラウンだ」
わたし「……???」
ゲルト「ちょっと主任、配慮が足りないですよ。パワハラにつき極刑です」
ガムラン「極刑!?」
ゲルト「ソシエ、大丈夫?……まあ、こんなことになっちゃったら全然大丈夫じゃないけど……」
ソシエ「………………こんなことって……?」
ゲルト「そりゃ……あれよ」
ガムラン「おお!また一発炸裂したぞ!」
エド「こんどは日本ですね。あんな森しかないような四国をやるとは、気合入ってますね」
ガムラン「ま、北米、アジア、ヨーロッパ、主要都市は軒並みくらってるからな。ここからは消化試合みたいなもんか」
エド「いやはや、もうスポーツ観戦気分でもないとやってられませんな」
ガムラン「そうだなあ、まともに考えたらおれでも精神病みそうだしな」
ふたり「「どわっはっはっは!」」
ゲルト「…………はあ。まあ、確かにそうかもね」
ゲルト「120 億人が死んでるとか、とても考えたくないもの」
ソシエ「…………地球……?キノコ雲……?」
ゲルト「全面核戦争ってやつね。あー、ヤダヤダ」
「主任!天宮との連絡がつきました!」
ガムラン「お!お手柄だな、レイ。で、あちらさんの様子は?」
レイ「向こうも争う気はないようです。もはや人類は我々だけ、ない国に拘泥している場合ではないと」
ガムラン「そうこなくちゃな。……やれやれ、これで月面の平和は守られたわけだ」
エド「なら、これからは一致団結して人類の存続を目指すとしますか」
ソシエ(………………TSTS転生したら月面で眼下で全面核戦争が起こってた件)
ソシエ(おわりやん)