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人工言語 案  作者: ランファ
文法
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アラインメント

アラインメント

言語学の言語類型論における自動詞や他動詞の主語や目的語の文法上の分類の仕方(wiki)

英語、日本語は主格、与格、対格で分けられる。


S(Subject) = 自動詞の主語

A(Agent) = 動作主(他動詞の主語)

P(Patient) = 被動者(他動詞の目的語)

o1 = 受取手、授与される者

o2 = 授与対象、授与する物


■中立型 (S=A=P)

自動詞の主語、他動詞の主語、他動詞の目的語ともに格標示しない言語をいう。中国語などがそれにあたる。

I(S) come.

私が来る。

I(A) eat an apple.

私はリンゴを食べる。

He scold I(P).

彼は私を叱る。


■主格・対格型 (S=A/P)

自動詞の主語と他動詞の主語で同じ格標示(主格)をし、他動詞の目的語で異なる格標示(対格)をする言語をいう。

I(S) come.

私が来る。

I(A) eat an apple.

私はリンゴを食べる。

He scold me(P).

彼は私を叱る。


■能格・絶対格型 (S=P/A)

自動詞の主語と他動詞の目的語で同じ格標示(絶対格)をし、他動詞の主語で異なる格標示(能格)をする言語いう。基本、能格のみ変わる。

これにより語順が変わっても分かるようになる。

I(S) come.

私が来る。

Mie(A) eat an apple.

私はリンゴを食べる.

Hie(A) scold I(P).

I(P) scold hie(A) .

彼は私を叱る。


■三立型 (S/A/P)

自動詞の主語、他動詞の主語、他動詞の目的語すべて異なる格標示をする言語をいう。

他動詞の主語と目的語を区別するためなら、一方だけの格標示で事足りるので行われにくい。

I(S) come.

私が来る。

Min(A) eat an apple.

私はリンゴを食べる。

Hin(A) scold me(P).

me(P) scold hin(A) .

彼は私を叱る。


■二重斜格型/他動詞文中和型 (S/A=P)

他動詞の主語と他動詞の目的語で同じ格標示をし、自動詞の主語で異なる格標示をする言語をいう。

他動詞の主語と目的語で区別できないので行われにくい。

I(S) come.

私が来る。

Mie(A) eat an apple.

私はリンゴを食べる。

Hie(A) scold mie(P).

彼は私を叱る。


●授与動詞 (英語でいうSVo1o2)

■間接型 (P=o2/o1)

他動詞の目的語と授与動詞の授与対象が同じ格標示をし、授与動詞の受取手で異なる格標示をする言語をいう。

He scold me(P).

彼は私を叱る。

My mother give toh(o1) me(o2).

My mother give me(o2) toh(o1).

私の母は彼に私をあげる。


■二次型 (P=o1/o2)

他動詞の目的語と授与動詞の受取手が同じ格標示(一次目的語)をし、授与動詞の授与対象で異なる格標示(二次目的語)をする言語をいう。

He scold me(P).

彼は私を叱る。

His mother give me(o1) whim(o2).

His mother give whim(o2) me(o1).

彼の母は私に彼をあげる。


●その他

■分裂能格 Split ergativity

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E8%A3%82%E8%83%BD%E6%A0%BC

https://www.asianprofile.wiki/wiki/Split_ergativity

■活格言語 Active–stative alignment (Sa=A;So=O)

活格言語は対格言語と能格言語の中間に当たる。

自動詞の主語が他動詞の主語と同じ格標示をすることもあれば他動詞の目的語と同じ格標示をする言語をいう。

この分類は意味的な違いに基づくが、具体的には言語によって異なる。

動詞ごとに決められた格標示をする言語もあれば、話者の本意によって格標示を決められる言語もある。

自動詞の主語は動詞作用に意志あるいは制御を及ぼすことができる動詞とできない動詞に分けることができる。

できる動詞を意志動詞、非能格動詞(自動詞の主語に意味上主語をとる動詞)

できない動詞を、非意志動詞、非対格動詞(自動詞の主語に意味上目的語をとる動詞)と呼ぶ。

この分類は言語によって異なり、ごちゃまぜの言語も存在する。

格標示がない言語の場合、語順や接置詞によって表せられる。


〇意志動詞、非能格動詞 流動-S fluid-s

話者の意志制御共感によって格標示を決められる言語をいう。

「滑る」に基づく動詞が、

被動者項(対格?)をとれば「(道にあった雪や氷などで)足を滑らす」ことを

動作主項(主格?)をとれば「(スキーやスケートで)滑る」ことを意味する

で常に主語の格が話者の意志ごとに変えられる場合を流動-Sという


例えば

人が躓いて転んでしまったとき

意志がないので

me fell.

もしわざと転んだのなら、意志があるので

I fell.

と言う必要がある。


また、共感の意味になる場合があり

誰かの犬が轢かれてしまったとき

感情的に影響を受けたなら

her died.

感情的に影響を受けなかったなら

she died.


〇非意志動詞、非対格動詞 分裂-S split-s

動詞ごとに決められた格標示をする言語をいう。

□主語が被動者項として標識される自動詞

意志的に制御できない状態をいう「飢える」「震える」など

□主語が動作主項となる自動詞

「歩く」「言う」「考える」など(グルジア語)

で常に主語の格が動詞ごとに固定される場合を分裂-Sという。

この場合、「歩く」や「言う」が、不本意的(無意識的ならどうなのでしょう)であっても動作主項を主語にとる。


□活格、不活格

◇無生物をとった自動詞の主語は他動詞の対格が活格

皿が 割れた/融けた/冷えた

◇生物をとった自動詞の主語は他動詞の主格が不活格

あの人が 走った/働いた/スーパーに行った。

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