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79.ファムール王国でも

「帝城の強化浄化と帝都の結界…か。」


「国境に結界は出来るのか?」

「広すぎて難しいです。」

「やはり都市だけか。」

「拘束魔法はジョン以外には出来ないのか?」

「今、聖都で見習い達が訓練しておる。あと半年くらいで使い物になるじゃろう。」

たぶん1月で十分出来ると思うが、余裕をもって答える魔王様(ジョルじいちゃん)

「ゲールトは北の方の国々でもお尋ね者だから、ここでも帝国でも処分するのは難しいの。」

「聖都まで護送中に捕縛できたならず者は、その国の主要都市の留置所に引き渡すから、よろしくの。」魔王

「馬車の内部拡張魔法は魔王様のあの浮いている馬車と同じなのか?」

「1台1台全部違うよ…違います。」

ニコニコして僕の言葉を聞いている父と同じ名前の王様。

「儂の馬車もやって貰えるかのぅ?」

「良い…はい。」


馬車置き場へ来た。

小型の短距離移動用と大型の長距離移動用の2台がある。

「小さいのは魔王様と同じ感じで、部屋数は少なく広めでお願いする。」

異ジョーンモード

外寸法は“らぷ号”に近いので“らぷ号”とほぼ似たような感じになるが、短期移動用の為、そんなに詰め込みすぎない様にしよう。

内部の寸法は、長さ8m幅15m高さ8mくらいになる。

1 部屋の高さは1階3m、2階・3回は2.5mの3階建て。

2 入り口は両側面の為、左の入り口から入ってすぐ右(後方)はトイレ付の個室ソファーとテーブルがあり、冷蔵庫と冷凍庫を設置、壁4面とも窓枠が有り外の風景を見る事が出来る。

3 中央部は四角い螺旋階段と中央部にはエレベーター。

4 前方は両脇はトイレ。

5 トイレとトイレの間は従者控室。

6 2階も1階と同じ造りで出入口が無く、従者控室と御者台へと出入りできる扉が有る。

7 3階後方部は2階と一緒だが寝室となっている。

8 3階ホールは狭くなっていて、その分前方部は厨房と客間1部屋となっている。

9 防衛機能は“らぷ号”に準じる。

でやってみよう。


「ではまいります、“らぷゅた”」

ウネウネと変形し、車輪が格納された浮いている馬車が出来上がった。

「続きまして、“らぷゅたばーじょんに”の“えぇーゆだなぁー”」


「できました。変更希望が有れば言ってください。」

父ちゃ…ジョーシュ王と魔王様(ジョルじいちゃん)が中に入り物色。


1時間たっても出てこない。


不安になり、僕も中に入った。

魔王様(ジョルじいちゃん)》は2階後方の部屋で寛いでいた。

そして王様は3階寝室のベッドで寝ていた。


魔王様(ジョルじいちゃん)がジョーシュ王を起こし、馬車“ジョー(ワン)号”から降りる。

「これだけで十分だ、大きい方は次回までかんがえておくことにする…。」

「ジョン坊や、今回のはずいぶんシンプルにしたのぅ。」

「大きい方が有ったから、小さい方はシンプルにね。」

「城の方も良いかの?」

「はい、“きれいきれい♡”か~ら~の~」

「「“えぇーゆだなぁー”」」

確認を取らなくても“か~ら~の~”の言葉だけで阿吽の呼吸の魔王様(ジョルじいちゃん)

そして“うぉしゅれっつ”で魔洗便器へ置換した。

その後ジャン皇帝と同じ様に王様の居住区を連れまわされ、便器・冷蔵庫・冷凍庫・大型システムキッチン化を行った。

最後にここ王都の結界だ。

「“でっかいけっかい”と“あくにんたいさん”」


結界も無事かけ終わり、実況見分となった。


王都外門へと“ジョー(ワン)号”到着した僕達ジョーシュ王と僕と魔王様(ジョルじいちゃん)


平和な国だ。


夕方になっても誰も引っかからない。


王様は“ジョー(ワン)号”1階で寛いでいる。

3階の厨房で料理人達が夕食用の料理を作っている。

日が暮れた時ようやく騒ぎが起こった。

「何で入れないんだ?」

「なんだなんだ?」

6人組の冒険者の身分証をお互い持ち間違えていたらしく、身分証の再確認により一人ひとりきちんと確認の後すんなり通行できた。

「これってノードスカーのアレと同じのような気がするね。」

「へーこんな風になるんだねー。」

「ちょっとしたミスでもこうだから、盗賊どもは絶対入って来れないな。」

「なんか安心感が凄いな。」

「街の中で悪さしたら町から出ていけなくなるから、結局悪い事する人いなくなるだろうね。」

「そのま黙って生活していても、常に神経張り巡らしていなければならないから、よほどでない限り疲弊して自分から名乗り出るだろうな。」

各々感心して感想を話ながら門を通過して王都に入って来た。

この一連のやり取りを、馬車の1階の窓の所で見聞きしていたジョーシュ王。

「ノードスカー方面からこの国へ逃げてくる盗賊が増えそうだな。早急に各町に結界をかけてもらわねば。」

と一人語ちるのであった。


“ジョー(ワン)号”内で夕食を食べ、王城へと戻って来た。

魔王様(ジョルじいちゃん)

「ノードスカーから順に結界を張りながら聖共和国まで掃除しながら移動するから、それまでは気を抜かない様にな。まぁ結界が出来ても気は抜かぬようにじゃぞ。」

「街道を順に追い込み漁みたいな感じで移動するけれど、盗賊の拠点が森の中に有れば、今の所どうしようもないね。まぁ無理だろうけれど、オオカミとかエールベアとか獣達に協力してもらえれば簡単なんだけどなー。」僕

「ジョン坊の会話魔法が効いて、更に話に応じてくれればな。多分話は出来ても応じてはくれないだろうな。」ジョル爺

「え?何言っているんだ?」王

「森の獣に協力してもらえたらとっても楽ちんだなと思って。」

「いやいや、協力とかあり得んだろ。」

「ソーダ…そうですね。」

「まずは近々護送馬車でここに寄るから、それまでは護送情報を流しておいてくれんかのぅ。」

「語弊があるが、どれだけ掃除できるか楽しみだ。」


他色々お話して翌朝ファムールの王都を出発し、ノードスカーとの国境出入国を顔魔王様(ジョルじいちゃん)パスで通過。

通過直後、爆速でアラスタへ帰宅した。

エラで5分かかった。

ポムだと2分位かな?キューだと3秒位かな?


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