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20.UFOみたい

第一章の魔法説明回を追加しました。

ポムが全力疾走している。

アラスタ村では僕が失踪したと思って…はいないか。

日が暮れてきた。

辺りが暗くなり足元が見えにくくなってきた。

この時気が付いたのだが、ポムの体が薄―く光っている。

自分自身に魔法をかけている様に見える。

『身体強化魔法の類かな?頑張って走ってくれているから、僕も何かサポートしなきゃ。』

ここで僕はイメージ全開で、自分の真上に無影灯のように影ができにくくかつ明るい灯りと考え

「でいらいと」そして「えぇーゆだなぁー」

日中のような明るさの光と思ったので思わずこんな呪文を唱えてしまった。

直径5メートルくらいの円盤状の光源がUFOみたいに僕の上に浮いている。

僕の上2メートルで前方も照らすように角度をイメージ調整する。

するとまー見やすい。

Baja(バハ)1000で使えたら余裕で勝てちゃうかもと思えるくらいだ。

そんな巨大で明るい光源が草原を時速400km超で移動しているものだから遠くの街や村では、天変地異の前触れではないかと噂になってしまった。

そしてその光は真っ直ぐに領主邸のあるソールトの街へ向かっている。

ソールトの街では何かの攻撃かと門を固く閉ざし、警備兵が外壁の上に臨戦態勢で待機している。

そしてまばゆい光は外門の前で止まった。

そして光が徐々に薄明るさになり僕たちをスポットライトで照らした感じになる。

「街に入ってもいいですか?」

と僕が聞く

しばらくすると門が開いて中に入れてもらえた。

街の人たちはこの灯りを不思議そうに見ていた。

ランタンを持って出てきた人もいた。

街灯は無い。

家々から漏れ出る光が街灯みたいなものだ。

僕は“でいらいと”を解除し

「あかるくなーれ」

といつも家で使っている四角い光源を作って僕の上方1m位の位置にに固定する。

見慣れているアレックはいつもの灯りにほっとした表情になったが、

こちらではこれでもとんでもない魔法みたいだ。

領主邸が輝いてからの新築みたいになったあの現象の主が知れ渡った瞬間である。

なにせ、ポムの上に縛り付けられ、夜の暗い街中を移動する…しかも自ら出した灯り魔法で照らされながら。

市中引き回しの刑みたい・・・・・。


そして、この後、領主様からお説教を受けた。


説教後領主邸にて、僻地農村の3村で、前半期の収穫量から予想した最終年産量が例年の6.8倍の収穫量になりそうな麦のお話をした。

このためにポムをかっ飛ばして来たのですよね。

領主様は自らアイアンクローをかけている。

「これは難題だ。」

『難題って何だい?』なーんちゃって。

「領主様もう公開してしまいましょう。」

アレックが提案する。

・・・・・・・・・・・・

数分の沈黙。

僕は頷いている様に目を瞑り、寝息を立てながらウトウトする。

「明日王都へ行く。」

と領主様は決意をした。

ここで馬車で行くのか、騎乗して行くのかを考えている。

「ジョン、あの魔法で…」

「ん?」

寝ていたのでよく分からない。

「なーに?」

聞き返す。

「ジョン、あの魔法で馬車、何とかならないか?」

「明日じゃダメ?」

と僕とアレックの会話に領主様は

「明日二人とも王都へ向かおう。」

と、とんでも発言が出た。

断われっこないじゃん、強制じゃん。

「ハッ了解しました。」

アレック‥即返事しちゃったよ…もー…仕方ないなー。

「うん。良いよ。」

という事になってしまったので、とりあえず僕はこの前の部屋でお休みすることとなった。


今僕たちのいる国は“ノードスカー王国”。

王様は“ドルフ・ド・ラエ・ノードスカー”。

だってさー。


部屋に入りドアが閉まる。

すかさず自分自身に“えぇーゆだなぁー”をかける。

僕の体が輝き、疲れ・眠気・空腹そして魔力が満たされる。

なぜか“キレイキレイ♡”を自分にかけても、魔力の回復ができないのは先ほど実験したばかりだったので、もうこれからは“えぇーゆだなぁー”と“きれい”で行こうと思うのであった。

既に、目が冴えわたっている僕は、領主馬車の魔法による補強方法を考えるのである。

いわゆる“魔改造”だ、い~ひっひ~。

妄想全開!行っくよー!


車輪自体は現代の空気入りゴムタイヤみたいに硬さと弾力があり且つ地面との接地力…グリップ力を上げて、スポークとの取り合わせ部分はホイールのように硬く丈夫にする。

これを“らじたい”としよう。(ラジアルタイヤからとった名前ね)


スポークはS字状にし、圧縮・引っ張り方向にはバネのように弾力を持ち、横方向には歪んだりしないようにする。

これは“さすぺん”にしよう。(サスペンションからとった名前ね)


車輪の中心部〈ハブ〉と車軸の接合部分は強力な磁力で反発しあっている状態で、摩擦ほぼゼロにする。

これを“じりょくべあ”としよう。(磁力ベアリングからとった名前ね)


馬車本体には、お馬鹿さんとつながる棒って…連結棒に引っ張り力が働くと前方向に加速し、圧縮力が働くと減速する慣性の力を利用した加減速を行う慣性加減速魔法と、他にはえーと…、中にいる人や荷物にはあらゆる方向に力が働いた場合、反対方向へ重力が働く様にな加速度反発重力魔法と、更に更に地面や水面からの距離をほぼ一定に保つようになるっと。

これらをひっくるめて“りにあかぁ”にしよう。


後はお馬鹿さんの速度でも風の抵抗を受けないように、空気の塊で保護した“ういんどばりあ”はどうだろうかなぁ。


10分ほどで妄想が纏まったので、後は明日の朝の楽しみにしよう。

という事で、夜更かしはやめてもう寝よう。


すみません。

この次のお話から更新頻度が落ちます。

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