【1話】満月は狼女と再会す
ども、鬼焔です。初めまして、知ってる人なら知ってますよね「飛焔」アイツの名前をパクったぜぇぇぇえええ!!!!
「思いつかなかっただけだろ?」先週の水曜、あのヤローに言ったらメガネごしの冷たい目で言いやがった。
そうですよ。
悪かったなァァァアアア!!!!
ま、名前等は無しにして……。
飛焔プロデュースとは、原作をアイツが書いたからです、俺が飛焔にラブコメ書いてと言ったのが始まりで、ネタの推奨を要求されて適当に言ったのが飛焔の手により見事なラブコメに。アイツは微妙だから投稿しねぇとボヤいたので………。
ハッハハハハハハハ!!俺が貰ったぜこのネタ!!なかなか良いでないか……なぁにが「オレと死神?!」だ!!シリアスなどコメディに必要ないのだよ!! 坊やだからさ……飛焔はまだまだ青二才!
…………飛焔よ怒るなよ。キレた貴様は怖い。
そんなこんなで出来ました!!「狼女と満月にご注意!」
ウルムンを宜しくお願いします!
月夜に満月が輝く。俺は、そのまま家を屋根伝いで渡り目的地へと足を急がす。
「坊ちゃん、着ましたか…」
そりゃ、お前が呼んだのだからな……。俺は圧倒的に怪しい服装の男を睨みながら心中で呟く。そりゃそうだ……。コイツは苦手だ。
陰陽師って言えばいいのかな? 俺はその家計だ。名家の本家ともあって妖の討伐は珍しくない。だが……今回の依頼は違う。
「それより……。あれが今回のターゲットだな?」
俺は“呪符”による結界に閉じ込められた“者”を見る。そう、妖ではなくて、者……つまり、人だ。いや、人とは言えない。
狼女だ。
紅の相貌が俺を見る、威嚇や警戒するが俺は無視してずかずか進む。狼女は無理をして結界に阻まれる。理性も飛んでいて、ただ、俺を攻撃しようとするが阻まれる。割れはしない、ウチの人間が結界を張ってるんだ、余程の妖力を持たない限りは破壊されない。
「なんで、俺を呼んだんだ?」
ぼやく。すると、巫女服を着込んだ男……。さっきの奴が答える。
「いやですねぇ〜。瀬戸あすなさんですよ?」
「なっ!?」
俺は名前を聞き、狼狽えてしまう。瀬戸あすなは……この世でたった一人の親友だった人物だ。
家計とかいろんな事もあり俺はイジメられてた……今もなんだけどな、学校で心無いイジメを受けてた時に助けてくれたのが……彼女だ。
だが、彼女は2年かそこらで転校する事になった。あすなが居なくなって既に2年にもなる……俺は中学3年……になる。
「梨柳。貴様……俺を呼んだ理由は……!」
「あすな様が殺されたとなれば、輝様が黙ってないでしょう? 満月流陰陽道時期党首、満月輝様?」
ふざけた口調で梨柳が呟く。気に食わない……! 俺は相変わらずアンタが嫌いだよ……。アイツは……梨柳は俺の実の兄貴だ。
普通なら兄貴に党首の席が行く筈だった、しかし、兄貴は生まれ付き妖力が一般人程度しかなかった……故に、俺が次期党首となっている……。僻みなのだろうか?
確実にわかってる事は……俺を嫌ってる事だけだ。
現に……俺にあすなを仕留めろと言っている。
「………。」
「輝、“役目”を忘れられたら困るんだよ」
………。俺は………
「あんたの言いなりなんかにはならない」
「? あき……!? お前!!」
止めようとするが、その時は既に無駄。俺は既に結界と解かせて既に家屋の屋根に立っていた。狼女と一緒に。狼女は口からだらしなく涎を垂らして眉間に皺を寄せながら吟味する。
狙う場所はわかってる。俺の喉仏だ。
ゆっくりと構えに入って相手の出方を疑う。
そして茶色の閃光が近づく。
俺はそのまま姿勢を低くして高速で薙払われる腕を避けてそのまま蹴り上げる。体制を崩したウルフはバックステップをして体制を立て直してすぐ俺の首を狙いに行く。十分に近づいてきたウルフを俺は姿勢を低くしたまま払い、首根っこを掴んでそのまま持ち上げて叩きつけようとするが、ウルフは無理矢理逃げ出す。
俺は懐から札を取り出して構える。ウルフは気にせずに突っ込んで来る、俺はギリギリのタイミングを計り、爪が首筋を狙いに駆ける瞬間に後ろえ跳ぶ。そして、札を飛ばして叫ぶ。
「……焔!」
札は大きな火球となりウルフは表情を強ばらせるもの素早いサイドステップで避ける。
「やるねぇ♪」
語尾をふざけながら呟く。そのまま右手の小指を突き出してクイクイと曲げる。
挑発に乗ったウルフは今までより数段早い速度で近付く。俺は自分の妖力を練り上げた鎖を構える。気色の悪い赤紫の鎖で脚を攻撃。
一段と大きな悲鳴でウルフは後退する。
「逃がすかよ!」
屋根に結界は既に張っている。術者しか術は解けないからな。兄貴に……梨柳に邪魔はされない。
「来いよ。獣公」
一段と大きな遠吠えをしウルフは一気に間合いを奪う。そして俺は持っていた鎖を体内の妖力に戻してある物を作っておく。
妖力は氣より扱いが難しい。
特に形を作るのが難しいのだ、術式さえ覚えれば後は印を覚えれば大抵の術は使える。しかし、形を造るとなれば別だ氣は創造に練る事で出来上がるが、妖力は違う。妖力はそもそも、属に言うと魔力だ、つまり術を使うだけのようなもの、それを応用して妖力の塊を作り出し其処から形を作る。そして、物質化させる。言うなら簡単だがすげー難しい。
「グゥガァァァァアアアアアア!!!!」
と、叫び近付くウルフに素早く腹部を打ちそのまま背後に回り込んで先程作り上げた物を“首に巻く”
「我が名は満月輝。満月の血により汝、狼と契約す。戒めの契約、我が血を対価とし……結ばん! 古の契約により、人狼と満月の契約を交わす!! “主従契約”」
夜の暗雲を裂くかのように白き光が辺りを光に包んだ。
……駄目だ貧血だ。
もぅ……ムリ。
「……き……ぇ」
うっ……?
「おき……ぇ……さい!」
誰だ?
「起きて下さい!!」
………あすな? なんだ、夢か……。
「失礼します!」
「ぐふぉ!!」
あ、あれ? い、痛い……? 夢じゃない? つーか、これって人間の力じゃねぇ!!
あ……そういえば昨日……そうだ、俺はあれから貧血で倒れたんだ。
「………」
「大丈夫だ起きた、頼むから拳を構えるな。つーか、“俺を殴ったらお前も痛い”だろ?」
「うん。昨日だいたい聞いたよ……契約の事」
あすなが首に掛けたピンクの首輪に触れて呟く。俺は罰の悪そうな顔をして
「すまん」と、呟いておく。
「それより朝ご飯出来ましたよ」
「ああ……」
そうと言い残すと軽快なステップであすなは部屋から出て行く。
………。瑠奈の奴怒ってるだろうなぁ。
それより早くリビングに行かないと……親父の雷を聞きに……はぁ。
「輝ァァァアアア!!!!!!」
戸を開けて響いたのは父親の恫喝。おお、朝から元気だなぁ親父。
「おはようございます」
「おぉ、おはよう…………じゃない!!」
くっ、流石に親バカでも駄目だった。
「話しは梨柳から聞いた……血の契約だそうだな。本当にわかってるのか?」
「はい。血の契約とは。満月と人狼に伝わる古い契約方法です。簡単に言うとウルフとの完全同位化……つまり、痛みを共に伴ったり、病気等も一緒になったり等の事が血の契約です」
「流石、輝じゃ。よく勉強しとるのぅ…………じゃない」
「瑠奈様が居るのに何故、ワケのわからない人狼なんかと契約をするのですか?」
うわぁ、相変わらずかなり毒舌だよ母さん。あすながかなり暗い……うわぁ!負の感情がぁぁ…!
「………ノリ?」
「「…………」」
ぁう! 母さんとあすながまるで出来ちゃった婚を報告する両親みたいに呆れてるぜ!!
「輝……」
流石にこの回答はマズかったか。仕方ない……。
「その話しは瑠奈が居る時がいいでしょう。それでは学校が遅れるので」
逃げるが勝ち。
まだ、少年は知らない。自分の未来を。
まだ、少女は知らない。自分の過去を。
まだ、2人は知らない。自分の運命を。
そして、今……道は開かれる。
そして、新たなる旋風が今、降りる。過去と未来を同時に奏でながら。
ウルフとムーンの。
狼女と満月にご注意!
暴風警報は今、鳴りだした。
はいはい。長い前書きを書いて反省してる鬼焔だよ?
草履を投げる準備をするなぁ。よ〜しOK
実は……バトルシーンだけ飛焔に書いて貰いました!!
……500円で。
使える。
ゴメン、二度としないから武器を持たないでください。