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インタビューしましょ

作者: 久乃☆

ネコと犬がニュースをしたら、どんな風かな~・・・。

と考えて書きました。

くだらないというご指摘もございましょうが・・・笑ってくだせ~ww

 とある町の、とあるテレビ局。


 今日もスタジオでは、キャスターやスタッフが緊張した面持ちで、番組スタートの合図を待っている。


 カメラの脇のスタッフがスタートのサインを出すと、スタジオ中に音楽が流れる。




タマ「みなさんこんばんは、『みんニャのニュース』の時間です」




カメラ目線でそういうと、司会者タマはコメンテーターのバジルに向かって会釈した。




タマ「本日は犬族代表として、コメンテーターにバジルさんをお呼びいたしました。

   お忙しいところ、ありがとうございます」


バジル「いやいや、ひまですから」


タマ「そんなご謙遜を、最近はいろいろと忙しいようですが」


バジル「同居の人間が、ドッグトレーニングに目覚めましてねぇ。

    そのおかげで、やりづらくはありますね」


タマ「バジルさんは、かなり体が大きいようですが、大型犬に属するのでしょうか?」


バジル「大型とは行かないと思いますが、小型ではないですね」


タマ「そのようですね。間をとって、中型でしょうか」


バジル「間をとれば、中型でしょう。中の大というところですかね」


タマ「犬種は何になりますか?」


バジル「いわゆる、純粋な雑種と言うやつですが。猟犬の血が濃いようです」


タマ「自分で分かるものですか?」


バジル「そりゃぁ……。小動物を見ると、血が騒ぎますから」


タマ「小動物ですかぁ」


バジル「はい」


タマ「ほう、それは興味のある話ですね。その辺は後ほどゆっくり教えてください」


バジル「はぃ、ゆっくりと」




 バジルはニヤリと笑うと、長い足を組みなおした。




タマ「では、最初のニュースです。

   三丁目のネコのモモさんは、エサがカリカリからウエットフードに変わったそうです。

   銘柄は不明ですが、飼い主が安いものを買ってきたのだというコメントをいただきました。

   犬代表として、お聞きしますが。

   バジルさんなんかも、エサが変わったりは、するのでしょうか?」


バジル「そりゃぁ、ありますよ。飼い主の気分で変わりますから。

    しかも、肉が食べたいのに、野菜が多かったり。

    しかも、キャベツや白菜が大量に入ってたりすると、涙が出ますね。

    そんなときは、小動物を追いかけたくなります」



 最後のほうの言葉は、タマの言葉で聞き取れなかったが、確実にバジルはタマを見て

っていた。



タマ「ネコも犬も、生きていくのは大変です。

   さて、次のニュースです。

   最近界隈を騒がしている、ギャング団についてです。

   五丁目の現場とつながっていますので、呼んで見ましょう。

   五丁目のレオさん、レオさん」



 カメラは五丁目に待機していた犬のレオに移る。



レオ「はい、こちら現場です。

   ギャング団は、月曜から金曜日までに活動するらしく、

   野良猫を中心にいたずらをする模様です。

   被害にあわれた、野良猫のバルさんです」


バル「ちょっと~ マイクをちゃんとこっちに向けてくれないと、私の方が小さいんだから。

   声が入らないじゃない」


レオ「入ってますから、大丈夫ですよ」


バル「ちょっと~ そんなに近くに来たら怖いじゃない。

   あんた、犬なんだから。ネコは犬が怖いのよ」


レオ「失礼しました。この辺でいいですか?」


バル「まぁ、いいわ」


レオ「では、被害にあわれたときの状況を教えていただけますか?」


バル「そうね~ ギャング団は4~5人。少なくても3人ね。

   ランドセルをしょって、学校帰りなのは歴然だわ。

   あいつら、私たちを見つけると可愛いっていいながら毛をむしるの。

   痛いから逃げるじゃない。こっちだって、必死だからひっかいちゃうわけよ。

   すると、よくもやったなって、追いかけてきて、石を投げるの。

   当たると痛いのよね。私も腰に当たって、しばらく動けなかったわ」


レオ「どうやら、ギャング団は猫好きな子どものようです。

   以上、現場からでした」


タマ「ありがとうございました。では、レオさん。次の現場へ急いでください」


レオ「はい、次の現場に向かいます」


タマ「バジルさん、いかがですか?」


バジル「子どもと言うのは、本当に酷いものです。

    動物は痛いことをしてもいいと思っているんでしょうかねぇ。私なども―――」


タマ「では、次のニュースです」


 

 バジルが話し続けるが、タマは無視して次のニュースへと移る。



タマ「一丁目のコタロウさんが、目が覚めたらオカマになっていたそうです。

   飼い猫だけに発病する奇病でしょうか?」


バジル「そりゃぁ、飼い犬にも発病しますよ。私なども、目が覚めたら激痛でしたから。

    ある日突然、オカマになってるんですから、びっくりですよ」


タマ「ほう、そうですか。犬の世界でも蔓延している病気なんですね。

   では、コタロウさんにインタビューしてもらいましょう。

   現場のレオさん。レオさん・・・・・・・まだ、つかないんでしょうかねぇ。

   犬は走るのが速いでしょうに、おかしいですねぇ」


バジル「五丁目から一丁目ですから、結構ありますよ」


レオ「はい・・・はぁ、はぁ・・・こちら・・・はぁはぁ・・・一丁目の・・・はぁはぁ・・・・

   現場。・・・・・コタ・・・・はぁはぁロウはぁはぁさんのはぁはぁ・・・・

   家のま・・・・・・・・・・えです」


タマ「レオさん。息があがってますが、大丈夫ですか?」


レオ「だい・丈夫・・・はっはぁ、はぁ・・・です」


タマ「深呼吸して、インタビューしてください」


レオ「は・・・・・・・・・・はぁー・・・・・・・・・・はぃ」



 レオ、しばし深呼吸する。



レオ「では、落ち着きましたので、インタビューに入ります。

   コタロウさん。こんにちは。オカマという奇病にかかられたそうですが、ご気分は?」


コタロウ「悪いに決まってんだろ」


レオ「以上、現場からでした」


バジル「終わっちゃったよ」


タマ「通信が切れました。次のニュースです」


バジル「諦めが早いね」


タマ「七丁目で、子猫が生まれたそうです。

   生まれたての映像があるそうですので、こちらをご覧ください」



 しばらく待つが、映像が出てこない。

 バジル、じっと画面を見る。



タマ「映像がでませんので、レオさん。レオさん。現場へ急行していただけますか」


レオ「・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・了解しました」



 レオ、マイクを背負うとダッシュで走り出す。



タマ「レオさんが現場に到着するまでの間、コマーシャルをどうぞ」



 コマーシャルが流れる。



バジル「疲れますね~」


タマ「お疲れ様です」


バジル「そろそろ、お腹が空いてきたね~」


タマ「もう少しですから、我慢してくださいよ」


バジル「分かってるけどね~ タマさん、おいしそうですよね。丸々してて」


タマ「私は美味しくないですよ」


バジル「こうして二人でニュースをやってますが、

    やっぱり犬とネコは追いかけっこしてるほうがいいと思うんですがねぇ」


タマ「私は平和主義です」


バジル「じゃ、せめて尻尾の先をカプリとさせてくださいよ」


タマ「ダメに決まってるじゃないですか」


バジル「じゃぁ、帰りますよ。家に帰って警備をしないと、飼い主がうるさいんですよ」


タマ「犬は大変ですね」


バジル「ネコは寝てるだけだからいいですよね」


タマ「ネコにも仕事がありますよ」


バジル「ほう、どんな仕事ですか? ねずみでも追いかけるんですか?」


タマ「昔はそんな仕事もありましたが、今は飼い主を癒すという仕事があります」


バジル「なるほど、それなら私たちにもありますよ。

    家の中で飼われている犬は、飼い主の癒しになるという仕事がありますね」


タマ「バジルさんは家の中じゃないでしょ?」


バジル「私は外ですよ。外で警備の仕事があるんです」



バジルが胸を張って仕事の話を始める。



タマ「あ、レオが現場に着いたようです。

   そろそろコマーシャルが終わりますよ」


バジル、情けなさそうに前を向く。


タマ「現場のレオさん」


レオ「はぁはぁはぁはぁ・・・・・現場のレオ・・・・・はぁはぁはぁはぁ、です。

   こういうの、結構きついです」


タマ「犬は走るのが好きなはずですが」


レオ「運動・・・・・・・・はぁはぁはぁ・・・・・・・・・不足ですね。

   散歩に行っても・・・はぁはぁはぁ・・・走らせてもらえないもので」


タマ「その辺の愚痴は、後ほど聞くとして。赤ちゃんの映像をお願いします」


レオ「はい・・・・・・・はぁはぁ・・・・・こちら、現場の赤ちゃんです。

   では、赤ちゃんを見せてもらいましょう」


母ネコ「ちょっと! 急にこないでよ! 赤ちゃんがビックリするでしょ!」


レオ「すいません。ちょっとだけ、赤ちゃんを撮らせてください。

   おいしそうな赤ちゃん。いや、可愛い赤ちゃんですねぇ」


母ネコ「食べないでよ!」


レオ「大丈夫ですよ。私は小さい子が大好きなんです」


母ネコ「その発言、危険すぎるわ」


レオ「カメラさん、このおいしそうな。いや、可愛い赤ちゃんをしっかり撮ってください」



カメラが子猫を写す。



タマ「可愛いですね。5匹ですか?」


レオ「そのようです」


バジル「うまそうですね」


タマ「!」


バジル「猟犬ですから」



バジル笑ってごまかす。



レオ「以上現場からでした」


タマ「早いけど、一応映像をお見せしたので・・・・本日のニュースは以上です。

   バジルさん、いかがでしたか?」


バジル「どの子もおいしそうで、何よりです」


タマ「あの、バジルさん」


バジル「え? ははは」



FAXがテーブルの上に置かれる。



タマ「おや、視聴者からFAXが届きました。

   どうやら、小さなお子さんからのようです。

   『犬とネコが一緒にテレビに出ていて、喧嘩しないのですか?』

   いい質問ですね。バジルさん、お答えをお願います」


バジル「喧嘩はしないねぇ。私が勝つに決まっているからね。」


タマ「バジルさん。ネコパンチって強烈ですよ」



二人して笑う。



タマ「これ以上続けると、私の身が心配なので、本日のニュースはこの辺で。

   明日の『みんニャのニュース』は

   ネズミさんをお呼びしておおくりいたします。では、さようなら」


バジル「タマさん、ちょっとだけ食べていいですか?

    ほんの少し、尻尾の先だけでいいですから」


タマ「ダメですよ」


バジル「お腹がすいたんです。ほんの少しですから」


タマ「パンチしますよ」



スタジオが暗くなる。



どうでしたか~

よかったら、評価ください~(^▽^;)

評価できないって・・・・だよね~•(●´ω`●)ゞエヘヘ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 視点が面白い。 人間が描いているのだから当たり前だけれど、「猫や犬ってこんなこと考えていそうだよな~」ということがそのままに書かれている。 [気になる点] 台本形式と描写の少なさ。 台本形…
2014/01/14 20:57 退会済み
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