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遠い空の下、机に向かって書き物をする青年

雨の音がしてふと顔を上げる

テレビを消した私は立ち上がって風呂に入る

彼の思考は灰色の貸借対照表のマス目からマス目へ

私は風呂の中で今日一日のくだらない

出来事をかみ砕く

そうやって吐き出された思考や念は

すべて舞い上がって空へ

いじめられて自殺する子供がいる

憎しみにゆがめられた目で空を見る

あの子と私はどこかでつながっている

彼の退屈は私の憎悪で私の憎悪はあの子の退屈で

こんがらがったままスクランブル交差点に犇めく

人の塊

この世のすべてはつながっていて、こんがらがったまま

つながっている

気づいて私はこんがらがる

私一人死んでも


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