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海だぁ!

「起きなさい達也!今日は海に行くわよ!さっさとしなさい!」

あ・・・?

まだ眠いが、起こされたからには起きなければならない。

しぶしぶ起き上がり、俺を起こしに来たさなかを見つめる。

海?

「海に行くのか・・・?」

さなかはうんうんとうなずき喜んでいる。

昨日は俺に怒ってたくせに、うれしいことがあるとすぐ機嫌が良くなるんだなぁ・・・。

さなかはうれしそうに部屋を出て行った。

「・・・起きるか。」

着替えをぱぱっと済ませ、一応水着を準備する。

ま、サイズは大丈夫だろ!

去年の夏後半に買ったものだが、俺は成長スピードがその時から急激に落ちてしまい、体格はあの時とあまり変わらなくなってしまった。

リビングにはいつもどおりにご飯が並んでおり、俺は毎日楽で幸せな日が続いております。

ほんと、ありがとな、茜、さなか。

「達也、さなかから聞いたとは思うが、今日は海だ!テンションを上げるぞ!!」

そこまで熱くならなくても・・・。

で、メンバーはたった3人なのか?

これだけじゃ楽しむにも楽しめないぞ。

「安心しろ達也、メンバーは暁と香、そして結菜も加わっているぞ!」

こいつ・・・俺の心が読めるようになったのか・・・。

だが、6人いればちょうど偶数で何かしら困ることがなくなる。

よし、それなら別にいいだろう。

「よし、じゃあ早く食べるぞ!」

早く食べて準備を済ませたいから、2人を呼びよせる。

俺もテンションが上がってきた。

楽しみだ・・・!

待ってろよぉ!海!!

.

.

.

飯を食べ終え、早急に準備を済ませた俺たちは、みんなを駅の前で待っていた。

ちょっと早く来すぎたな。

まだ予定時刻より1時間も早い・・・。

しかし、みんなも気持ちは俺たちと一緒だったみたいだ。

「やぁやぁ茜とさなか、そして達也~♪」

香が来た!

以前にさなかと喧嘩してたはず(実際には一方的にさなかが怒っていただけで、香はずっと余裕の表情であった)だが、大丈夫なのだろうか?

・・・仲良く話してました。

そのあとも、結菜、暁と、香に続くように来た。

全員が集合した時間は、予定より40分も早かった・・・。

.

.

.

みんなが集まってからは、適当に雑談を交わして時間を潰していた。

で、話していたら危なく電車を見逃すところで、焦った焦った・・・。

そして、今俺たちがいるここは海。浜辺だ!

俺と暁は着替え終わり、後は女子の着替えを待つだけだった。

「おい達也、お前、誰の水着を見たいんだ?」

はぁ!?

ふざけるなぁ!!

確かにそういうものは期待していたが、別に誰を見たいとかそういう考えは一切ない!

「・・・なんだ、つまんねぇのー。」

本当につまらなさそうな顔で言われても・・・。

だけど、好きな人が誰もいないと言うのはたしかにつまらないことだ。

・・・今思えば、気になる奴が1人いた。

それは・・・

「あ、達也と暁ー!待った~?」

香を先頭に女子たちがやってきた。

ま、いまは海を満喫するかな。

まず俺たちは暁&達也VS茜&香のビーチバレー対決をすることにした。

審判はさなか。

結菜は日焼けがいやだからと、日陰から見ているらしい。

「さぁ!試合開始よ!」

さなかの掛け声により試合が始まった。

まずサーブは俺たちからだ。

体育でやっていたバレーボールとは全く違うタイプのボールだ。

風に流されやすいから気をつけて打たねば!

ポーンと、ボールが茜たちのコートへと向かった。

それを茜が止め、香の方へとボールが飛ばされる。

そのボールを香は華麗にスパイクする。

「あ・・・やばい!」

しかし、ボールの落下地点には暁がいた。

暁は渾身の力でスパイクを受け、俺にパスが渡る。

「よし・・・行ける!」

一気にジャンプし、こちらからもスパイクを決める。

それは見事に決まり、こちらの得点になった。

茜や香、ましてやさなかからも拍手を受けた。

結菜は・・・。

いない?

「おい、結菜はどうした?」

つい数十秒前まではそこにいたはず。

消えた?

「トイレにでも行ったんじゃない?」

香はあたりをきょろきょろと見まわしながら自分なりの考えをしゃべる。

ここらへんにトイレはないはず。

まさか・・・何か悪いやつに絡まれてどこかに連れ去られたとか!!

自然と海の方へ視線を向ける。

・・・結菜の友達らしき人と遊んでいた。

あいつにも友達が作れるようになったか、よしよし。

「じゃ、試合の続きをするぞー!」


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