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【第一章完結】霊が導き、霊を導く悪魔祓いの異世界霊能者~異世界で霊視持ちの俺、聖魔の力で悪魔祓いやってます~  作者: 犬型大
第二章

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71お買い物3

「といっても何を買うつもりだ?」


 旅の準備は聖騎士たちがしてくれる。

 必要最低限の準備だろうが、必要最低限あれば別にいい。


 そもそも他の研修生も自分でちゃんと準備はするだろうし、買い物に行くといっても何を買うのか謎だ。

 聖都に来るまでも旅をしてきた。


 旅に必要なものは持っている。


「私はマントを買いたいかなと思います。こちらに来るまでにだいぶくたびれてしまったので新しいものに変えてしまおうかと思ってたんです」


「なるほどな」


 それなら買い物するのも分かる。


「実は俺はここの出で、ちゃんとした旅の備えがないんだ」


 ペリフェは少し困り顔で答えた。


「そういう人もいるか」


 誰もが旅の備えを持っているだろうと思っていたけれど、外に出ることがなければそんなものない人もいる。

 ペリフェは聖都生まれ、聖都育ち。


 教育も聖都で受けたために外に出るような機会がなかった。

 俺やクレンシアのように他所から来た人のようには旅の備えがあまり分かっていない。


「それなら買い物も必要……か」


 聖都育ちのペリフェに店を案内してもらいながら、買う品物は俺たちがアドバイスする。

 クレンシアもペリフェも顔が良いから店の店主から好感が高い。


 ちょっとした値引きとかおまけをもらったりと、顔が良いやつと買い物するとお得なのだなと俺は感じた。

 俺も顔は悪くないはずだけど、あまり得したことはない。


 気だるげな表情しているせいか、あるいはあまりにイケメンすぎるかのどちらかだろう。


「そもそもどれぐらいの移動になるのかも分からないしな」


 他の町に行くということは聞いたが、正確にどこに行くとか何日かかるとか詳細は知らない。

 長いようなら長いなりの準備があるし、短いなら短いなりの準備の仕方というものがある。


 短い旅を想定して長かったら面倒なので、長い旅を想定して買い物するけれど、不親切なものだとため息が漏れる。


「ん? なんだ?」


「都市警備の聖騎士……みたいだね」


 武装した聖騎士っぽい人たちがバタバタと道を走っていく。

 特に知り合いでもないのでただ見送ったが、何かのトラブルだろうかと思った。


 住人は大人しい人も多いが、トラブルがゼロというわけではない。

 それに聖都に入りたいといってトラブルになる人もいたりする。


「魔物かもしれないな」


 ペリフェが目を細めて走っていく聖騎士を見送る。


「人が多いので、魔物が町を囲む城壁の外に出ることもたまにあるんだ」


「魔物が出るんですか?」


「悪魔は賢いからこんなところに来ない。でも魔物は知能が低くて人に引き寄せられるからたまに出てしまうんだ」


「ふーん、中と外じゃ大違いってことか」


 当然魔物トラブルもある。

 聖騎士の大本山でもあるために悪魔が現れることはほとんどないが、聖都には多くの人が向かってくるために魔物がフラッと寄ってくることが発生することもあった。


 多くの聖騎士が慌てて向かったのなら魔物かもしれないとも考えられる。


「ここから近いのは西門だけど……向こうに行ったってことは別のところのヘルプだろうなら」


 こういう時詳しい奴がいると助かるものだ。

 聖騎士たちは西門から離れる方向に走っていった。


「んじゃ西門の方に向かうか」


 トラブルは避けたい。

 面倒なんか首を突っ込まないに限る。


 西門から離れたということは、トラブルは西門ではないどこかということになる。

 つまり西門の方に向かえばトラブルの確率は低いということだ。


「あまり門近くにお店はないぞ?」


「そろそろ昼だろ? なんか食べようぜ」


 色々と店を巡る間に日も高くなっている。

 歩き回って疲れてきたし、お腹も空いてきている。


「確かにそうですね。私もお腹空きました」


「西門近くおすすめの店なんかないか?」


「うーん……ああ、そういえば一軒あるな」


「よし、そこに向かうぞ」


 お買い物でも大変なのだ。

 変なトラブルなんかごめん被る。


 そう思った俺だったが、トラブルを避けるならむしろ門から離れて町の中心にでも行けばよかったのだと後悔することになる。

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