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プロローグ

初投稿ですので、どうぞお手柔らかにお願いします。

甲歴30XX年。

地球の技術は大戦争を経て、新たなステージへと進んだ。

それはロボットテクノロジー。

今や一家に一台。いや、一人に一台なにかしらのロボットと共に人々は暮らしを営んでいる。


中でも人型ロボット、正確にはアンドロイドと言った方が正しいだろう。

どうやらロボットの固定概念は、徐々に人工知能が備わった小型ドローンから、人型アンドロイドに移り変わっていった。

今ではこの星のインフラの8割がアンドロイド達によって賄われているらしい。


俺、平本信也(ひらもとしんや)は日本のロボット製造工場で働くしがない一般職員だ。


ただ俺が開発に携わっているのはインフラを任されるロボットではなく、人間のお世話するロボットである。日本の大手ロボットメーカーが開発したメイドロボットによって、世界で「お世話ロボット」が爆発的に普及した。

それからは、執事型、母親型、父親型、兄、姉、弟、妹、果ては動物型など様々な種類のお世話ロボットが作られ続けている。


俺がこの業界に入った理由は一つ。

自分の手で美少女ロボットを作るという夢を叶えるためだ。


きっかけはある夏の日。

その日に限り、俺は出不精の身体に鞭打って数カ月ぶりの外出をした。

向かった先はビルのワンフロアを丸々貸し切って行われる日本の大手ロボットメーカーが主催するイベント会場。

年に一度開催され、世界的にも注目されている大イベント。

俺はひょんな事からその参加チケットを手に入れたのだ。

ゲーム仲間の一人から、たまには外に出ろとこのチケットを贈られたからである。


そのイベントの大トリには最新型の次世代メイドロボットのお披露目会があった。

メイドロボットは高くてとても買えないが、見るだけなら一度行ってみたいと思い、俺はそのイベントに足を運んだ。


そこで俺は運命の出会いをすることになる。

盛大な前振りの後、分厚く豪華なカーテンの中から登場したのは、メイド服を身に纏った本物の人間と見まがうほどの美少女だった。

静に佇む彼女の姿を最前席にいた俺はこれでもかと目に焼き付けた。

艶やかな長い髪、整った顔立ち、旧式に見られる球体関節は特殊な被膜によって隠されており、生身の人間と寸分違わない質感が見事に再現されている。

MEIと言う名のロボットは、その容姿だけでなく搭載されている機能も凄まじかった。


以下・性能まとめ

掃除、洗濯機能、料理スキルは三ツ星レストランの味を完全再現可能なプログラムを標準搭載、エステ機能、好みの顔、声帯への切り替え機能、最新型人工知能による様々な人格への切り替え機能、防犯機能(大の大人を一撃で失神させる高電圧ボルトを放出可能)、防弾、防水、防刃、防塵、防火、防水、対ジャミング機能等々。


他にも多くの機能を搭載しているが全部上げるとキリがない。

その中でも一番世間の注目を引いたのは性処理機能である。

特殊なシリコンと完璧なAI制御によりそれはもう凄まじい快感なんだとか。

世界初の試みであるその機能は、それなりの数の反対意見こそあったものの、賛成派の中に多くの権力者がいた事が搭載の決め手となったらしい。


そのお値段3()0()0()0()()

当たり前な話だが、つい昨日まで引きこもりだった俺には到底買えるわけがない。

なので、自分で作ることにした。

俺は一念発起し、製造技術とプログラム技術、機械工学を一から勉強。

必要な資格を取得しながら約5年、念願叶って大手ロボットメーカー傘下の製造工場に転職した。

こうして俺は理想のMyロボットを作るため昼は工場で働き、夜に現場で得た経験を活かしてロボットを自作する生活を送っていた。


そう、送っていたのだ。


「おい!暴走したロボットが工場を飛び出したぞ!」


「え?」


「ニンゲン、コロス」


猛スピードで突進してくるロボット。

そこから放たれた膝蹴りが俺の顔面に直撃するまでは。


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