すべての始まり
初投稿なので、何か問題があればご指摘いただけると幸いです。
どんな感想でもいただけると嬉しいです。
周りの人たちの、にぎやかな声が聞こえる。
ああ、また今日も同じだ。
今日もまた、友達作りで入ったサークル「ゆるゆるゲーム同好会」の練習があるんだ...。
サークル決めの時期、ちょうど体調が悪かったから、うす~いパンフレットだけ見て、家から名前だけ事務員の人に伝えてサークルに入れてもらったけど・・・。
まさか「ゲーム」がデジタルゲームのことじゃなくて、椅子取りゲームとかのレクリエーションゲームのことだったとは・・・・・・老人かよと・・・。
しかもゆるゆるとかいってるくせに大会に出場する気まであるらしい・・・・・・。
断れないんだけどね・・・だって怖いから・・・。あのサークルの人たち、俺とは人種が違って活気にあふれてるし・・・。
人間はやっぱ社会的な生物だからさ、断るのってさ・・・
「あ、樽馬君じゃ~ん!」
「え」
「久しぶり~!三日ぶりじゃ~ん!」
「はは・・・うん・・・」
同じ生物学Bの授業を取ってる、和田君が声をかけてきた・・・。
「ほんと毎回ごめんけどさ、前回のレジュメ写させてくんね?」
「・・・!」
思い出す。
「選ばせるの、樽馬は最後でいいよな?」「あははは」
「あ、それ俺がやっとくよ・・・・・」「さっすが樽馬!」
「どうする?部活の中で代表決めて書類出せって」「樽馬がやってくれるだろ!もう行こうぜ!」
俺の人生は、子供のころから今に至るまで、カーストの最底辺で、周りの空気を読んで、我慢して、我慢して、媚びへつらって・・・・・・・。その連続だった。ずっとそうだった。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・言ってやる・・・・・・・!
「・・・・・・・・あ、ご、ごめんあ、あの、なんか家に忘れてきちゃっt」
「冗談キツいな~~!!」ドンッ
「え?」
「あ」
真っ青になった和田くんの顔が見える。
ツッコむ力が強すぎるんだよ、和田君。運動サークルで鍛えてるだけあるな、ははは・・・。マジで・・・。
和田君に押されて、キャンパスの高所から落ちる俺。ちょうど柵とかないところだった。
周りの景色が、スローモーションに見える。
・・・・・・・・着地できるか、これ?
・・・・・・・・・え?大学のキャンパス内で落ちたら騒ぎにならない?え?その後大学行ける?俺。
どうしよ・・・てか入院!?そしたら単位とかって・・・・・・。どうしたら・・・・・・・
目覚めるとそこは、知らない場所だった・・・。