DJシロクマのラジオ番組! キッズ特集!
【お便りは別の人が読んでます】
はいー、皆さんこんばんはー。DJシロクマですー。
今回は……えーっと、キッズ特集と言う事で……
えーっと、では最初は……
【パンダのにくきゅう】ちゃんからー!
えー……たぶん女の子だよな……この子。
「こんばんは、しろくまさん。私はパンダのにくきゅうと申す者」
はい、こんばんはー!
いつも聞いてくれてありがとねー、なんか武士みたいで怖いねー
「わたしは、パンダさんが大好きなんですが、最近とある事情により、パンダさんを諦めざるをえない状況におちいってしまいましたとさ」
ほほぅ、パンダが好きだけど、諦めざるを得ない状況に……とさ?
とさってなんだよ、昔話かよ
「その、じじょうとは、実は私は、ねこさんも大好きなのです」
あー、猫可愛いよね~ 俺も猫飼いたかったんだけどさ、懐かないんだよねー。
シロクマに懐く猫いねえかな……なんかビビらせちゃうし……
「しろくまさんは、ぱんだ、を漢字でかくと、大熊猫、とかくのを知っていますか?」
あぁー、頭いいねー!
シロクマ、しらなかったー!
「たぶん、しろくまさんは、いい歳した、おっさんなので、しっていると思いますが」
ちょっと保護者呼んでー!
この子に言葉使いというものを教えてあげてー!
「ぱんだの漢字のなかに、なんと猫さんがいるのです、これはゆゆしきじたいです」
ふ、ふむぅ?
たしかにパンダの中に猫が入ってたらゆゆしき事態……あれってなんで猫って入ってるんだろうね。元々中国でUMA扱いされてたんだよね、パンダって。ちょっと調べてみよ……
「わたしは思いなやみました、ぱんださんの中のねこさんと、ほんものの猫さん、どっちを愛するべきかと」
なんか言葉選び偏ってんな、この子……
えーっと、パンダは……元々レッサーパンダがパンダって呼ばれてたみたいだね。あのちっこいのか。
あぁー、だから猫ってついてんのかな……
「そこで、そうだんなんですが、しろくまさんは犬さんは好きですか?」
大好きだよー!
そしてパンダの下りは何だったんだ! このラジオ番組よく分かってんじゃねえかこの子! ほんとに子供か?!
あー、終わりか。
最初からなんか良く分からん子が来たな……。
まあ、気を取り直して……お次は……
【アライグマは可愛くない】ちゃんからー!
またしても女の子かな? アライグマ嫌いなのか……って、ぬいぐるみの事って書いてあるね。
アライグマといえばラスカr……
【カンペ:おいやめろ】
おっとー、おっとっとー、誰も某アライグマ代表格の名前なんて言ってないぜ……
「こんにちは、DJシロクマさん」
はい、こんにちはー! アライグマ可愛いよ、シロクマの方が可愛いけどな!
「ねえねえ、聞いて! わたし、この前、プレゼントをもらったの」
ほほー、何を貰たのかな?
「ほら~、今って、世界中大変でしょ。 人と会うのにもきを使わないといけないでしょう」
なんか大人びてるな、この子……さっきの子といい……最近の子供ってみんなこんな感じなのかね……
でも世界中……大変すぎる。シロクマも全然居酒屋に行けなくて寂しい一人飲みを……
あぁー、居酒屋で名前も知らないどっかのオッサンと意味分からん事語り合いてぇー!
【カンペ:キッズ企画だから。そう言う事言うな】
へいへい……だって寂しいんだもん……
「でね、おじい……じゃなくて、えーと、そうそう遠方に住んでいる、祖父母に会えてなくてね」
言い直したー! いいじゃん、おじいちゃんで! なんで言い直した!
これが背伸びという奴か……祖父母なんて言葉、俺高校生になってから初めて使ったぞ!
「今年はお年玉をもらえなくてつまらなかったな~。あっ、ちがくて~、えーと、だから、会えない代わりとかいって、ぬいぐるみをくれたの」
だよねー、お年玉の方がいいよねー。
欲しい物沢山あるだろうし……でも会えない代わりにぬいぐるみ……きっと、おじいさんはそのぬいぐるみを自分だと思ってって……
「で、それがアライグマだったというわけ。わたし、どうせならペンギンかシロクマのぬいぐるみがよかったのよ。だけど、とどいたのはアライグマ。それも色が灰色というびみょうな色だったんだ。いちおうお礼はいったけどさー」
おじいちゃーん!!
大丈夫?! おじいちゃん聞いてないよね、コレ!
心当たりのあるお爺ちゃん! 断じて貴方の孫じゃないよ! 絶対! 大丈夫だから! ちゃんと可愛がってくれてるから!
「というわけでDJシロクマさん、わたしにシロクマのぬいぐるみをください!」
あげるから! 頼むからお爺ちゃんから貰ったアライグマと一緒に可愛がってあげて!
というわけで、今更ですがハガキが採用された方には実は俺のぬいぐるみプレゼントしてました。
無事採用されたからな! ちゃんとアライグマと一緒に可愛がれよ!
じゃあ次!
【ピーマンは天敵!】君からー!
お、この子は男の子かな? ピーマンは天敵だなんて……人生の半分損してるぞ。
【カンペ:真顔で言うな】
いや、マジでひき肉詰めたらビールのつまみに最高っていうか……
是非大人になるまでに克服して頂きたい。
【カンペ:だから真顔で言うな】
「おっす! DJシロクマ~! おいらの悩みを聞いてくれよ!」
おっすー! 元気のいい子が来たね。そして一人称がおいら!
いいねいいね、なんだかサザ〇さんのカ〇オみたいな子を想像しちゃうね!
「うちのかーちゃん、ひどいんだぜ。俺がピーマンは嫌いだって言ってんのに、週5でピーマンをいれた料理を出してくるんだ」
週5って……もう、なんとしても食わせるというお母さんの執念を感じるね。
苦労してんなぁ……
「ピーマンの肉詰めの肉だけ食べたら殴るし、ピラフに刻んで入れてあったのを苦労して外したのを見て殴るし、普通にハンバーグにソテーとして添えられていたのを残したら殴るんだぜ」
なんか母と息子のピーマン戦争を垣間見てるよね、コレ。
ピラフに刻んで入れたピーマンを取り除くって何気に凄い才能じゃね? 手先器用だから、将来は中々の職人になれるかもしれない……。このままピーマン取り除く作業で訓練させたいのと、素直に食べさせたいのと……半々……
「その理由が「食べ物を粗末にするんじゃない!」というんだぜ。残されるのが嫌だったら、出さなきゃいいのによ」
ああー、これは俺も子供の頃は思ってたねー。
俺もアボガド苦手なんだけど……普通にサラダに刻んで入れてくるから、それ取るのに苦労して……
【カンペ:お前もかよ】
だって苦手なんだもん! アボガド!
「でよ、いつも最後には無理矢理食わされるんだけど……やっぱ最初から素直に食べたほうがいいのかな~。かーちゃんも俺の石頭を殴るのは痛いだろうし。どう思う?」
おっとー、最後の最後でようやく相談っぽい相談が来たよ!
俺としてはピーマン取る作業で訓練してほしい気持ちもあるけど……たしかにかーちゃんにいつまでも石頭を殴らせるのもね……。
ぁ、最後にはちゃんと食べてるんだね。俺は最後までアボガド食わないけど
【カンペ:おい】
んー、まあ、ピーマンはマジで酒のつまみに最高の部類だから食べれるようになった方が良いと思うけど……。
まあ、大人の味だからね。大人の味。大人になるまで分からないかなー? 大人になれば大人として大人しくピーマン食べれるように……
大人大人って強調して、背伸びして食ってくれるのを期待してるわけじゃ無いんだからねっ!
【カンペ:うざっ】
まあ、お母さんの手料理……その中には愛情も沢山入ってるからね!
たくさん食べて、心も体もデカい男になれ!
はいー、というわけで今回はこれにて終了!
また次回ー!(パフパフパフ)
Special thanks!!
山之上 舞花様
実際にお便りを頂いて執筆させて頂きました!
ありがとうございました!