転生
よろしくお願いします!
──ここはどこだ?──
目覚めたら1本の木の下にいた...
「俺は、なにをしていたんだ?」
自分の名前が員藻 茂雄ということ以外何も思い出せない...
辺りを見回すと倒れていた木以外何もない平原が広がっていた。
とりあえず何かしないと落ち着かなかったので周りを見て回ることにした。
しかし、しばらく歩いたが辺りは平原が続くばかり...
そして、俺は木から真っ直ぐ歩くことにした。
進んでいると道のようなものが見えてきた...
「ここを辿っていけば何かあるかも」
その道に辿って歩いて見ることにした...
草原はずっと続いている、
「どこまで続いてるんだ...?」
草以外建物や生き物も一切見つけられなかった。
後ろから何が近ずいてくる音が聞こえてきた...
「あれは馬車か?」
情報が無いと始まらないな。
そう思った茂雄は馬車に乗っている麦わら帽子を被った農夫らしき人に話しかけてみることにした。
「すみません。今ここはどこでしょうか?」
すると農夫は
「ここはグリーン・ウッドと言われる街の外れにある草原だがお主はこんな所で何してるんだ?」
と、不思議そうにこちらを見ている。
それが...
「へぇ、気づけば木の下にいたと。もしかしてその木って『まんだらぼっちの木』か?」
あの1本だけたっていた孤独な木にそんな変な名前があったのか。
「お前さん、これからどうするんだい?
どうせ行く宛もないんだろう?」
「はい」
「なんならここから1番近くの街にベギンってとこがあるんだが、そこまでなら送ってやってもいいぜ」
「いいんですか?」
「あぁ、俺もそこに用があるしなこんな所で出会ったのも何かの縁だいいってことよ」
「ありがとうございます」
茂雄はすることも行く宛もなかったから着いて行くことにした。
「ところでお前さん、名前は何て言うんだい?」
「僕の名前は員藻 茂雄っていいます」
「へぇ、変わった名前をしているんだね
服装も見たことない格好だし東方の人かい?」
「いや、自分の生まれた場所も何も覚えてないんです
唯一覚えているのが名前だけで...」
「そうか、記憶喪失ねぇ...そう言えばあのまんだらぼっちの木でそんな伝説があったような...」
「その伝説ってなんですか?」
少しでも自分のことが何か分かるかも...
「いや、ほとんど覚えていなくてね、王都にある図書館なら分かるかもね」
「そうですか、ありがとうございます」
「おっ、町が見えてきたぞ」
「案外近いんですね」
「あぁ、道さえ分かればあそこからなら歩いてでも行けるぞ」
「そうだったんですか」
「あっ、そう言えば俺の名前を言って無かったな
俺の名前はベンジャミって言うんだ」
「ベンジャミさん、ありがとうございました」
「いえいえ、どうってことないさ
もうすぐ門まで着くからな、荷物検査もあるからちょっと時間かかるぞ」
「はい、ほんとに色々ありがとうございます」
「いいってことよ」
そしてついに
ベギンの門前に着いた。
門を抜けると、のどかな街並みが広がる。
一番賑わっているであろう大通りでは、辺りで呼び込みの声が飛び交っている。
食料や衣服の他に武器や防具が売っていて員藻は少し驚いた、少し歩いて街の中央区らしき場所に出ると赤レンガ屋根の家がたくさん建ち並ぶ居住区があった。
静かに流れる小川や遠くから聞こえる子供の声、どこからか香るスープの匂い、どれを取っても素晴らしい雰囲気だ。
とりあえず1周街を回ったあと、員藻はベンジャミさんに
「金がないならとりあえず大通りにある冒険者ギルドにでも向かうといい。」と言われたのをふいに思い出し、とりあえずそこに向かうことにした。
ありがとうございました!