小説設定、固有宇宙の補足
固有宇宙覚醒者には厳密には純血種と混血種の二種類が存在する。自らの意思で覚醒した純血種と覚醒の時代により覚醒を果たした混血種の二種類だ。この二種には厳密に違いが存在する。
まず、一つ目に老い・・・
純血種の覚醒者はまず老いない。老いない以上、外的要因により死亡しない限り死ぬ事はない。純血種には寿命が存在しないのである。ただし強制的に老化を促進させる類の能力は有効である。だが、必ずしも老化促進能力が純血の覚醒者に効くとは限らないが・・・
そして、混血種の場合は普通に老いる。それは即ち、寿命が存在するという事である。この違いにはある種の固有宇宙としての出力の違いが存在する。
固有宇宙の出力。即ち、固有宇宙としての出力の限界値だ。
そう、これこそ第二の違い。固有宇宙には出力の違いが存在する・・・
固有宇宙の出力は純血種と混血種で明確に異なる。つまり、混血種は出力で純血種に劣る。
何故、そのような違いが出たのか?それは、固有宇宙覚醒に伴うリソース不足が絡む。
固有宇宙に覚醒した瞬間、覚醒者にはある種のリソースが発生する。そのリソースが、固有宇宙の出力を決定する事となる。そして、それは自力で固有宇宙に覚醒したか否かで左右される。
純血種は自力で固有宇宙に覚醒した者だ。それ故、発生したリソースが己一人に収束される。それとは異なり混血種は時代によって覚醒する。つまり、発生したリソースが全体に分散される。
故に、純血に比べて混血は出力で劣る結果となる。混血種が純血種に明確に劣る点は、其処だ。
しかし、必ずしも混血が純血に劣るとは限らない。混血と純血には、もう一つだけ明確に異なる点が存在するのである。それは、混血種は第二の覚醒が存在する事である・・・
それは、どういう意味か?それは、後の話で語られる事となる・・・




