7 サンタクロース
サンタクロースが母なのかと思い始めた頃
いや、サンタさんは母ではなくて寒い所にいる人だ
私はいつも知らんぷり
「ママはサンタを信じてる?」
「ええ、信じてるわよ」
「本当はママでしょ」
「おひげがないから、どうかしらね?」
サンタさんに会うから起きていると
「どうぞ、どうぞ起きてて。
サンタのおじさんと何を話したのか教えてね」
河合隼雄さんという心理学者で執筆もされてる人がいる
クリスマスについての話を読んだ時に
面白いから自分も同じようなことを言ってみたかった
「起きているからね」に対して
「子供は早く寝なさい」じゃあ、夢がない
クリスマスには起きていて確かめるんだと
知りたいって気持ちがあってもいいじゃないかって
うふふ、小学生がずっと起きていられるはずもなし
こっそり部屋をのぞきにいくと
「ううん、まだ起きてるのか」
次に行った時にはお腹を出して眠っていた
すやすやと気持ちよさそうに
布団をかけても目が覚めない
ママサンタさんの予想通りなのだ
大きなタオルにプレゼントを包んで隠す
小窓や階段に描いて作った手と足の絵を
ペタペタ貼って
「サンタさんが来た!」
朝の大騒ぎ
「ここに足跡がある!」
「大きな足だ、ママじゃないね」
手と足の後を追い、階段下の扉を開けると
あやしいが、自分たちを手招きしてるように
なんだか不思議なタオルの包みが
見つけた時の大騒ぎ
開けた時のにんまりした顔
これが私へのクリスマスプレゼントだった
クリスマス前に書けませんでしたので、話がずれてます。
河合隼雄さんの本の内容は著作権の関係で書くことが出来なくて残念です。
私がしたことが、それだと感じとって頂ければ幸いです。