やっぱり僕は人が嫌いだっ!
ええっと、まずは洗剤と食品から行こうかな。
モール前の駐輪場に駐輪し鍵をかけると、真っ先にモール内のスーパーに向かった。
ここには食料品を中心に衛生管理用品なども置かれているので、どちらも買うことができる。
ええっと、確か神様はこっちの方が好きだったような…。でも明日ちゃんの好みはこっちなんだよなぁ。
店について早々に神様の機嫌を取るお菓子を選んでいる事に対して、今更僕は悲しくなったりなんてしない。いわば日常だ。
あ、鶏ももと牛乳が安い…卵も残りはあと2個とかだったよね。
うっ、でも高いな…。まぁいいか。冷凍食品も安い。これも神様の機嫌取りには最適だからね。
食品は粗方買い終えた。感想を言わせてもらうと、野菜高い!の一言に尽きる。
さて、では洗剤でも買いますかな。あ、歯ブラシ。もうひらいてきたし新しいのかっておこうかな。
こんな感じでいつも通り買い物を終え、モールの出口に向かって歩き出す。
明日ちゃんと来ない限りモール内はここ以外に行ったことがないな。ふと、そんな事が頭をよぎった。いや、よぎったからと言って何かするわけでもないので、帰ると言う選択肢しかないのだが。
「――ああ、ダメですね鏡夜さん。わざわざ無理やり単独行動をさせているというのに、全く周りに興味を持ちません」
「もともとそういうやつですからね…でも、緑が少ないことを悲しんでたのは知りませんでした」
別に明日達は鏡夜を尾行しているわけではない。
では何をしているのかと言うと、ただただ鏡夜の部屋から鏡夜の行動を観察しつつ、心を盗み見ているだけであって――ある意味最強で、手軽なストーキング中である。
「そうなんですか?前々から駅の向こうに行く時は多少なり、心がはしゃいでいましたが」
「でも駅の向こうには昔からあまり行きませんでしたよ?」
「それは貴方が虫嫌いだからではないんですか」
またもや疑問形ではなく突きつけてくる。彼の数少ない意志を自分が潰していたんだ。と突きつけるように。悪意を隠す気もないように。
「しかしこれで帰られては意味があまりなくなってしまいます。私からの命令ではなく、他の要素動いてほしいのですが。さて、どうしたものでしょうか」
疑問風に口にしてはいるが、全く考えている様には見えない。
ただ笑顔で鏡夜を見守る神様。そこにタイミングよくその場に現れたのは虧だった。
―――「おお澄河じゃん!何してんだ?」
突然声をかけられて驚き、辺りを見回すと、斜め右の人ごみの中からゲームセンターをバックに手を振る虧を見つけた。
ああ、荷物持ってるのに面倒だな。と思いつつも、今年こそ明日ちゃんに心配をかけないために、しっかりと交友をすると決めたのだ!と、自分自身に言い聞かせ笑顔で振り向く。
「こっちは日用品の買い物を終えて帰るとこ」
レジ袋を持ち上げアピール。ええっと、この後は・・・。
「そっちこそどうしたの?」
神様のコミュニケーションマニュアルを応用して会話をつなげてみる。
・・・うん、不自然じゃないよね。
「こっちも少し散策して帰るところだよ。帰り電車だしね、どう?暇なら遊んでいかない?」
「ん~そうしたいもの山々なんだけど。食品重いし、冷凍食品や生ものもあるから無理そう」
僕は「無念だっ!」と心にもない事を言ってのける。嘘は慣れっこだ。
「そうか~。でも家本当に近いんだな・・・行ってもいいか?」
「ん~・・・ここから1キロぐらいあるし、僕自転車だよ?と言うか、家来ても何もないし」
最初の思案の時間はどうやってやんわりと断るか考えている時間だ。決して楽しくする方法を考えていたわけではない。
「オーケーじゃあ行こう。今すぐ行こう」
…あれ?否定方面に話を持って行ったはずなのに。これは僕がコミュニケーション不足だから理解できない展開なのかな?
仕方ないので神様にコンタクト。二つ返事でおkをもらった。
そこは拒否してよっ!
「この頃スランプ気味なんですか?」
「うん…。どうも頭がフワフワして書けないんだ…」
「特にバタエフェ!が進んでないみたいですが…」
「あんまり人気ないしね…。ゆっくりで良いかなって…」
「でもあのお話をある程度進めないと他のお話に繋げられませんよ?」
「そうなんだよね…。まぁ、なるようになるでしょ!」
「…まぁ無理に書けとは言いませんけど…。就職と同じように後悔しないでくださいね」
「それは無理な相談だ!(`・ω・´)キリッ!」
「(#^ω^)ピキ」
バン!バン!バン!




