ぷろろぉうぐ。
突然だが質問だ。目の前に。手の届く範囲にボタンがある。それはどんな形でもいい。とにかくボタンが置いてあるんだ。
そのボタンを押せば何かが変わる。だが何だかはわからない。
もしかしたら良い方向じゃないかもしれない。
それこそ死ぬかも知れないし、人生のどん底に突き落とされるかもしれない。それでも押したくはならないかい?
少なくとも僕は、澄河 鏡夜はそのボタンを押した。押したくて押した。
別にたいして世界に不満をもっているわけでもないし、不幸だったわけでもない。
でも最低限、このつまらない日常が壊れるんだ。それでもし良い事が起こったりしたらと思うと・・・押したくなっちゃうだろ?
何?渡してくる相手による?相手は・・・神様みたいなもんだよ。
絶対に信頼できるわけでもないけど、それだけの力を持っているし、嘘をつく理由なんか考えつかないやつ。
絶対押すだろ?押さないやつは人間じゃないんじゃないか?押さない理由が思いつかないし。まぁ保身的な奴は押さないか。つまんないやつだね~、そんな奴を僕は人間だと認めない!
まあ、そんな事はどうでもいいのだけど。え?聞いてきたのはそっちじゃないかって?僕は優柔不断で恐れられていたからね。興味と快楽だけで構成されてると言っても過言ではないよ。うんうん。
それはさておき。僕の場合は本当の神様だったと思う。そして本当に世界ががらっと変わった
いや、世界そのものが変わったんじゃない。僕の世界が変わったんだ。
でも何故か安心した。知人がそのままでいることに。僕はやはり世界には不満を持っていないようだった。
そのときは小学生で、そんなに深くは考えなかったけど。え?いまだったら?
そりゃ~考えてから・・・押してるよ?いや、押してるね!
押してない人まで巻き込むのは理不尽だって神様も言ってたし。神様って意外と良いやつなんだな~と一瞬、思ったりもしなかったけど、戦争を止めてくれたわけでもないのでそこまででもないと考え直したりもしたかな。
まぁそれが本当の神様かどうかなんてどうでも良いんだ。誰だとしても僕の世界じゃモブキャラさ。そして僕が主人公!
いや、一度言ってみたかったんだよね。っと、ストップ、ストップ。調子のちゃいそうだった。
僕結構話がずれるんだよね。どうにかならないかな?どうにかする気は無いけど。
ん?ストップと言えばこの頃は勝手に止まってくれる車が出来たんだってね。人類の進化は面白いって神様も言ってたし。あれ?退化だって?ってあれ?何の話してたんだっけ?
あ、そうそう、変わった世界の話だね。どうかわったかというとだねワトソン君。なんと人の心の声が聞こえるようになったのだよ!
いや~、世界は理不尽だよね。こんな僕にこんな才能を与えるなんて。あ、世界じゃなくて神様か。
ん?話がずれそうだって?そんな事はない。今話してた話題はあれだろ・・・ワトソン君について!
え?違う?こんな声高に宣言してしまった僕が恥かしいじゃないか。どう責任とってくれるんだ!数秒前の僕!責任の形として今があるのだけれどね。
そんなこんなで僕の事はわかってくれたと思う。というよりこんな少しの時間で僕のことをわかった風な口を聞かないでくれ!え?全然分からないって?
わかんなくても良いんだけどね。実際。
なんかぐだぐだな前置きになっちゃったけど、かっこよく要約すると
主人公 澄河 鏡夜はある日当然神様におもしろいボタンを差し出された!それを押してしまった主人公の運命やいかに!いや、もう数年前の話だけど。
さぁさぁ、よってらっしゃい、みてらっしゃい、聞かねばそこまで、聞けば末代までの語り草!になるといいなぁ~。っと、話がずれる。さぁさぁ本編始まるよ!