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終末の回避方法  作者: おぺ
4/9

二週目火曜日


女の子がいる。

金髪の・・ぺちんっ。

白い羽の・・ぺちんっ。

ぺちんっぺちんっぺちんっぺちんっぺちんっぺちんっ

A GIRLに往復ビンタくらってるんですが。

なんで?


?「むかつく。死ね。」

僕が何したっていうの?


・・

・・・・


火曜日。

目が覚めた僕は、なんとなく頬を叩かれた感触が残っている気がした。

夢だよね?

・・学校行くか。


紀一「よっ、相棒。ステルス隕石の観測成功したな。」

緑平「その辺はさ、A GIRLの目論見通りって気がする。」

紀一「お、なにかわかった?」

緑平「大体のことは成功するんじゃないかな?盛り上げようとして。」

緑平「僕の予想じゃ結末も決まっていると思う。A GIRLの筋書き通りという結末が。」

紀一「へぇ、どんな結末になりそうだ?」

緑平「・・僕が死ぬとか?」

紀一「そんなことオレがさせないぜ!」

サンキュー親友。

というかさ、僕A GIRLに嫌われすぎじゃない?

いちいち夢にまで出て往復ビンタだよ。この登場に意味なんてないよね?


巴「おはよう皆の衆。」

あれ?いつも早いのに。


緑平「おはよう。珍しく遅いね。」

巴「用事があってな。しばらく忙しくなりそうじゃ。」

緑平「手伝えることある?」

巴「これはわらわがやらねばならぬこと。気持ちだけありがたくいただいておこう。」

紀一「こーら!緑平、オレたちだって忙しいだろうが。」

緑平「そうだけどさ、やっぱ助け合いは必要だと思う。」

巴「お主らも忙しいのか。すまぬな、手伝えそうにない・・無念じゃ。」

緑平「いや気にしないで。紀一が手伝ってくれてるし、今のとこなんとかなってるから。」

紀一「そうそう。お前は自分のやることやってろ。」

巴「ぬかりはない。が、油断できるものでもないがな。」

そっちも大変そうだ。

まぁ僕の方が大変だろうけどね(泣)


・・

・・・・


昼休み、僕と紀一で次の計画を練る。


紀一「ビル周辺は監視カメラで死角はないと思った方がいい。」

緑平「ライフルとかで遠距離狙うつもりだけど。」

紀一「・・向こうがどこまで対策しているかだが・・」

緑平「防弾チョッキとか?的は小さいけど頭を狙えば防ぎようがないと思う。」

紀一「いやあそこって現実世界ではできないことができるだろ?」

紀一「オレならバリアを張るね。」

緑平「SFっぽい!でもそんなのされたらどうしようもないよ。」

紀一「・・核を使うとか?」

緑平「それはちょっと・・」

紀一「だよなぁ。」

最初それ思いついたけどやっぱり躊躇するよなぁ。


紀一「待てよ。オレたちだって未知の武器を使ってもいいんだよな?」

緑平「宇宙船作って超巨大レーザーとか?」

紀一「宇宙船みたいな目立つタイプはすぐ対処されると思う。」

緑平「やっぱ隠密性の高いものか・・無人飛行機?」

紀一「いいかもな。無人ロボットが襲撃したり。」

紀一「あーでも遠隔系ならジャミング(妨害電波)に気をつけないと。」

紀一「遠隔操作じゃなく自立系がいいかもな。その時は奪われて解析される前提で考えないといけないが。」

緑平「というと?」

紀一「拠点に戻る情報があるとこちらの基地がバレたりする。逆に向こうを挑発する情報や、偽情報を仕込むこともできる。」

結構楽しそう。

敵を罠に嵌めてみたい!


緑平「それやってみるか。無人ロボットの襲撃!そして偽情報を仕込む!」

紀一「ロボタ(ROBOTA)の語源通り、人類のために働いてもらおうぜ!」

早速ログイン。

みなさんいるかな?


・・

・・・・


まずはふたりで情報収集。

携帯しかないから全員の様子を一度に見ることができない。


紀一「ログインしているのは3人か。FIRST、NINTH、TWELFTH。」

緑平「FIRSTがいるのか・・すごい奴感があるんだよなぁこの人は。」

紀一「昨日は度肝を抜かれたからな。今回はやめとくか?」

緑平「・・いや、どの道FIRSTとも戦わないといけないんだ。それに・・」

僕の時間切れがいつなのか明示されていない。

いつまでに12人を倒さないといけないんだ?


紀一「よし!オレは引き続きこの3人を見張る。緑平は早速ロボットの作成だ!」

緑平「おっけい!」

どんな材料でロボットを作るか?

やっぱ鉄だよね。

パソコン入れたらAI搭載になるかな?

武器も必要だから火薬も入れよう!火薬万能説。

名前は、”AI戦闘ロボット(偽情報付)”これだ!

・・これかぁ?


チーン。

いかにもな二足歩行の四角いロボットが出てきた。


紀一「これはまた古風なロボットで。」

緑平「材料の選択間違えたかなぁ・・」

デザインとか口出しできないの?


緑平「よーしそれじゃあ・・あれ?」

ガシャン、ガシャン、ガシャンと、勝手に外へ向かう。

おーい。


紀一「AIに従って戦いに行ってる・・のか?」

おーい!まだ命令してないよ!

まぁどの道命令するつもりだったけどさ。

・・命令を省いてくれる有能さんなのか、人間は不要という意味なのか。


ロボットは、まっすぐ12人が活動しているビルへ向かう。

あれじゃ監視カメラにすぐ引っかかるだろうな。

ステルス付きとか書いた方がよかったか?


紀一「まずいな。FIRSTが気付いた。」

緑平「ガシャガシャうるさいからなぁ・・」

鉄製にしたの失敗だったかな。

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

ロボットは、爆発で頭を残し吹っ飛んだ。


緑平「え・・?」

自爆じゃない。あれは・・地雷?


紀一「FIRSTが声明を出してる!」


FIRST「驚いた者もいただろう。だが安心してほしい。」

FIRST「我々が用意した防衛システムが作動しただけだ。」

防衛システム?

こんな短時間で用意したのかよ!

FIRSTが、ロボットのところへ行く。


FIRST「どうやら襲撃者の仕掛けたロボットのようだ。」

FIRST「規定の登録者以外が敷地に入ると迎撃するようにした。」

FIRST「よく見るんだ襲撃者よ。次はお前がこうなる番だ。」

ロボットの頭を画面に見せるようにして言う。


「FIRST様かっけー!」

「でもさ、もう襲撃者近づかないだろ。」

「いいじゃんそれで。」

「ロボットさんかわいそう・・」

「早く襲撃者が悔い改めることを祈ります。」

「オレなら核を使うね。襲撃者はアホ。」

「グロ頭見せてんじゃねえ!」

「襲撃者はテロリストか?それともどこぞのカルトか?」

「なんか・・その頭しゃべってねえか?」


え?ロボットの頭が喋ってる?

FIRSTも気付いたようだ。耳を傾ける。


ロボット「・・ワタシノ・・作成者ハ・・・・HOMOデス・・」

・・おい。


紀一「・・・・オレたちの友情は変わらないぜ。」

紀一が距離をとる。


緑平「偽情報だから!」

そのチョイスは悪意しか感じられない!

A GIRLの罠か!?


・・

・・・・


ロボット作戦は失敗に終わった。

だがある意味ロボットの被害だけで済んだのは助かったともいえる。

僕は命かけてるんだから。

でも大切ななにかが失われた気もする。HOMOじゃないもん。


放課後、紀一の家で作戦会議といく。

が。


緑平「えーと。」

巴がいるんだけど。


紀一「オレが呼んだ。いや多くの人に知られるとまずいのはわかるが、時間制限があるんだろ?」

紀一「オレたちには新たな知恵が必要だ。」

緑平「う・・まぁロボット作戦が失敗に終わり、次の手は白紙だもんな。」

巴「事情を聞いていないのでわからぬが、もしやA GIRLに選ばれた12人を襲撃しようとしたロボットのことか?」

巴「今日の昼に起きていたがまさか・・」

緑平「はい。僕たちの仕業です。」

紀一「信じられないかもしれないが、緑平もA GIRLに選ばれていたんだ!それも13番目として。」

巴「それで12人を殺せと?緑平、お主はそのような真似をしておるのか?」

緑平「やりたくなかったけどさ、僕がやらないと・・人類が滅ぶって。」

巴「昨日悩んでおったのはそのことじゃな。世界を救う者同士で争うことを強いられておったか。」

巴「わかった、微力じゃがわらわも協力するぞ。とはいえあまり長くはいられぬと思うが。」

紀一もだけど、話が早くて助かるよ。

いい友達もったなぁ。


紀一「じゃあ早速だが、未知の武器も使えるという前提で、どんな武器を使えばいいと思う?」

巴「ヴァーチャル世界なら、世界そのものを破壊すればすぐではないか?いわゆる地球破壊爆弾じゃ。」

おおう、発想のレベルが違った。

・・あ、忘れてた。


緑平「ごめんそれ無理だった。僕は他の12人と違って、ヴァーチャルの死が現実の死になるんだよ。」

紀一「ちょお!聞いてないぞそんなの!」

緑平「悪い。でもそうなんだ。最初の注意事項に載ってた。」

となると、核もOUTっぽいな。

いや地下に隠れ続ければいける?


巴「それでちまちました兵器を使っておったのか。」

紀一「なんでそんなルールがあるんだ?」

巴「そのルールが無ければ、自爆攻撃の繰り返しで終わるからではないか?」

あーなるほど。

死を恐れない戦い方なら速攻戦術ですぐ終わっちゃうか。

・・すぐ終わっちゃダメなの?


緑平「一応さ、遠距離から銃で撃とうとかは考えていたけど・・射撃は腕前とかいるんだよね。」

初心者が扱えるものじゃない。


巴「未知の武器でよいなら、AI付きの銃を使えばよい。銃と、向きを自由に動かせる設置台で自動射撃じゃ。」

巴「科学が進めば進むほど、人の能力に寄らぬものが作れる。射撃の腕も不要じゃ。」

緑平「その手があった!」

紀一「だけど未来がちょっと怖くなるな・・人間いらなくなりそうじゃないか?」

そうだよなぁ。

例えば自動車が自動運転できるようになると、タクシーやバスの運転手がいなくなる可能性もあるでしょ?

電車もそうだな。むしろ人間より定刻通り運転できそう。

最初は融通が利かなくて人間の方が安心できると言ったりしても、いずれは学習してAIの方が柔軟になっていったり。


巴「時代が変われば古い商売は消える。一時的に多くの求職者が現れ混乱するが、政府の支援でやがて落ち着く。」

巴「AIが現れても同じじゃ。人は新しい時代に対応するだけ。それを拒む者は苦労するがのう。」

巴「産業革命に文明開化、世界大戦にIT。時代が変わり一時的な混乱が起きようが人は滅びぬ。AIが人の為の機械である限り、人が不要とはならぬ。」

巴「人がいらなくなるということは、AIがいらなくなるということじゃ。」

緑平「難しいなぁ。」

巴「根拠の乏しい危機など宇宙人の襲来に備えなければならないと言うのと同レベルじゃ。」

巴「いつでも国民の危機に動ける政府がいれば心配する必要はない。」

そんな政府があればいいね。


巴「しかし、AI付きの銃など作れるのか?見てみたいが。」

緑平「任せて!材料入れて何を作るか名前を入れれば出来上がるから。」

紀一「・・今度はどんな材料使うつもりだ・・?」

ログインして装置のところへ行く。

銃だし鉄を使ってるよね。

火薬は必要。

AI付きだからパソコンでもぶちこんで。

あとは・・・・んーわからん。

名前は”AI付き設置台と一体型の銃”

スタート!


チーン。この通り、屋上の手すりにも設置できる携帯型のAIレーザー銃ができあがり・・レーザー?


巴「材料・・?はて・・面妖な。」

紀一「A GIRLは緑平を甘やかしすぎだと思う。うらやましい。」

僕はA GIRLに嫌われているんじゃないの?


紀一「ま、いっか。早速設置しようぜ!」

緑平「有効射程は800メートルくらいだって。すごい距離いける!」

紀一「しかもAI制御で外さないんだろ?世界最強の武器だぜこれは!」

巴「現実で作れれば・・な。」

だね。

僕たちは12人のいるビルから800メートル先の建物に入った。

屋上にAIレーザー銃を設置する。


紀一「あとはターゲットが出てくるのを待つだけか。」

巴「む・・すまぬ、ちょっと席を外す。」

緑平「気にしないで。自分の用事の方を大切にしていいから。」

これは元より僕のやるべきこと。

みんなには手伝ってもらっているだけ。責任を押し付けたり強制とかはしたくない。

僕は感謝しかできない。


紀一「来た!EIGHTHだ。」

紀一が起動しといたパソコンの画面を見て叫ぶ。

僕も見る。

EIGHTHが階段を下り、外へ向かっている。


緑平「そのまま外へ出てくれ・・」

自然と僕は祈っていた。

EIGHTHが階段を下りきって・・外へ出た!


緑平「来た!」

思わず僕は叫んでいた。

それと同時かちょっと遅く、レーザーが作動した。

一直線に不思議な形を描きながら・・EIGHTHの体を貫通した。


”EIGHTH GAMEOVER”


レーザーによる攻撃が成功したことを裏付けるメッセージがパソコンに表示された。

僕の携帯にもメッセージが来た。


”残り8人・・それで人類は救われる”


紀一「やったな。これで3分の1減った。」

緑平「あと3分の2か・・やっぱ強敵が残っていくんだよね?」

紀一「FIRSTとかな。どう見てもリーダー的なやつだし。」

緑平「確か国籍公開してる人もいるんだっけ。やっぱアメリカ人なのかな?」

アメリカが2人。

あとはバラバラだし地域でまとめる。

北アジアが1人。

東アジアが2人。

アラブ(西アジア)が1人。

ヨーロッパが2人。

国籍非公開が4人。


まぁ北アジアってほぼロシアを指すけどね。

一応他の国もかぶっているけど。

1国で複数いるのはアメリカだけ。

非公開の人がどこかによって増えるかもしれないけど。


紀一「ファーストは国籍不明か・・リーダーシップとるの慣れてる感じがするよな。」

緑平「結構歳いってるのかも。」

紀一「女だったらどうする?」

ヴァーチャル空間のアバター(操っているキャラ)の外見と中身は一致していない。

僕のアバターがそうだからたぶん他の人も・・

あ、巴が戻ってきた。


巴「すまぬ。急用で帰らなければならなくなった。」

巴「とは言っても隣じゃ。緊急の用事があればすぐ呼ぶがよい。」

緑平「うん、ありがとう。」

紀一「じゃあな。」

僕らの知的レベルが大幅ダウンした気がした。

男女の頭の良さはさほど違いないって言われるけど、なら人間の頭の良さは何が違いを作るんだろう?

はっきり優秀な人を優秀だと言える。それは何に対して?知識?発想?冷静さ?


緑平「さてどうしよっか。」

紀一「続けようぜ。放っておいたら向こうは対策とるはずだ。それまで可能な限り叩く!」

緑平「うん、その通りだ。」

AIレーザー銃よ、頼むぞ!

しばらく待ち。


緑平「・・やっぱ警戒して出て来ないか・・」

紀一「そういやさ、最初に地雷で倒したSECONDって日本人だっただろ?意図があってやったのか?」

緑平「いや。地雷だし完璧偶然。」

最初は誰も警戒してなかっただろうし、運が悪かったレベル。


緑平「でも最初が日本人でよかったよ。ほら、外国の人を最初に狙うと色々邪推されそうじゃん。」

緑平「僕のことがもしもバレた時に揉めそうだし。」

ヴァーチャルで倒しても現実で死ぬわけじゃない(僕以外)

早くやられたらペナルティってわけでもない。

そして、どっちにしろ全員倒すんだ。誰から倒していっても同じこと。

・・あーでも、最初にやられた人として悪く見られちゃうのかな。いちゃもんっていくらでもつけられるって言うし。


紀一「それもそうだな。スポーツでも特定の国が相手だとちょっと感じが違ったりするしなぁ。」

紀一「・・ん、誰かログインした。TWELFTHだ!」

12番目か!

FIRST(1番目)が凄かったし、番号の若い方が優秀なのかな?

なら・・


緑平「なにも気付かず外へ来てくれますよーに!」

紀一「おいおい。」

神様お願い♪


緑平「って、え?本当に外へ向かってる!」

紀一「チャンスだ!」

・・でもなんでだろう。すごい不安を感じる。

僕の中で警報が鳴っているかのように心臓がバクバクいってる。

TWELFTHが一歩、一歩と外へ向かっていく。

そして・・外に出た!


緑平「頼むぞAIレーザー銃!」

故障もなくAIレーザー銃が動き出す。

レーザー照射!

直撃!

・・が、TWELFTHは無傷だった。


緑平「な、なんで?」

紀一「・・まさか、バリアーでも張ったのか?」

え?バリアー?


TWELFTH「襲撃者の位置を特定した。迎撃する。」

感情の無い言葉が放たれ、同時になにか飛んで来た!


紀一「やばいぞ!早く逃げろ!」

緑平「屋上にいるからすぐは・・!」

アプリ内のキャラで上を見た時、飛んで来たのがなにかわかった。


ミサイル。


TWELFTHの放った兵器は、僕のいる建物ごと破壊した。

逃げられなかった。

僕は・・・・死んだのか?

目を閉じて体を震わせる。


緑平「ここはどこ?地獄?」

目を閉じているので真っ暗だ。


紀一「残念ながら現実という地獄だ。」

目を開けると、特に死んだ様子はなかった。

僕・・生きてる?


紀一「携帯を見てみろ。」

携帯?


”あなたの命はあと2つ”


えっとつまり・・残機制?

シューティングかよ!


紀一「なんにせよ、生きててよかった!肝を冷やしたぞ!」

緑平「ああ。悪い、心配かけた。」

紀一「・・手強いやつらだな。」

緑平「うん。A GIRLに選ばれただけあって、真向対決じゃ勝ち目なさそうだね。」

紀一「ここまで短時間のうちに対策と反撃されちゃあな・・同じ手は使えない。」

ん・・パソコンに表示させていた、12人の様子を映した画面にもメッセージが表示された。


”襲撃者の撃退に成功しました”

”しかしまだ襲撃者は残っています”


残っているのは僕の残機です。

命の数で表しているのをみると、”0=死”だよね。

ならあと失敗できるのは1回だけ・・


「TWELFTH△!」

「よっしゃあ反撃開始!」

「地球の未来をよろしくお願いします!」

「襲撃者ザコすぎ。」

「まだザコいるのか。徹底的にやっちゃってください!」

「地球の未来は明るい!」

「というかさ、なんであんなのがいるんだ?」

「TWELFTH!TWELFTH!TWELFTH!」

「英雄たちに光あれ!」


TWELFTH「襲撃者撃退のメッセージで確信した。襲撃者もA GIRLによって選ばれた者だ。」

TWELFTH「これは我々12人。そして地球の皆への試練であると我々は考えている。」

TWELFTH「襲撃者は人々から非難され孤立するのを覚悟で試練を与える側へ身を投じた誇りある者だ。」

TWELFTH「我々はこの襲撃者に名前を付けた。」

TWELFTH「天使に選ばれた13番目の使者”THIRTEENTH”」


緑平「え・・なんでここまでこっちのことわかるの?」

緑平「一昨日から始まったばかりなのに・・」

紀一「昔は、刀を交えれば相手の心がわかるなんて言ったけど、そんな感じか?」

緑平「・・向こうが一方的に僕を理解しているだけであって、僕は向こうのこと全然読み取れないんですが。」

紀一「いいじゃないか。名前から察するに、仲間みたいな扱いだろ?」

緑平「そうだけどさぁ・・僕なんかでいいのかって疑問ばかり残るよ・・」

困惑しているのは僕だけじゃなさそうだ。


「これマジ?」

「・・誰が本当の敵なん?」

「さすがA GIRL!これは人が乗り越えるべき課題だ!」

「この試練受けた!(主に12人が)」

「試練とかさ、無くてもいんじゃね?必要か?」

「で、結局襲撃者は誰なの?」

「オレ」

「オレ」

「9歳の美少女です。」


いいなぁ9歳の美少女説。

絶対みんな擁護するよ。

僕が正体バラしたら家に石投げつけるだろ?


・・

・・・・


あの雰囲気の中、次の攻撃をする自信がないのでいったん解散となった。

次の手段が思いつかないだけとも言う。

家に帰ってネットの様子を見る。

・・THIRTEENTHについては賛否、というかやっぱ否定の方が多い。

あ、アンチが騒いでいるだけ・・と思いたいけど、一般的には世界を救う邪魔をしている存在だよな。

ん?紀一から電話だ。


緑平「はいこちらTHIRTEENTH」

紀一「もう使いだした!?」

緑平「ちょっと言ってみたかった♪」

実はかなり気に入ってる。

ちょっと長いから言いづらいけど。


緑平「で、どうした?」

紀一「FOURTHがテレビ生中継するらしいぞ。ほら、今夜ステルス隕石の迎撃やるだろ?」

紀一「それもあってか色々話をしてくれるらしい。」

緑平「絶対見る!何チャン?」

紀一「いや、FOURTHはアメリカ人だから・・テレビ自体はアメリカの話。」

緑平「よく考えたら英語で話されてもわからないや。」

折角いた日本人は初っ端に退場させちゃったよ!

僕はなんてことをしたんだ!


紀一「やっぱA GIRLに選ばれた人は違うよな~、それを見越してアプリ内でも同時中継してくれるってさ。」

緑平「・・ああ!アプリ内なら自動翻訳してくれるからか!」

紀一「世界中の言語に対応だぜ。A GIRLマジ天使様だよな!」

緑平「すげえ。リアルに世界中が注目するのか・・あれ?ネット見てたけどそんな話してなかったなぁ。」

紀一「あー、ついさっき緊急生放送が決まったらしいぞ。巴が教えてくれた。」

緑平「情報網すごくない?」

紀一「あいつんちの会社、アメリカに支社があるからその辺のツテだと思う。」

金持ちは格が違う。

そういや公園で会ったときも、なにかあれば情報が入るようなこと言ってたっけ。

やっぱみんな注目してるのか。

・・もしくは、天使まんじゅうとか天使キーホルダーとか売り出すつもりとか?

天使のお守りとかあったら欲しいな。


彡⌒ミ「天使の毛生え薬なんてどう?」


緑平「となると、もしかして巴が途中で帰ったのって、その辺りの関係だったのかな?」

紀一「かもな。でも他人のプライベートを根掘り葉掘り聞くわけにもいかないからな。」

紀一「うちの親、巴んとこで働いてるし。」

そりゃそうだ。


緑平「情報サンキュ。絶対見るよ。」

紀一「オレも見るぜ。A GIRLのサプライズとか期待してる!」

それはどうだろう?

今までA GIRLは意外な登場の仕方しかしていない。

テレビやネットのような大衆向けの登場は、神秘性を落とす気がする。

紀一との電話を終え、ふと思った。

アプリ内でも同時中継なら・・僕も乱入できたり?

アプリに入ってさ、12人のいるビルへ行って僕も話させて♪と言えば乗ってくれそう。

・・ま、恥ずかしいし何を言えばいいかわからないからやりませんけどね。


いっそ攻撃・・いや、やめておこう。

世界中へ発信だ。失敗しないために完璧な防衛網を敷くはず。

まてよ。逆だ。

防衛網が出来たから生放送するんだ。

それでこんなギリギリで生放送が決まったんだ。防衛網と、ステルス隕石の破壊、このタイミングだからか。

罠っぽいなぁ・・つか、もう襲撃不可能じゃない?


・・

・・・・


生放送の時間が来た。

FOURTHは何を語ってくれるんだろう?

最初に軽い挨拶をして、FOURTHがみんなの疑問に答えていくみたい。


アナウンサー「率直に、今回のことをどう考えていますか?」

FOURTH「戸惑いが9割、感動が1割です。実は私、仏教徒なんですよ。」

アナウンサー「仏教徒!アメリカでは珍しいほうですよね。タイやビルマは多いと聞きますが。」

FOURTH「アメリカでマイナーなのは自覚しています(笑)」


アナウンサー「どういう流れで参加することになったのですか?」

FOURTH「A GIRLが突然現れて私に言ったのです。」


”4日後に世界は滅ぶわ”


アナウンサー「あ、逆算すると、いつ声がかかったかわかりますね。」

FOURTH「ははは、急な参加だとしかわかりませんよ。」

FOURTH「もうパニックでしたよ。この時は戸惑い10割ですね。」


”世界を救う12人を選ぶけど、あなたも参加する?”


FOURTH「私はしがないエンジニアでしたので、なぜ私に!?と思いました。」

FOURTH「これは今でもそう思っています。私以外は優秀な方ばかりですから。」

アナウンサー「そうなのですか?残った8人の方々はみなさん優秀だと思っていますが。」

FOURTH「実はTHIRTEENTHにやられた方ともリアルで連絡を取り合っているんです。」

FOURTH「だからヴァーチャル空間には8人ですが、実質12人で活動しています。」

FOURTH「みんな優秀ですよ。私以外の11人はね。」

アナウンサー「おっと、ここで視聴者からのツッコミが入っています。」

アナウンサー「他のメンバーが全員”無能ならテレビに出さねーよ”って言ってるそうですよ。」

FOURTH「オォゥ!せっかく”実力ないけど努力してますキャラ”を作ろうとしたのに!」

アナウンサー「あはは、FOURTHさんは個性的なキャラですね♪」

FOURTH「みんな個性的ですよ。もうなんでもぶちまけてやります!」


アナウンサー「なら12人の年齢や性別とかプロフィールが知りたいって声が多いんですよね。」

アナウンサー「完全非公開の方が4人いますし、他の方も国籍とか一部の情報しか出てないじゃないですか。」

FOURTH「年齢は幅広いですよ。下は10代、上は90代の方がいます。」

アナウンサー「えええ90代!?」

FOURTH「びっくりですよね。実はFIRSTのことです。」

アナウンサー「全然わかりませんでした!そんな御歳でしたとは!!!」

FOURTH「FIRSTは、一切の無駄を排除し研鑽を重ねてきた人といった感じですね。」

FOURTH「リアルでは体がついていかないそうですが、ヴァーチャル空間ではまだまだ活躍できます。」

FOURTH「みんなから尊敬されていますよ。明確に決めていませんが、実質リーダー的な存在です。」


アナウンサー「もうどんな情報が来ても驚きませんよ。男女比はどんな感じですか?」

FOURTH「男女6人ずつです。ぴったり50:50になっています。」

アナウンサー「なんとなく男性が多いイメージでしたが、違うんですね。」

FOURTH「意図されたか偶然かは分かりません。しかし性別も年齢も関係なくみなさん優秀ですよ。」

アナウンサー「すべては、天使の手のひらなんでしょうね。」

FOURTH「ええ。ちなみに最年少の方が女性です。まだハイスクールに通う学生ですよ。」

アナウンサー「学生!?10代で会社社長とかならわかりますが、ただの学生ですか?」

FOURTH「はい、ただの学生です。毎日学校へ通い、友達と遊び、部活に精を出しているそうです。」

アナウンサー「失礼かもしれませんが、本当に優秀な方なんですか?」

FOURTH「TWELFTHがその10代の女学生です。」

アナウンサー「襲撃者・・THIRTEENTHを倒したあのTWELFTHさん!?」

FOURTH「そうです。」

アナウンサー「いやこれは謝罪しなくてはなりません。偏見でTWELFTHさんのことを見てしまいました。申し訳ありません。」

FOURTH「大丈夫ですよ。TWELFTHはその程度じゃ怒ったりしませんから。」

アナウンサー「若いのに人間ができているんですね。まるで私の若い頃のよう♪」

FOURTH「ちょっとコメントできません。」


アナウンサー「ほんとですよ!他に変わった経歴の方はいますか?」

FOURTH「王族がいます。」

アナウンサー「紹介してもらうことできますか?あ、もちろん当テレビ局への参加依頼です♪」

FOURTH「顔に玉の輿って書いてありますが。」

アナウンサー「そんなことないですって♪その方のことを詳しくお願いします。詳しくですよ。」

FOURTH「アラブの王族で、この方も10代なんですよね。と言っても大学は卒業済みですが。」

アナウンサー「エリート中のエリートじゃないですか!」

FOURTH「はい。若い方は柔軟で斬新な発想が得意ですね。私のように歳を取ると膨大な知識の中から最適解を選ぶようになってしまいます。経験則というやつです。」

FOURTH「色んな国や年齢の方が集まったのがプラスに働いています。」

アナウンサー「みなさん選ばれたことに意味があるんですね。」

FOURTH「はい。恐らくそれは、THIRTEENTHも同じ・・立ち位置が違うだけで彼の者ももしかしたら・・」


アナウンサー「・・やはり聞かなければなりませんね。THIRTEENTHのことを。」

FOURTH「問題はTHIRTEENTHではなく、13-12=1です。」

アナウンサー「引き算?」

FOURTH「天使によって選ばれた世界を救う者が12人。」

アナウンサー「みなさんのことですよね。FIRSTからTWELFTHまでの12人。」

FOURTH「とは限りません。THIRTEENTHも、もしかしたら世界を救うために活動している可能性があります。」

アナウンサー「え?」

FOURTH「天使によって選ばれたのが13人。」

FOURTH「天使によって選ばれた世界を救う者が12人。」

FOURTH「もしTHIRTEENTHの行動理由が、世界を救うためだったら?」

アナウンサー「はっ!あ、あのそれってもしかして・・」

FOURTH「はい。別の目的の者が、私たち12人の中にいるかもしれません。」

FOURTH「最初に大量破壊兵器を使われていたら、私たちは防げませんでした。」

FOURTH「しかしTHIRTEENTHはそうしなかった。それはなぜか?ですよ。」

FOURTH「もちろん可能性ですけどね。本人と話をしてみたいものです。」

アナウンサー「可能性・・そ、そうですよね。」

アナウンサー「・・まさかそれ、本気で思っています?」

FOURTH「本気もなにも、私たち12人の共通認識です。」

FOURTH「天使様によって用意されたこの舞台。最後までどうなるかわかりません。」

アナウンサー「ごくっ・・」

FOURTH「とはいえこれも共通認識ですが、私たちはやるべきことをやることしかできない、ということです。」

FOURTH「ステルス隕石は今夜・・もうまもなくですが、破壊します。」

FOURTH「お住まいの地域によっては破壊するときの光が見えるかもしれません。」

アナウンサー「それは是非見たいですね。」

FOURTH「それで世界の危機は回避できるでしょう。」


アナウンサー「今後のご予定は?」

FOURTH「実は決まっていますが、まだ非公開なんですごめんなさい!」

アナウンサー「それは気になりますね。いつ発表できますか?」

FOURTH「明日中にはみなさんにお伝えする予定です。」

FOURTH「1日待てばいいだけですのでどうかお待ちください。」

アナウンサー「待てないので後でこっそり教えてくださいね♪」

FOURTH「えええ!?」

アナウンサー「にっこり」

FOURTH「おっと、そろそろステルス隕石を破壊する時間です。名残惜しいですが行かなくては。」


アナウンサー「では最後にひとつ・・天使といえば、キリスト教ユダヤ教イスラム教です。」

アナウンサー「仏教に天使はいません。FOURTHさんはそのことをどのようにお考えでしょうか?」

FOURTH「A GIRLはおっしゃいました。神はひとりだと。」

FOURTH「私たちの世界では、世界を作る方を創造神、世界を滅ぼす方を破壊神と分けることがあります。」

FOURTH「しかし、世界を作るのも、滅ぼすのもまた神の役目。」

FOURTH「ある時と別の時で違うことをしていても、それは同一の存在による場合があります。」

FOURTH「焼畑農業をする場合、森林を焼く人と農地に作り変える人が別人とは限らないよう、神も同じ存在が世界の創造と破壊を行うのです。」

FOURTH「それは仏も同じだとおっしゃいました。」

FOURTH「神とは唯一神であり、複数の存在に見えるのは、人間が、神様のある面と別の面を異なる神だと思っているにすぎないのです。」

アナウンサー「それはつまり、世界を創造する神を見て創造神と名付けたり、」

アナウンサー「世界を滅ぼす神を見て破壊神と名付けたとしても、」

アナウンサー「それらは同じ神であるということでしょうか?」

FOURTH「はい。そして天使とは神に仕える存在です。」

FOURTH「ちゃんと仏に仕える者もいるんですよ。A GIRLはおっしゃいました。人間が複数の名前を付けただけだと。」

アナウンサー「こ、これは!世界の宗教観が大きく変わりそうな気がします!」

アナウンサー「世界の宗教をひとつにすることこそ、神の御望み!」

FOURTH「いえ。神様は人間になにも強制しません。」

FOURTH「A GIRLは、人間が好きな名前をつけ、好きに信仰してよいとおっしゃいました。」

FOURTH「私たちは間違っていないのです。正しい道を進んでいます。」

アナウンサー「では、なぜ世の中には苦しむ者がいるのですか?神は助けてくれないのですか?」

FOURTH「神様が人間を助けていたら、人の世ではなく神の世となってしまいます。」

FOURTH「神は、人間が人間であるために、私たちを直接助けたりしません。喜びも苦しみも、人間が自由である証。」

FOURTH「救いは、死がもたらされた後でやって来ます。苦しんだ者は死後救われます。他者を苦しめた者は死後罰を受けます。」

FOURTH「人間よ、正しくあれ。誇りあれ。」

アナウンサー「なんと尊い・・」

FOURTH「では私は行きますね。またヴァーチャルの世界でお会いしましょう。」

アナウンサー「はい。FOURTHさんありがとうございました!ステルス隕石の破壊応援してます!!!」


・・

・・・・


僕は、僕がなにもしなかったら人類が滅ぶと言われTHIRTEENTHになっている。

僕も・・救う側?

ならFOURTHさんが言ってた13-12=1は・・・・

12人の中に、イレギュラーがいる?

っと、紀一から電話だ。


紀一「・・A GIRL出なかった(´・ω・`)」

緑平「さすがにそれは・・まぁほら、主役は最後に登場するんだよ。まだクライマックスじゃないってことで。」

紀一「もうすぐクライマックスだろ?出てもおかしくないと思ったのにな・・」

・・確かに、すぐにでもステルス隕石は破壊される。

それでいて今がクライマックスではないということは・・・・まだ先がある!


緑平「世界の危機はまだ続くんじゃないかな?だからA GIRLはまだ現れないんだ。」

紀一「そうなのかな・・人間は見捨てられてないよな?」

僕はさくさく見捨てられそう。

とうかあの嫌われっぷりはなんなんだろう?


緑平「じゃあさ、終末論だよ。A GIRLが現れるのは、最後の時。」

緑平「危機が去ったからA GIRLも去ったとか。」

紀一「ならずっと世界の危機が続けばいい!!!」

目的と手段が逆じゃない?


緑平「なぁ、これで終わりだと思う?」

紀一「・・正直思ってない。お前が失敗したら人類滅亡だろ?」

紀一「だが今の状況見てもそんな感じじゃない。まだ隠されていることが多すぎる。」

緑平「うん。」

紀一「次の危機があるのか、それとも隠された謎にオレたちが気付いていないだけか・・」

紀一「もし気付かないまま進めば、知らないうちに人類は滅亡だ。」

緑平「・・どうすればいい?」

紀一「初志貫徹すればいい。12人と戦い続けるんだ、答えがその先にある。」

紀一「少なくとも、それで人類滅亡が防げるなら続けるべきだ。オレたちに与えられた選択は多くない。」

緑平「うん、僕もそう思う。問題は・・勝てるかなぁあの人たちに。」

何歩も僕の先を行ってるよ。

あの生放送も、僕への牽制かもしれない。


紀一「隙を狙うなら・・ステルス隕石を破壊する今かもしれないぞ。」

緑平「んー、それはやめとく。隕石の破壊に失敗したらそれこそ世界の終わりじゃない?」

紀一「・・もしかしたら、そこに答えがあるのかも。」

緑平「え?それってどういうこと?」

紀一「隕石を壊した時の影響とか。破壊の影響が近くの星に起こり、それが巡り巡って地球に来る・・って言うのは?」

緑平「実は隕石を壊しちゃいけなかったとか!?」

紀一「そう考えたらさ、お前も12人も世界を救おうとしていることにならないか?」

緑平「・・いや、それだと12人は無駄なことをしているだけになる。」

緑平「12人も世界を救うんだ。その条件が満たされていない。」

少なくとも、ステルス隕石を防げば世界を救うことになるけど・・

そこに偽りがあるとは考えにくい。


紀一「ま、緑平がそう言うならその方向で考えていこうぜ。」

紀一「・・A GIRLに選ばれたのはお前だからな。きっとそれが正しいと思う。」

紀一「オレはお前を手伝うだけさ。」

緑平「サンキュ。」

紀一「精々お前がなぜA GIRLに気に入られたか調べてやるぜ!」

紀一「それがわかればオレもA GIRLの使者に・・最高の世界だ!」

いやさ、僕を見てても嫌われる理由くらいしかわからないんじゃないかな。

・・というか、嫌われているから選ばれた?

なんで僕なんだろうな。


・・

・・・・


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