都会の森
緑の中をゆらゆらとただ泳いでいる。
緑の草と木々の中で、少しだけ浮きながら。
仲間の声が聞こえる、そこは少し怖い感じのところだった。
気持ちよく、ただ、気持ちよく、緑の中を、泳いでいく。
緑の坂を、上りきるよ、左に大きな池が見える。
大きな大きな少しよどんだ緑の池。
仲間の声が聞こえる。
みんな、ここから出れなくなったらしい。
僕は、この森から出れなくなった。
作者、あとがき
私は、夜、寝ているときに夢を見ることが多いのだけれど、その中でも鮮烈にはっきり覚えている夢の中の
森を舞台に詩を書いてみました。