園崎宇宙8
起きると真っ暗だった。
あれ?朝じゃないのかな…
ベッドから身を起こし床に足をつける
「ひっ」
なにかぶよぶよしたものが床にあった。
どうしよう…このままじゃ一生このままだよ…
『いいんだよ、一生このままで』
え?
それはぬいぐるみの聞きなれた声ではなく、しゃがれた怖い声だった。
「どうして?誰なの?これは何?」
『ようやく時が来たって感じかな。ずうっとこの時を待っていたんだよ』
「時が来た?何言ってるの?」
そういえばぬいぐるみがない。一つもない。どこへ行ったのだろう。
そんなことよりこれはなんだろう。どうしたらいいのだろう。
母を呼ぶべきじゃないのか?父でもいい。とにかく人を。
そう思って息を吸い込んだとき。
『無駄だね。お前の父親と母親はもうこの世にいないから。』
「…は?」
『だあかあらあ!取り込んだの!もういないの!!』
「取り込んだって…え?何?なんで?いないわけないじゃん」
『もー理解力ないなあ。いい?これから君はボクの一部になる!助ける人は一人もいない!部屋からも出させない!それだけ!!ちなみにボクは君の愛してたぬいぐるみたちだから」
「嘘だ!!!あの子たちがそんなことするわけない!!!ずっと仲良くやってきた!!!それが嘘だっていうの??」
『嘘だよ』
きっぱりとそういう何か。
『全部だましてたんだ。ごめんねえ…って言っても信じてくれないかもね』
喋っている間にだんだん、ぶよぶよが大きくなってきているようで、私の体を包んでいく。
気持ち悪い。やめて。嫌だ。
『あっはっはっは!!!逃げられないよ。逃げられない。これでずっと一緒だね。良かったねえ大好きなボクと一緒になれて!!』
お前なんて嫌いだ。早くいなくなれ。夢なら早く終われ。
『夢なんかじゃないよ?残念だけど信じられないだろうけどこれが現実。ボクは悪魔だし、君は人間。これは変わらないんだ。こんなこともあるよ多分。あきらめろ。絶望しろ。それだけだ。』
なんで私なの?なんで今日なの?何の前触れもなかったじゃない。
『いきなりやらないと阻止されんじゃん。そんなのやだもん』
だめだ…意識が…何も…考え…抵抗…
『ばいばーい☆』