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4つの扉  作者: 小沢琉祢
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園崎宇宙1

ぬいぐるみに囲まれた部屋。

ここは私の唯一安心できる場所。

熊のぬいぐるみを抱きしめながら私は眠る。

最近ずっと眠くて眠くてたまらない。

それでも学校には行かなきゃいけない。

でも今は夏休みだからずっと眠っていられる。

だからと言ってずっと寝ているわけではないけど。

たまには外に出る。

そういえば今日は何日だっけ?

・・・あ、今日は私の好きな小説家の小説の発売日だったっけ・・・

しょうがない・・・いつまでもこうしてもいられないし、起きるか・・・

そう思って抱いてた熊のぬいぐるみを置いて服を着替える。

こんな歳になってまでいまだにぬいぐるみが好きだなんて終わってるなとか思う。

でも人の趣味なんてそれぞれだしいっかと思う事にする。

外に出ると蒸し暑い風がむわっとこっちにやってくる。

・・・やっぱり買いに行くのやめようかな。

でも今日発売なんだから今日ほしい。

しょうがなく歩いていく。

近くの本屋まで10分もかからない。

便利な土地に生まれてよかったと思う。

日差しがまぶしくて、前を見れないで下を向いて歩いていると誰かにぶつかってしまった。

「すいませんっ」

誰かが謝った。

悪いのはこっちのほうなのに。

私も小さな声で謝る。しかし声は届かなかったかもしれない。

まあいいやと思う。

ぶつかったことを反省はしたが、前を向く気にはなれず相変わらず下を向いて歩いていく。

下を向いて歩いていたのであやうく本屋を通り過ぎることになりそうになりながら、なんとか到着して目当ての物を買う。

一人ほくほくして家に帰る。

今日はこの小説のおかげで起きていられる気がした。




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