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4つの扉  作者: 小沢琉祢
13/30

上山清3

来た。

あの後、いつも通りに過ごして、寝ようと思って電気を消すといつも通り、ちょっとずつ距離を縮めてきているドウコク様がいた。

電気を消して、寝ようと思うと出てくるようだった。

電気を消しているのに、目が暗闇になれると、ドウコク様のいるところだけ黒が浮き出て見える。

人のような形をしている。でも何かがおかしい。近づいてきているのに静止画みたいに動かない。

今の距離はベッドからちょっと離れてるくらいだ。机一つ分入りそうな距離感。

俺はドウコク様の前に立つ。

すると消えてしまいそうだったので慌てて言葉を発した。

「待ってください!!」

するとその言葉に反応してくれたようで、黒色が戻ってきたように思えた。

目の前にブラックホールのような黒色がいる。

もうおかしい状況だと思うけど、話をつけなきゃいけなかった。

「すいませんでした」

『何に謝っているのだ?』

話ができるという事に驚いたが、話を続ける。

「今までの行いです。沢山の人を傷つけました」

『それがわかっていてなぜまた暴力をふるう?』

「それは…」

『貴様の罪は存在そのものだ』

「でも誰だって暴力は振るうのではないでしょうか」

『そのような言い訳は通じない』

「教えてください。なぜ僕の元に姿を現したのですか?」

『貴様を恨む者に頼まれたからだ』

「頼まれた?」

『ああ、かわいそうな奴でな。救ってやりたいと思った』

「その方は今僕の通っている学校の生徒ですか?」

『貴様の性で死んだよ。私が気に入る者は皆死ぬ』

「僕の性?」

『それがわからぬようでは、貴様には地獄を見てもらうしかない』

ドウコク様が俺の頭に手をかざそうとする。

反射的にそれを手で払おうとしたけど、俺の手はするりと通り抜けてしまった。

『地獄へ落ちろ』

「え?」

その瞬間暗闇が大きくなって俺を覆った。

闇に覆われた俺は何もすることができず、落ちていく感覚を感じるだけだった。

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