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白の涙。  作者: 朝登 優
4/11

白と黒。


 僕の幼なじみは、女の子みたいな名前が印象的でいきあたりばったりで喧嘩が強くて……涙もろい。


「…ねぇ、ハンカチあるけど使う?」

「…ずっ」

「ごめん。やっぱりティッシュにして」


 鼻かみそうな雰囲気の幼なじみに出しかけたハンカチをしまってさっき道でもらったポケットティッシュを差し出した。


 案の定というかなんというか涙を拭く前に鼻をかみはじめた。


「…はー…やっぱり映画は感動するよなぁ…」

「…ポケモンだけどね」

「ばか。ポケモンだからいいんだよ」


 パンフ買おうかと悩んでる幼なじみを横目にちらっと後ろを確かめる。

 映画上映後、そんなやりとりをしているうちに大分人が減ったみたいだった。


「そろそろ行こうよ」

「おう」


 結局、パンフは買うことに決めたらしい。




 僕の幼なじみは昔から何も、変わらない。






        




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