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彼らは優しいから僕より先に死ぬんだ  作者: 瀧野憂
カラーレス
4/15

カラーレス1話


最高神の鎮座する古城に赤、青、黄、緑、白、黒の色を冠する人間達は集められた。


彼等はそれぞれ色を司る神に力を与えられた男女一組だ。

人類始まりの存在を模したとも言えよう。


「赤のクイーン・スコレ」

「赤のナイト・レナイズ」


始めに赤い髪をした王と騎士の少女が現れる。


「青のキング・タルソン」

「青のダンサー・ベリア」


気だるげな青年と露出の高い女。


「黄のエンペラー・ベンラー」

「黄のウィザード・ウィゼーテ」


背が小さく態度の大きい童女、金髪を床に擦るローブの男。


「緑のシャーマン・ルシーマ」

「緑のトリックスター・リスタ」


植物の蔓で体を覆った少年と妖精のような格好をした少女。


「白の神・ワイズ」


雪のように色素のない者。


「黒の魔・グレンダ」


闇夜を纏う妖艶な女。


「我等はここに戦いを宣言する!」


――戦士はここに集った。



「ヒルメイン」

「はい、アリク様」


彼女は混雑の紫を冠する側近だ。


「なぜ白と黒は人間ではなく奴等が?」

「白と黒の世界は、それぞれが無を意味するものであります。そしてお二方は人間が嫌いなので、故に人間が居ません」


「悪の集合体たる黒はともかく、白までも人間が嫌いとな?」


他の神は人間が好きでも嫌いでもない。しかし嫌いでも透明の世界を除外し、人間を作らねばならない制約はある。


白と黒はその(ことわり)から逸脱しているが、生来から人間の存在できぬ環境である。

故に奴等のもとには人間ではなく天使、悪魔が存在する。


今回の戦いは人間同士の神代行という制約がある。

それ故に二神は自ら最高神へ旨を伝えに来たのだろう。

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