次男 1-2
誤解も解けたことだ。家に帰って魔法の特訓でもしよう。
「あ、ツェツィーネ」
「ヴァオディスさん」
あのことが気まずすぎて目をそらすしかなかった。一方の彼女はこちらに視線を送っている。
「なんだ?」
顔をこれでもかと近づけられる。そういえば、今どきの人族貴族は権威と財を象徴する機械母生まれだったな。
「こういうこと、俺以外にも……」
「こういうこと?」
きょとんとした顔で、ツェツィーネは無邪気な表情を浮かべている。
「顔近くないか?」
「そうですか……? さすがに誰に対してもはこんな真似はしないけれど、抱きしめられたから貴方には遠慮しなくていいのでしょう?」
人間側は魔族より機械の使用が多く寿命の関係で転生の回数も多い。進化によって子を産まない体質になり、貞操観念は必然的に軽薄なのだという。
「わからなくもないけど、結果的に問題なくてもさ、一応貴族なんだし……俺は魔族側だ。あんまり恋人でもない男と近づいたら君に悪い噂が立つんじゃないか?」
「……魔族側はそういう考えなのね。それなら私と婚約して頂けない?」
断るのも惜しくなり煮え切れないまま、返事は今度するといって有耶無耶にして別々の方角に別れる。
「ただいま」
「おい、私はお前がげ「わああああああ!?」
ゲイ? 嘘だろウホなの!?
「なんだ?」
「なんでもない。なにか?」
「机のパンフレットを見たが、芸能人になりたいなら反対はしないといいたかっただけだ……母さんは反対していたが」
「え? ああ、ありがとう」




