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設定資料集

 前話のあとがきで報告しました通り、今回は設定資料集と相成りました。あの後味悪い終わり方まで考えていて、その後の展開を全く考えていなかったなんて言えない。

 ↓が前作の設定資料集のURLです。興味がございましたら一読お願いします。

http://ncode.syosetu.com/n2455dc/

Der Freischütz~魔弾の射手~ 設定資料集


 前回同様QandA方式でやって行こうと思います。


・作品のあの後はどうなったか

 警察が到着し『謎の外国人集団による大量殺人事件』として処理される。勿論そんなことを起こした学園は問題が片付くまでの無期限休校となる。

 主人公に対して兄姉妹が謝罪し、その後の家族中は良好。他の生徒も今回の事件を通じて思うところがあったのか、積極的に魔法差別撤廃運動に参加するようになり、十年後には魔法差別が少なくとも表側は一掃される。

 主人公は鹿嶋悠と十年の交際を通じて結婚。子宝に恵まれるが結局のところシュウ・ラングランの言っていた反神や反魔法の意味を理解することは出来なかった。


 といった感じです。


・作中にて判明したエーテルブラストとは?

 2015年に、突如として特殊なエネルギーのホーキング放射に似たエネルギーの放出を日本国が確認。学者数十名と機動隊を伴ってそのエネルギー体に近付く。エネルギー結晶に触れた幾人かの学者の頭が破裂、または昏睡状態に陥るなどしたためサンプルを採取して研究は一時中断。この後にとある学者がサンプルのエーテル塊を利用して作ったのがエーテル機関である。


・前作の大体何年後か

 第三次世界大戦は2049年に終戦を迎え、その後2051年から2054年までがアプサラス戦争の準備期間で、2055年にアプサラス戦争が開戦し2057年に終戦。その約十六年後ほどです。

 ですのでシラカワ博士をイメージに書いたキャラクター、シュウ・ラングランは30代半ばほどです。CIAの重役だったので勿論マネーショックの真相や第三次世界大戦、アプサラス戦争など、一応主だった戦争全てに関わっています。


・今作は異世界なのか(主人公たちにとっての)現世なのか

 現世です。基本的に異世界サイドは描写はあまりありません。


・社会問題

 一般的に日本やドイツなどでは強化兵姫軍団は英雄として祀り上げられており、その関係上国家その物が有望な人材、つまり強力な魔法使いを求めているため魔法差別、迫害が起こっている。良くある中世ファンタジー系における魔法が使えない物に虐待、迫害することと同じ原理である。

 その為一般的に魔法が使えない人間は――もっともこの時代になると大半の人間のエーテル親和力が高まっているので、主人公のような例外でなければ――迫害され、女性ならば恒常的に性的暴力に晒されることもあり、この時代の日本ではあまり珍しくない。警察がそれを助長している面もある。


魔導装置デヴァイサー

 戦後も研究開発がすすめられた、“魔弾の射手”開始時点では最高ランクのエーテル機関を装備した物。基本的な骨子は前作同様。民生品も軍用品同様に要領を多く取っており、使える魔法も多種多様ではある。話の中ではまったくと言っていいほど魔法が使われなかったが、主人公が強すぎただけである。


・マネーショック、第二次世界恐慌

 アメリカの経済を牛耳っていたエルドリッジカンパニーの社長が突然蒸発してしまい経営が立ち行かなくなり、エルドリッジカンパニーの株も紙切れとなってしまい、エルドリッジカンパニーからの資金援助を受けていた施設なども資金援助が無くなって倒産するなどしてしまい、その影響が世界に広がってしまってマネーショックが起こってしまう。

 蒸発する直前にエルドリッジカンパニー社長アルバート・アルドリッジは日本に向かっており捜索もされたが見つかることはなかった。

 社員の話ではエーテルのエネルギー反応がエルドリッジカンパニーで研究されていたエネルギー反応にそっくりだと言う話だったが、真偽のほどは定かではない。


・解離性多重人格障害(少し前は←に呼ばれてた解離性同一性障害が今は一般的かも)

 解離性多重人格障害とは、幼いころの精神的苦痛トラウマなどから精神活動を保護するために行う脳の活動の一つで、一般的に言われる多重人格である。ただ、フィクション作品における多重人格は主人格と別人格で会話をする描写もあるが、大抵の人間は存在を知覚出来ない(それその物が忘れたい記憶でもあるから)。

 解離性という名の通り、憎悪などの負の面などを受け持つ人格がそれに関連する記憶や、あるいは経験を持って生まれてくるため乖離した別人格の行動は主人格は健忘、つまりその間の記憶がない状態となる。

 別人格、交代人格と呼ばれる切り離された別の人格は主人格に忠実であったり、またはビリー・ミリガンのように社会不適合な人格が何種類も形成されることもある。

 一般に言われる幼児退行も度が過ぎる(つまりは恒常化)すると解離性同一性障害、一昔前ならば解離性多重人格障害に分類されることもあり、その間の記憶を主人格は覚えていないことが多く。

 中には主人格のトラウマなどをすべて背負った別の一面が形成されてリスカやアムカ等を繰り返すなど、必ずしも主人格の姓名を考えた人格が形成されるわけではない(対極的に見ればそれも主人格を想った行動と取ることもできるが)。


・反神

 文字通り神に反旗を翻した神。その力はあらゆる力の減衰であるため、主人公の力がエーテルとアンチエーテルの対消滅になるのは自然である。


・反魔法

 通常の魔法がエーテルを介して行われるのに対し、反魔法はアンチエーテルによって作動し、エーテルに振れるたびに対消滅を起こしている。その為アンチエーテルはエーテルのアンチプログラムであるが、それを知っていたシュウ・ラングランは既に死んでいるため、真実は文字通りに闇の中となってしまったのである。


・国家名称

 ・日本帝国

 第三次世界大戦後アメリカに統治される際に大日本第二帝国から改号させられ日本帝国で落ち着いた。

 魔法差別などが横行しており、主人公も魔法が使えない。

 国立魔導学園が設立され、優秀な魔法使い等を輩出している。卒業生の約半数が軍に志願しているため軍学校とも揶揄される。


 ・ドイツ連邦共和国

 ナチスドイツ第四帝国が会合を迫られて落ち着いた落着場所。本編未登場。



・人物

 ・夕凪 識

 主人公。解離性多重人格障害者。無表情。貧乳。しかしロリではない。

 魔法などが使えないため親兄弟、親戚などから虐待を受けており、少なくとも五歳から六歳ほどの時点ですでに交代人格が形成されていた。この交代人格は作中で“しき”と命名されており、少なくとも主人格を保護するための 交代人格である。この交代人格が主人格の身体を使ってピアノバー等に連れて行くこともあったらしい。

 作中の色の発言から他にも人格が存在する可能性がある。

 誘拐されたことがあるが、その時の誘拐犯をルガーP08とマウザーC96で殺したことを覚えていない。

 人格が希薄、というよりは感情表現が稚拙なため自分の知らない感情表現や、自分に対して優しく接されると感情の調整が効きにくくなり、主人公でさえ予想だにしない行動をすることがある。

 感情が希薄なため基本的に客観から見ているような視点になり、読者としては非常に読みにくい一人称視点になってしまった。

 非常に誰かに依存しやすい性格をしており、優しくされたり信用が置けるなど、ある程度の条件がそろうところりと堕ちてしまう。しかし主人公が愛情などを理解していないため無自覚なことがあり、甘えたいのに甘えられないという二律背反が常に起こっている。

 色が殺人も止むを得ないと考えている(というよりはノリノリ)なのに対し、識は最近の日和見似非左翼同様に殺人を嫌っているが、作中後半になると色からの野次もあってバンバカと殺して行くようになる。

 一般的に見れば美少女だが無表情で愛想がなく、死んだ魚の様な眼をしている。その為気味悪がられることが多いが、今回の事件後に家族仲が一気に改善されて行き、少なくとも兄姉と妹、鹿嶋悠の前ではよく笑うようになる。

 好きな動物は犬。事件後に妹から送られたミニチュア・シュナウザーを大事にしている。

 所有している能力は銃の創造能力で、後述のシュウ・ラングランが言った通りに魔法とは対の性質を持つ能力である。なぜシュウ・ラングランがそれを知っていたかは不明。

 主人公がエーテルの反作用を持つアンチエーテルを持っているため能力値は低いがエーテルとアンチエーテルが対消滅するため±0になる。


・能力

 能力名:魔弾の射手

 ランク:C

 射程:自分

 能力:拳銃及び自動小銃、狙撃銃の命中率100パーセント


・魔法

 魔法名:反魔法の黒き銃神ディス・マギ・オーバードライヴ

 ランク:D

 射程:1~1000

 能力:あらゆる銃をアンチエーテルで形成することができる能力。日本とドイツの銃の場合、殆ど体力消費なく創造できる。


 ・夕凪 色

 男性人格。暴力的。不良。ルネ山。チンピラ中尉と仲良く喧嘩しそう。

 主人公が五歳くらいの時に形成された交代人格で、基本は主人公に敵対する人間全てを殺し尽くす方針だが、主人公に敵対しない、芯から優しい人間はその限りではない。

 主人公が自我の危機に瀕した際に現れて(主人公にとっての)危険物を除去するのが彼の役目。その為なら毒ガスだろうと何であろうと使う残忍さと冷酷さを持っている。

 主人公の暴力的な面の塊であり、普段から溜めこまれている鬱憤や性欲、その他の満たされない欲求や“飢え”などの代弁者。主人公が倫理的に駄目だと封じ込めている『家族を殺す心象イメージ』などの抑圧された憎悪や怒りなどを体現する人格であるため主人公の感情の大部分を受け持っており、そこから“色”と呼ばれている。

 主人公同様に犬が好きで、主人公が寝坊した時などにミニチュア・シュナウザーに餌をやっている。

 事件後は鹿嶋悠が家によく来るようになって主人公の精神が安定してきているため、ちょくちょく表に出て鹿嶋悠をおちょくったり、ともすれば裏に戻って主人公をからかうなど、今度は奔放に振舞うようになった。

 能力は主人公と同じ。


 ・鹿嶋 悠

 一般人。理解者。

 元々は一般人。今回の事件で主人公と出会い、一目惚れしてしまいくっついて行く。

 正義感が強く誰にでも優しいが、エーテル親和力が低かったため下位のクラスに入ることしか出来なかった。それでも国立の高校に入学できただけあり頭の出来は悪くはないと信じたい。


 ・夕凪 恭介

 長兄。三年生。諸悪の根源。

 真正の変態。実際のところ頭は良い方なのだが変に抜けている所や頭が弱いところがあり、一番最初に主人公を虐待し始めた張本人。そのため罪悪感などもあってかこれまで妹を愛でて来なかった反動からなのか事件後は主人公にべったりと粘着テープ以上の粘着力でへばりつくようになる。勿論主人公は嫌がっており、主人公が三回ほど嫌だと言った後に色が出てStG44の銃床で殴るといった光景がしばしば見られるようになった。

 魔法に関しては天才的とまで言われるが、いざ主人公と戦わせてみれば相性の関係もあってあっという間に倒されてしまう。

 良くも悪くも印象に残りやすい顔つきをしており、実際のところ持てるのだが妹スキーなので今のところ彼女の影は無いようで、両親も早く彼にも春が訪れないかと溜息をついている。


 ・夕凪 伊月

 長女。二年生。美女。お姉さま。巨乳。主人公に無関心だった

 主人公の姉。貧乳な主人公とは打って変わり巨乳。ただその反面兄と並んで学園トップを張っているため少々ばかり高慢で、見ようによっては“ちょっとSなオネエサン”に見えなくもない。その為彼氏の影が無い。そのことに両親は安堵を覚えながらも溜息をついている。

 事件後にそれまでの反動か妹スキーになってしまい、風呂に一緒に入ろうとしたり、膝枕しようとしたり、いっその事抱きつこうとしている(なんだその美味しい展開は!そこ変われ!)。当然の如く、妹には拒否られている。というよりもやろうとしていることが幼児にするような“それ”ばかりのため拒否られていると言うのが正しい。

 黙って座っているところを見る分には大和撫子といったふうに見えるが偶に毒を吐いたりする。


 ・夕凪 三月

 三女。一年生。美少女。ツンデレキャラっぽい顔。貧乳と巨乳の中間。手ごろなサイズ(何がとは言わない)

 主人公の二卵性双生児の妹。その為常に無表情な主人公とは大幅に顔つきが違い、ツンデレキャラっぽい吊り眼にポニテというロリコン御用たゲフンゲフン!

 背丈は高校一年生にしては標準的。きっと胸部装甲に取られたんだよ。そうに違いない。

 『姉を虐待』というニュースで聞きそうな仰天ワードな事をしていたが、作中犬を水酸化ナトリウムで殺した際、そして主人公が涙を流した時に良心の呵責を感じ(殺す前に感じてほしいです)、事件後に主人公が育てていた野良犬と同じ犬種、つまりミニチュア・シュナウザーを買ってグルーミング代まで払って主人公に渡した。かなり高級な捨て犬がいた物である。

 魔法は少なくとも高校一年生にしては良い線を行くが、才能があると言う程度で止まっている。しかし実力が伴っていないため実際に行使できる力はそこいらのモブより気が数センチ飛び出ている程度。

 事件後に姉スキーになってしまうがツンツンデレデレとしており、そのことから色に『もっと積極的にしなければ識に伝わらない』と助言を頂いている。見た目に違わぬツンデレです。


 ・シュウ・ラングラン

 CIA重役。アメリカ人。何かを知ってそう。グ○ンゾン作りそう。黒幕。

 アメリカのCIAの重役にして直接的に戦時中の内紛などの火付けを行った張本人。シュウ以外のCIA工作員が百人単位で生き残っていたため、その百人を伴って連合国に恨みのある、けれど一番穏やかな国である日本に亡命してきた。

 その後独自の調査で日本があらゆる出来事において中心に有った事を知り、更に深くまでを知って今回の事件を画策する。

 実際に戦争の裏側を見てきただけあり、どのように襲えば指揮系統がズタズタになるかを理解しており、その為に生き残りのCIA工作員の中でも特に生きて行くのに嫌気のさした自殺願望者たちを伴って日本帝国国立魔導学園に奇襲を仕掛けた。

 シュウ本人もエーテル親和力という目安の値が高いため魔法が使える。能力は重力。何処かで見たことあるような。

 あくまでも魔法として使えるだけであるため反魔法である主人公とはどちらにせよ相性が悪く、ステータスバフを掛けようとしてもエーテルとアンチエーテルが対消滅を起こすだけでステータスバフを掛けられないためどの道直接攻撃以外に攻撃方法がなかった。そのこともあり、最終的には主人公の弾に倒れることを選んだ。




※要望やもっと解説を入れてほしいところがあればコメントを下さい。その都度水増しして行きますので。

※誤字脱字報告など気になる点があればバンバカ突いて下さって構いません。余り突かれ過ぎるとレイプ目不可避ですので出来るだけやんわりと教えていただけると幸いです。




 正直言って三兄姉妹きょうだいが妹スキーや姉スキーに成るのは書いていて青筋経ちましたけど、それ自体は第二射でも描写したように後味の悪さや体裁の悪さといった風に主人公が(・・・・)解釈しているだけ(・・・・・・・・)と描写したので、実際のところどう思っていたかというのを書いたりする必要があったので非常にむかっ腹立ちましたけど書ききりました。

 これにて『Der Freischütz~魔弾の射手~』は閉幕となりますが、シリーズに関連するものはどんどんと書いていく予定ですのでこれからもよろしくお願いします。

 次回は強化兵姫軍団の前日譚を書いていく予定ですが、プロットの方でまだキャラの固まっていないキャラが多くいるためいつ書き始めるかは未定です。ですので首を長く更新を待っていて下さると作者としましてはとてもうれしく思います。読者の皆さま、どうぞこれからもよろしくお願いします。

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