表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

09 聖女の祈り

聖女は祈る、心正しき勇者を思い。


「神様、どうぞ世界をお救いください。異世界より勇者を召喚してください。

 ものすごく強くなくても構いません。心清らかで正しきものをお願いします。

 浮気性はおやめください。魔王にまで手を出すような輩を救世の勇者と紹介できません。

 知性は高くお願いします。俺様最強なんて素で言ってのけるような恥知らずはいりません。

 それから…」


召喚陣の光は消える。


「それ、無理」


こうして人族最後の希望は潰えた。

しかし誰も、文句は言わなかった。

魔王も聖女の真摯な祈りに心打たれ、和平協定に調印したからであった。

そんな勇者の相手をするのは、とっても嫌だからである。

そう、別に異世界から勇者がやってこなくても、いやむしろやってこなければこそ世界は平和になるのであった。


(おしまい)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ