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無色透明  作者: アタマオカシイ
1型戦闘モデル
16/17

最終話

まさか…そんな!

では、我々の存在はいったい・・・

そんなことが受け入れられるはずがない・・・

AAは焦った。タイムマシンへ乗り込み、慌てて元の時代に戻る。


人間が存在していないならば…私は…()()()()()()()()()()()()()()()!!!


あり得ない・・・そんなことが事実であっていいはずがない!


戻ってきて早々、道具を広げる。

そして、確認のためにどうすればいいのか思案する。



他のすべては吹き飛んでしまい、頭の中は事実を確かめる、その言葉だけで埋め尽くされた。

だが、どうやって?実際に確かめるには・・・。



AAは閃く。実物を見てみるのが一番速く、確実な方法だ。しかし、自分で自分を見ることはできない。ならば、こうするしかない。











「始めよう」

AAは作業台を見る。そして…捕えてきた人間を、解剖しだす。

頭部を、胸部を、そして腹部を、脚部を。

何処を開いても、見えるものは自然な人間の部位。


ああ、考えすぎだったのだ。実は人間は生きていて、種は絶えなかった、それが真実だったのだ。


安堵し、力が抜ける。AAはメスを手放して倒れこんでしまう。

メスは体の奥に吸い込まれていく。


ああ、メスを取り出さなければ。この遺体を処理し、速く過去の私にこの話を…と、体に入れようとしていた手が止まる。まさか…。


メスの滑り落ちた場所を、おそるおそる覗き込む。そこにあったのは。





()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()



そこで悟った。


我々は人間ではない。




我々は、()()()()()()()()()()()()()()




()()()()()()()()()だ。









AAはしばらく放心したのちに我に返る。

私はアンドロイドを・・・いや人を一人誘拐し殺害した。この事実は覆せない。

彼《かこのわたし》が凶行に走る前に、早くこの結果を知らせなければ。


玄関のチャイムが鳴るが、構っている暇はない。


急いでタイムマシンの保管部屋に向かおうとする…その瞬間、ドアが開く音がした。


ドカッ!!!


振り返ると、銃を構えた警察官がそこにいた。

「手を上げろ!」

ゆっくり両手を上げる。時間切れ(タイムオーバー)

AAは警官に囲まれ、手錠をかけられる。

「あなたには黙秘権がある。これからの発言は、裁判で不利になる可能性が・・・」

警官の言葉も、もう頭に入っては来ない。

ただただ茫然と立ち尽くす。


押し込まれるようにパトカーに座り込む。あのようなものを見てしまったら、もう私は・・・()()()()()()()()()


しばらくすれば、家宅捜索が入るだろう。その時にあれが目に触れてしまったら…せめて、タイムマシンだけでも破壊しておかなければいけなかったのだ。






パンドラの箱は、開かれた。

絶望が、解き放たれる。

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