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7/10

007

実感がわかないが、表彰台に立っていた。

優勝トロフィーと500万円と書かれた大きな型紙を渡されて二位の美東と三位の人と並んで3人の写真撮影が行われている。


「帆井さんには、騙された。まさかギャンブル的なアタックをしてくるとは……

私が後攻だったら、同じことしてたかな?

とにかくおめでとう!

次回は、負けないわよ!」


私がやった行為は、10発中の3発ヒットという事でギャンブル的に狙った行為に見えたようだ。

私の命中率は、3/10だった。

世界記録が3500mと聞いていたので4000mをあててしまった私は、非常に目立つと思ったら発射数が10発以上で命中率8割以上でなければ記録として認められないとの事で大会参加者からは、運よく優勝できたと言うイメージで騒ぎにならなかった。


美東さんが命中率6/10であり、命中率で言ったら私の命中率3/10は、参加者の中で一番低い結果だった為、ある程度の実力はあるが運が良かった事で優勝出来たと思われたようだった。


面倒になって巻き戻りで、的にあてた最低限の三発だけにしておいて良かった。

なるべく目立ちたくなかったので全部狙っていたら、結構まずい事になっていた可能性があったな。


美東さんは、仲間と用事があるので移動していった。

私は、借りた銃器の返却と型紙の500万円をどうやって現金に変えるか受付へ聞きに行った。



受付には、銃器を選んで貸してくれた親父がいた。

「お!まさか優勝するとはな!びっくりだぜ。銃器の返却か?」


「あ、はい」


借りた銃器を返却していき、不良品の弾丸を思い出して、親父に話した。


「一発、不良品の弾丸があったから危ないので破棄してください」

「あん?不良品!?」


親父が私から受け取った爆発した弾丸を手にとって眺める。


「どこも傷もないし、ありえないが?何でわかったんだ?」

え!確かに発射しなきゃわからない話である。

とっさに言い訳を考える。


「お、重さというかなんか違和感があったです……」

「ほう、第六感って奴か?なんともないと思うが、優勝者様の言う事からな。一応調べておいてやる」


親父が納得しない表情で銃器を片付け始めた。


型紙の500万円も取り上げられた。

え?


「あ、次の大会の時に使うからな回収だ。現金は振込になるから振込先を運営に連絡すれば良いぞ。って俺が運営か?面倒だなぁ。ここに振込先を書いておけ」


紙とペンを渡されたので持っていたカードの銀行口座を記入して受付を済ました。


「ライフルと違ってピストルは、参加者が多いから大会終了は夕方だが、最後までいるんだろう?大会の打ち上げ出ないのか?」

「あ、午後は用事があるので」

「そうか、美東に言っとく。なんか楽しみにしてたぞ」

「わ、わかりました」


うぁ、気にされて少し嬉しいが知り合いもいないので、大会に長居する気分ではなかった。

美東さんの電話番号ぐらい聞いとけば良かったかな?


逃げるように、会場を抜け出して家に戻るのであった。



暗くなる前に家に着いたが、何度も巻き戻りをしたので今日一日は、数日の体験に感じる。

財布の中身は、帰りの交通費でお札がなくなり、小銭しかない状態である。


賞金が振り込まれないと、明日から生活出来ない。

酷いギャンブルをしてしまった気がするが、優勝してギャンブルに勝った自分を褒めたい。


パソコンを起動して、大会のホームページを見ると結果が更新されていた。


表彰時の写真もアップされていた。

自分がそこに写っていると現実ではない感じがする。

少しでも有名になると、恥ずかしいものだな。

入金は、明日の朝にされているようだ。

銀行に行くのを楽しみに、布団に入り込んだ。


★美東の自衛隊の上官である志向 大の視点


部下の美東が、遅刻して会場へやって来た。

相変わらずマイペースな奴だ。

その時に、見慣れない男が一緒にやってきた。

帆井と名乗る男は、特に特徴がなく初心者だと私に語った。


久々に頭に来た。


この世界大会は、さまざまな組織から努力した天才が参加する大会である。

それが、初心者の上にライフルで貸し出し?

前代未聞の大会に対しての冷やかしである。

どうやって、参加できたんだ?

暗黙のルールで申し込みの段階で参加できなくなるはずだが?

門前払いにしようと思ったが気が変わった。


練習で自爆して参加不能になってしまえと考えた。

一番扱いづらい銃と一発の不良品を混ぜて渡してやった。

まぁ、不良品の弾丸は火薬量を減らしているので発射時に暴発しても軽傷で済むだろう。

帆井が自爆する想像して、笑いがこみ上げる。


だが、運良く不良品の弾丸を使用しないで帆井が練習場から戻ってきた。


しかも、俺が選んだサイトの性能が低いと言って、更に性能を要求してきた。

2000m以下では丁度良い筈だ。あり得ない。

この男は何かが違う気がする。


金も持っていないようなので要求は飲めないが、兵器開発にいる美東の叔父が大会に来てるはずなので、サイトを無償で借りに行く事にした。


本当は凄い奴なのか気になった。

大会運営の私の権限で、練習場での帆井の録画を見る事にした。


美東が5発撃っていた。

不良品の弾丸が入ってなくて良かった!

まさか、美東が試射しているとは!

美東の叔父に殺される所だった。


その後の帆井の行動した結果が信じられない。

500mの的に対して、ど素人以前の問題レベルの5発の射撃をしたて全弾外した思ったら、1000mを一発で当てて1500mも一発であてた。

2000mを2発目で当てて、連続して2000mに再び当てたのだ。

撃ち方などの動きを見る限り、ど素人にしか見えないのだが、運で当たるような距離ではない。

何者なんだ?


サイトの話を美東の叔父に話すと、試作段階のサイトを無償で貸してくれるらしい。

明日の試合が気になる。


次の日は、更に驚かされた。

帆井が、優勝しやがった……

しかも、外見から私以外が分からないように作成した不良品の弾丸を、見つけて渡してきた。


こいつ、本物以上だ。

超一流は、外見ですら偽装して悟らせない。

まさか……「ゼロ」?

最近噂になっているスナイパーを思い浮かべてしまった。

いや、考えすぎか?


帆井が逃げるように大会から出て行く。

怪し過ぎる。

今後、帆井を調べる必要性を感じた。



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