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人と妖怪とetc.  作者: 那々氏さん
第6章 幻想闘技・人妖
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第87話 闘技大会編 開幕とタッグ

 

「いってて……まだ全身いてぇ……」


 多少は治っているものの、まだ体のあちこちに巻かれている包帯に目を落とす。


「みっともないやられ方してたわよね」


「もうちょいオブラートに包んでくれませんかね」


 これでも多少は頑張ろうと思っていたのだ。結果誰ひとり倒せず脱落したけど。


「まだ半刻もあんのに結構人入ってんなぁ」


 早めに来たはずなのだが、すでに会場には多くの人妖が集っていた。


「昨日もいい戦いをしてたからかしらね」


「姐さんとやりたかったな……」


 惜しいことをした。久しぶりに姐さんとやり合えると思ってたのに、そもそも俺がやられる前に棄権してたとか……。


「席このへんでいい?」


「おう」


 最前列はすでに埋まっていたので、真ん中あたりの席に座る。


「あら、あんたたち見に来てたんだ」


 背後から声をかけられ、振り向いてみるとそこにはパルスィがいた。


「そっちこそ意外だな。誰の応援だ? 古明地姉妹とか?」


 思いつく地底の実力者はあの辺くらいだ。お空は昨日出てたし。


「だーれがあの根暗妖怪を応援すんのよ。そうじゃなくて、ヤマメに無理やり連れてこられたの」


 パルスィが親指で背後をさす。

 見ればヤマメがキスメの横で飛び跳ねていた。


「なにを見たいのかは私も知らないわ」


「ふーん」


 言い終わると、パルスィが横に座ってくる。


「あら、巫女もいたのね」


「私は空気でいいわよー」


 今気づいたという感じで驚いた顔をするパルスィに、霊夢が適当に手を振る。


「今日は誰が出んのかな」


「さぁ?」


「タッグマッチって言ってたわよね」


 パルスィ、霊夢がさほど興味なさげに言う。

 まぁ霊夢も無理やり連れてきちまったししょうがないけど、もう少し反応くれてもいいんじゃないか。


「まだ少し時間があるな……」


 適当に無駄な話をしながら、三人は時間を潰すのだった。




 少しして




「さぁ! 昨日に引き続き大盛況のようで私もやりがいがあります! 実況は私射命丸が、解説は姫海棠はたてで今日もお送りいたします!」


「残業………………」


「今日も白黒ハッキリつけさせていただきます」


「それではイカしたメンバーを紹介してくぜ!!」


「それ誰の真似……?」


「まずは一組目ェ!!」


 カメラが切り替わり、闘技場を映し出す。

 あーこれどっかで見たことあるな。なんだっけ、コロッセオ?


「紅魔の赤い悪魔とその妹! 運命を操る姉とすべてを破壊する妹、その二人組の実力はいかに!? レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットのスカーレット姉妹ぃぃ!!」


「お姉様! 人がいっぱいいる!」


「そうね。みっともない勝ち方はできないわよ、フラン」


「続いて同じく紅魔館よりやってきた動かない大図書館ことパチュリー・ノーレッジと、眠れる門番紅美鈴! ほぼ正反対のような二人は一体どんな戦い方を見せてくれるのか!!」


「お嬢様たちとはできれば決勝がいいですね」


「それまで私の体力が持てばね……」


「さぁお次は月の都のお姫様! 永遠亭のお転婆姫こと蓬莱山輝夜と、同じく永遠亭の名医、天才的な頭脳を持つ八意永琳!!」


「姫、あまりはしゃぎすぎないように」


「分かってるわよ、でもあれよね、ぶれいこーってやつでOKなんじゃない?」


「あたいったらさいきょーね! 自称最強の氷の妖精チルノと、一匹見たら三十匹はいるアレとは別物、リグル・ナイトバグ!!」


「紹介に悪意ありませんでしたかぁぁぁぁ!!」


「このじっきょーしゃは分かってるわね! あたいはさいきょーだからね!」


「天界の問題児はついに更生できたのか、比那名居天子と、天界の、主に天子のせいで苦労人の永江衣玖!!」


「ふっふっふ……今度こそ地上の奴らに私の実力を教えてやるわ……」


「天人だからって浮き足立たないでくださいね、総領娘様」


「このカッパ、なにをとち狂ったのかひとりでエントリーしてきやがりましたよ! 俺はソロでいく! 河城にとり!!」


「ふふふ……カッパの技術力を舐めないことだね」


「最後は昨日に引き続き一人でのエントリーとなります! その破滅的な力を今日も振るっていく! 星熊勇儀!!」


「悪ぃな、今日も出ちまった!」


「以上このメンバーでトーナメントを行います!!」






「………………」


「………………」


 パルスィとともに思わず黙り込む。


「なんで勇儀《あの人》は今日も出てんだよ!!」


「いくらあいつでも紅魔組は辛いんじゃないかしらね」


 俺が悶えてるなか霊夢は冷静に分析をする。


「まぁ、なにはともあれこれで二日目開始ね。楽しんでいきましょ」


「一番ノリ悪いお前が締めるんかい!!」


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