表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人と妖怪とetc.  作者: 那々氏さん
第二章 幽雅に咲かせ、墨染の桜
20/120

第19話 白玉楼編 メンバーと妖精

──博麗神社──


「あのねぇ、私たちが幽霊見て驚くように見える?」


くだらない、と霊夢は魔理沙の提案を一蹴する。


「驚かなくても囲まれれば涼しくなるかもだろ?」


魔理沙はどうしても連れて行きたいらしい。


「なぁ霊夢ぅ頼むぜぇ、私とお前の仲だろう?」


魔理沙が両手を合わせ懇願している。そこまでして行きたいのか。


「…………」


「霊夢ぅ……」


「……だぁぁもう!分かったわよ!行けばいいんでしょ!」


ついに根負けした霊夢が行くことを了承した。


魔理沙のあれ絶対早苗をマネしたな……


「まったく……メンバーはこれだけ?」


「いや、せっかくだから咲夜も誘いに行くぜ」


紅魔館の連中も誘う気なのか。


「そうだ!アリスも一緒にどうだ?」


「私はパス、魔法に改良の余地が見つかったから」


さっきの魔法のことだろうか。何やらずっとブツブツ言ってたようだし。


「アリスは真面目だなー!そんじゃ私たちはさっさと紅魔館行こうぜ」


じゃーなーアリス!と言うと魔理沙はすぐに紅魔館のほうへ飛んでいく。


「なぁ霊夢、ホントに行くのか?」


「もう……何でもいいわよ……」


何だかんだこいつも苦労人だよな……。


「それじゃあアリス、またね」

「じゃなー」


「え、あ、うん。また」


手短に別れを告げ、俺たちも魔理沙を追いかけることにした。




──霧の湖周辺──


「なぁ魔理沙」


「なんだぜ?」


なんとなく、さっきから思っていたことを聞いてみる。


「早苗とかは誘わなかったのか?」


「早苗は誘ったけど、神社の方が忙しいから無理だとさ」


「それ、霊夢も連れてくって言った?」


「……?言ってないのぜ?」


だからか……。魔理沙だけが来ると胡散臭いしな……。


「あ、じゃあ霖之助は?」


ふと思いついた親友ともの名前を口にする。


「あぁ、香霖か。香霖は……」


「霖之助さんはダメよ。あの人は呼んでも来ない」


魔理沙の言葉を遮って霊夢が言う。


「どういうことだ?」


俺の質問に霊夢が答える。


「あの人、宴会とか今まで数えるくらいしか来たことないのよ」


以前なんとしても参加させようとした時は、店の前で宴会をしようとするまで出てこなかったそうだ。


「だから霖之助さんは無理よ」


「そ、そうか」


逆にどうしてそこまで参加させようとしたのか気になったが黙っておくことにした。


「あーっ!!」


突然の大きな声に、思わずそっちを見てしまう。


「なんだありゃ」


なんだか水色っぽい小さな女の子が、背中に氷の羽を生やしてこっちを指さしている。


「きりさめまりさ!ここであったがひゃくねんめ!!」


「お?チルノじゃん」


チルノ、と呼ばれた少女はどうやら魔理沙に用があるようだ。それにしても声でかいな。


「この前はさいきょーであるあたいもゆだんしていた……だが今日はかつ!!」


「だそうだ、あいつ私に用があるみたいだから咲夜誘うのは頼んだわ」


「はいはい、もう勝手にしなさい……」


霊夢はもはや諦めたようだ。

終わったらここで待ってるー!と言って、魔理沙はチルノのもとへ行ってしまった。


「とりあえず咲夜のとこに行きましょう……」




──道中にて──


「なぁ霊夢」


「何?」


「さっきの妖精って強いのか?」


やたら最強という言葉を連呼していた気がする。


「……そうでもないわよ。妖精としてなら確かに最強だと思うけどね」


実際にはその辺の中級妖怪と同レベルか少し上、と霊夢は言う。


「ふーん、そんなもんなのか」


「妖精だからね。さ、紅魔館行くわよ」




──紅魔館──


「で、門まで来たけど誰もいないな」


美鈴はどうしたんだろうか。フランのお守り?


「入っていいってことでしょ。さ、行くわよ」


霊夢はお構いなしに門を開け中に入っていった。


──廊下──


「そういや銀は咲夜の部屋知ってるの?」


「いや知らん」


「え、じゃあ今どこに向かってるの」


「レミリアのとこ」


おそらくレミリアのところにいなくても、彼女に呼んでもらえばすぐに来るだろう。

だが、その考えを行動にうつす前に、彼女はやってきた。


「侵入者だと思ったら……あんたたち、何のよう?」


咲夜は明らかに面倒くさそうな目でこちらを見る。


「これから白玉楼行って肝試しをするのよ」


「白玉楼?」


咲夜も白玉楼がどこか知らないらしい。


「行けば分かるわ」


「ずっとこれで教えてくんねぇんだよな」


「そう、でも私は仕事があるか」

「その手は使わせないわよ」


霊夢は咲夜がなんと言おうが連れていくようだ。もはややけくそだな。


「はぁ……どうしてもって言うならあんたたちがお嬢様を説得して」


──執務室──


「……と、いうわけなんだけど」


「別にいいわよ」


即答だった。さすがレミリア話が分かる。


「で、ですがお嬢様」

「異論は認めなーい。咲夜は霊夢たちについて行きなさい。それとも私に逆らうの?」


さすがにそう言われては咲夜も反論できないようだ。


「分かりました……」


「よろしい」


グッと親指を立て、レミリアとウインクをかわす。


「はぁ、不本意だけどついて行くわ。ちゃんと案内しなさいよ」


「よし、それじゃ魔理沙が待ってるから行きましょ」


そうして、俺たちは紅魔館を後にした。




──霧の湖──


湖の畔まで行くと、魔理沙がひとり佇んでいた。


彼女の金色の髪が風になびいている。

湖に写る彼女の姿はどこか幻想的で美しかった。

喋るまでは。


「んあ、お前たちようやく来たのか」


「あんたが誘ってこいって言ったんでしょうが」


「ははっ、そうだったな。じゃあメンバーも揃ったことだし行こうぜ!」


最終的に霊夢、魔理沙、咲夜、俺の4人が白玉楼に行くことになった。

さて、一体どんな場所なのやら。


まだ見たことのない場所に思いを馳せつつ、彼女たちのあとをついていくのだった。




あたいったらさいきょうね!

いかがだったでしょうか。今回は人集めパートです。紅魔館の他のメンバーは美鈴はフランのお守り、パチュリーは魔理沙が来た時点で図書館に結界を貼ったため却下という感じです。

また次回、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ