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縮小人類と魔王と魔術と。  作者: 鉋付ニーゴ
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プロローグ 「ホールミーツワールド」

こんなものを書いてみたかった。

誤字脱字、アドバイス等があったらお願いします。

 突如、空に黒々とした穴が開いた。

 国会議事堂の真上に広がり、怪しげな光を漏れ出していた。


 それを見た人々は、UMAだの、ブラックホールだの、他国の新兵器だのと騒いでいて。皆が、スマートフォンやカメラが付いたゲーム機などで写真、動画を取る。SNSのタイムラインに溢れかえる謎の黒穴。

 その中には、穴から落ちてくる、『何か』が写ったものもあった。

 それらは、ネットの住人達により速やかに分析され、拡散される。

 穴から出てくる人影。写真を見る限りでは『落ちている』とも言えるとか、動画と合わせる事で、『出てくる』としか言い様が無いとか、全部コラージュだ、などとネット上で論争になっていた。

 その内に、今度はその『何か』が空中の同じ場所に居る写真が出回る。

 後に、動画を撮っていた友人に聞いたのだが、それは空中で静止したそうだ。

 その何かが両手を空に掲げた、写真。

 それが共有された時、写真を見れた者は恐らく、ごく少数であっただろう。

 オマケに、確認はしていないものの、死人が出たかもしれないらしい。

 死因は、恐らく圧死だとか。

 何故そんな事になってしまったのか。


 それは、


 人類が「縮んでしまった」からだった。


□□□


 小さくなった人類は、戸惑いと悲しみを胸に、穴から降りてくる、巨大な城を呆けた顔で見上げていた。


 城の下敷きとなり、崩壊する議事堂。

 議事堂だった瓦礫の山が、暗く光った瞬間、更に細かく不自然に砕ける。

 その小さな破片達が、人を模した様な形にくっつき、ぎこちないといった様子で一歩を踏み出してゆく。


 暫くした後、先頭の一体が、騒いでいた人々のところまで到達していた。

 放心状態で眺める人間を、石の巨人は。


 鋭利な腕の先で、腹を貫いた。



 その瞬間、突如スイッチが入った様に、人々は逃げ始める。

 足がもつれて倒れようものならば、腕で、足で押し潰されてゆく。


 世界が変わった――変わったと人々が認識した、瞬間だった。


 □□□


 そんな中、喜びを感じていた少年がいた。


 瓦礫を怪物とさせた波動は、意外な物にも作用していたのだ。

 少年の前には、同じく人型をしており、プラスチックで出来た巨人。


 それは今や、異様な質感を持っていて。

 操られるのを待っているように佇んでいたのだった。

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