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現代円卓の騎士

 最近、面白いDVDを見たぞ!

「キングズマン」というDVDだ。

 いやー、まるで1960年代の「007」シリーズみたいで、これは本当の「バカ映画」だ!

 いや、褒めているよ。バカ映画とは、そのくらい面白かったという意味。

 バカなストーリー、バカな設定、バカなシナリオ。

 それに冒頭、マーク・ハミルが出演しているのがツボだね。

 えっ? マーク・ハミルって誰だって?

 あんた、スター・ウォーズを見たことないのか?

 ルーク・スカイウォーカーを演じたのが、マーク・ハミルじゃないか。エエ具合にジジイになって、最初判んなかったぜ。

 ネタバレになってしまうので、細かなストーリーは省くが、タイトルの「キングスマン」というのをちょっと解説しよう。

 無理に日本語に訳すると「王国の人」になるが、ニュアンスとしては「王の騎士」という方が近い。

 このキングズマンという店名の仕立て屋を隠れ蓑に、世界平和を達成するため活躍するスパイの物語だ。

 ランスロット、ガラハッド、アーサー、マーリンというコードネームのスパイが登場する。この名前、「中世騎士物語」で語られた「アーサー王と円卓の騎士」に出てくる名前だ。

 ネタバレにならない範囲で書くと、世界を自分の信念で破滅させようとする悪役と、その悪事を停めようとするキングスマンの活躍、新たなキングズマンとなるため挑戦する若者の話だ。


 ついでにもう一本。

 タイトルは「パッセンジャー」。

 これ、近頃珍しいSF映画だ。

 何がSFかって、きちんと宇宙植民宇宙船を描いていること。

 重力を発生させるため、中心軸を旋回する居住区があるんだが、これ遠心力で重力を作っている。しかも形がバナナのようになっていて、中心軸を斜めに回っている。つまり宇宙船の加速度と、遠心力によるコリオリの力を相殺するためにそうなっている。

 しかもこの宇宙船、ラム・シップなんだよ。

 ラム・シップとは、宇宙の星間水素を利用して核融合ロケットで進むロケットのこと。燃料を運ぶ必要がなく、速度が光速に近づくにつれ、効率が良くなるという、今のところ、乗員が生きている間に銀河の中心まで達することのできる宇宙船と言われている。

 もっとも映画の中では光速の半分くらいの速度で飛んでいるんだがね。

 映画は五千名の冬眠している乗員の中、たった一人目覚めてしまった男の話。

 目的地に達するまで九十年。

 冬眠から覚めると、もう戻れない。

 主人公はたった一人、宇宙船の中で暮らさなければならない。

 それも九十年。

 さあ、どうする?

 ちょっとネタバレで書いてしまうと、孤独に耐えきれなくなった主人公はとうとう、冬眠中の女性乗員を目覚めさせてしまう。船内を彷徨ううち見かけて、一目ぼれしてしまったんだな。

 でも、ぼくが同じ立場になったらどうなるか?

 そうそう、絶対ハーレムにしちゃうな。

 好みの美人を選んで、次から次へ目覚めさせちゃう。

 で、九十年後、宇宙船の中は赤ん坊で一杯。

 なんてね!

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