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蜘蛛男の恐怖

 てなタイトルで始めたが、要するに「スパイダーマン/ホームカミング」を観てきたよということである。

 あまり期待はしていなかったが、観てみると意外と良かったので得した気分だ。百点満点で、ギリ八十点くらいはつけられるな。

 とにかくマイケル・キートンがいい!

 それと主人公のスパイダーマンことピーター・パーカーが、イイ感じでボンクラ高校生で、アメトークの「中学イケてない芸人」に出て来そうな役者、ってことも高評価。

「アメージングスパイダーマン」のピーター・パーカーはイケメンすぎたよね。

 やっぱりサム・ライミ監督のスパイダーマンくらいの、オタクっぽい役者の方がぴったりくる。

 オタクっぽい外見ってことでいえば、劇中ピーターの学友であるネッドという高校生が、これまた絵に描いたようなオタク。まるでアメリカの岡田斗司夫みたいだ。


 映画が始まる前、予告編が何本か流れる。

 そこで流れたので気になったのは「ジャスティス・リーグ」「ワンダーウーマン」「ブレードランナー(続編)」の三本。

 へー、ついに「ジャスティス~」もやるんだあ、と思った次第。

 この「ジャスティス~」に登場するスーパーヒーローは、スーパーマン、ワンダーウーマン、バットマンである。こっちはスパイダーマンやアイアンマンと違って、D・Cコミックの登場人物だ。

 あっ、一応説明すると、アメリカにはD・Cコミックと、マーベルという二大出版社があって、それぞれヒーローを所有している。

 マーベルが所有するスーパーヒーローは、スパイダーマンとかアイアンマンで、映画で言えば「アベンジャーズ」とか「Ⅹメン」「ファンタスティック4(フォー)」などがある。

 だから「バットマン対スーパーマン」という映画はあり得るが、「バットマン対スパイダーマン」という映画はあり得ない。つまりそれぞれ住む宇宙が違うのだ。


 出版社がヒーローを所有している、という言い方に引っかかった人もいるだろう。

 が、これは厳然たる事実で、たとえば日本で鳥山明が「ドラゴンボール」の著作権を所有しているが、アメリカでは作者には所有されない。あくまで出版社側に著作権はあり、作者はいくら作品をヒットさせても、著作権による収入はないのだ。まあ、原作者ということで、映画化のときの権利の何パーセントとかは入ってくることはあるが、それも出版社側の意向が強く反映されることになる。

 かといってそれがマンガ家に一方的に不利か、というとそうでもない。

「ニンジャタートルズ」というアメコミがある。あれはもともと大手出版社を通さない、インディーズのコミックだったのが、メジャー出版社が目をつけ、作品を買い取ったものだ。

 日本で言えば、同人誌のオリジナルものを出版社が目をつけるようなものだ。

 そういうチャンスはないわけではない。

「アメリカン・スプレンダー」という映画も、もとはそんな同人出版のマンガが評判になったものだ。


「ジャスティス~」や「ワンダーウーマン」はいいんだが「ブレードランナー」の続編をやるとはね。よっぽど企画不足なのか、どうなのか。

 これ、ぼくに言わせれば「やっちゃいけない」続編映画の典型でしょう。

 それにしてもハリソン・フォード、「レイダース」「スターウォーズ」と次々に出演しているけど、今度も老いさらばえたデッカードのその後、ってんで出演している。

 あなた「燃えよドラゴン」の続編、観たいですか?

 それと同じことじゃないか、と思う。


 日本で、かつてヒットした作品を無理やり続編作るとなったら、何があるかな。

 もしかして「男はつらいよ」シリーズ?

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