銀河パトロールとファンデーション
やっと「レンズマン」シリーズ読了!
作者ドク・スミスことE・E・スミス。
いやー長かったなあ!
なにしろ全六巻、仕事の休み時間とか休日を利用して読み進めたが、最初の「銀河パトロール」が発表されたのが1937年というから、今から九十年前の作品だ。新しい翻訳で読みやすくなってはいるが、そうそうスムーズに読み進めるわけにはいかない。
昔の小説といえばそうなんだが、何しろ現在とはいろいろ常識が違う。
まず登場するのがほとんど白人。宇宙人はでるが、地球人の主要人物はほとんど白人の男性か女性。黒人はおろか、アジア人なんか一人も出ない。今だったら考えられないだろう。白人至上主義SF!
もっともこの頃のSFはたいていそうで、白人優越を感じさせない小説など、ほとんど見当たらない。
こんな古い小説をなぜ読むのか、というと、一応SF好きを公言している手前、古典とされる「レンズマン」シリーズくらい読破していないと大言壮語できないな、と思ったからだ。
他に古典SFといえばE・R・バローズの「火星のプリンセス」を始めとする火星シリーズ。
これは読破した。
「レンズマン」より古いはずだが、こっちの方が読みやすい。
まドク・スミスは悪文で知られた作家だし。
同じころの古典と言えばエドモンド・ハミルトンの「キャプテン・フューチャー」シリーズ。
残念なことに、これは全巻読破というわけにはいかない。何せ本が手に入らない。ネットを探して少しずつだが、巻数をそろえつつあるのでいつか読破して報告をしたい。
そして忘れてはいけないのがアイザック・アシモフの「銀河帝国の興亡」シリーズ。
全三巻だから、こっちは手軽に読める。
別名「ファウンデーション」シリーズ。
ファウンデーションというから、何だ化粧品のことか、と思ってたのだが英語で「基礎」とか「組織」とかいう意味があるらしい。新たな銀河帝国を樹立するための組織だからファウンデーションという。
このシリーズは、レンズマン・シリーズと連載した時期が重なっていて、戦前から戦後にかけて連載されていた。
作者のアシモフは、当時の編集長の要求にこたえつつ当時の地球人白人優位主義がどうにも我慢ならなかったらしい。編集長のキャンベルはアシモフの作品にたいし「主人公は地球人の白人男性。宇宙人が出てきても、最後は地球人の白人が勝利する話をかけ」と暗に指導したそうだ。
ところがアシモフはユダヤ系アメリカ人で、そういった白人優位主義に抵抗を感じていた。
そのため宇宙人が登場しない、地球人だけの銀河系を設定した。地球人だけなら宇宙人を登場させなくてすむし、わざわざ白人であることを強調しなくとも、読者が勝手に登場人物を想像すればよいという考えだったらしい。
なにしろ物語の主人公は二巻目では新婚の妻で、三巻目では十三歳の少女だ!
当時の男性優位主義からすると驚天動地の主人公だ。
どうです、読みたくなってきたでしょう?




