表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/228

少し不埒な考察

 前回アカギについて一文をものにしたが、ちょっとイケそうなので色々マンガの登場人物について考察したい。

 それじゃ今回はドメジャーなマンガを取り上げるぞ。

 今回は「ドラえもん」だ!

 なんだあ、と思った人、手を挙げて!

 そんなの今まで「ドラえもん」の秘密ってやつでいくらでも書物が出ているだろうって?

 まあ、そうですね。

 ぼくがドラえもんについて考察するのは「もしドラえもんが本当に存在したら」というものだ。

 もし本当にドラえもんがぼくや、あなたの目の前に出現したらどうだ?

 ヤッホーい、すっげえラッキー!

 となるけど、それは「ドラえもん」というマンガが前提でドラえもんの秘密道具を使えばあんなこと、こんなことできると思っているからだ。

 もしこの世界に「ドラえもん」というマンガが存在しないとしたら。

 そんな世界で突然、机の引き出しから猫型ロボットが出現して、あなたに「君の未来を変えるためタイムマシンでやってきた!」と言われたらどうだ?

 そりゃ、とまどうよな。

 もしSFについて詳しくて「タイムパラドックス」について知識があればいろいろ厄介な問題に気づくだろう。

 未来の歴史を変えるということは、本来ドラえもんがやってきた未来は消滅してしまうことになる。

 ドラえもんが次々提示する未来の秘密道具だって、大変な問題をかかえている。

 たとえば「どこでもドア」。ドアを開いただけでどんなところへも一歩で行ける。要するに瞬間移動装置なのだが、これが日本から北極へ移動することを考えると大変だ!

 問題は慣性の法則だ。ニュートンの第一法則だが、地球上では自転のため緯度が違うと速度が変わる。赤道では最大だが両極では最小になる。この速度の差が問題になる。もし何の対応もせず、日本から両極へ一瞬で移動しようとすれば、速度の差でそれはおそろしいほどのエネルギーとなって下手をすれば核爆発級のエネルギーを解放することになるだろう。

 たぶんどっかへそのエネルギーを解放しているんだろうな。たとえば太陽とか。

 それにドラえもんの存在は、いずれ人々の口に昇ることになる。

 あんな秘密道具を持つロボット。それは政府の管轄になるかも。いや、日本政府だけならいいが、いずれアメリカ、ロシア、中国が関心を持つようになるだろう。おそらくドラえもんの所有権をめぐって、国際紛争が勃発することは間違いない。

 それを防ぐのはどうするのか。

 ちょっとヒントになるのは藤子・F・不二雄の残したマンガに「TPぼん」というのがある。主人公はタイムパトロールの少年で、歴史上の悲劇にまきこまれた人間を救うためいろいろな歴史の場面に立ち会う、という内容だ。

 あのマンガに「フォゲッター」という道具が出てくる。

 歴史を変えることがないよう、周囲の人間の脳細胞に働き、タイムパトロールマンの姿を記憶から消すという作用をする道具だ。

 ああいう周囲の人間の記憶を操作する道具がドラえもんには装備されているのかもしれない。

 パパ、ママ、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんなど主人公ののび太に関係する友人、肉親などにはドラえもんの存在は記憶に残されるが、直接関係しない他人の記憶からは消してしまう。たとえばのび太の担任の先生は、一度もドラえもんについて発言していないし。それなら政府や警察がドラえもんについて乗り出す、なんて展開も避けられる。

 もしかしたら本当にどこかにドラえもんのような未来からやってきたロボットが存在して、でも周囲の人間から記憶は消去されているので噂にもならない、なんてな……。

 あー、ぼくの前にドラえもんやってこないかな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ