SF美少女列伝
いや~NHKのスタッフにはオタクが多い!
先日、三月十二日の「これでわかった! 世界のいま」という番組の冒頭、韓国特集だったがなんと「エヴァンゲリオン」の「ヤシマ作戦」のテーマが流れて(あれ、シン・ゴジラ?)、ネルフっぽいハニカムのディスプレイに太明朝体。どう見たって「エヴァ」だろうが、登場するロボットが韓国初のオリジナルTVアニメ「テッコンV」そっくりのロボットというのは、いやはやオタク度が強いっす。
おっと!
タイトルのSF美少女列伝だった。
小説、映画、アニメ、ゲームなどに登場する美少女について考えてみたい。
小説といえばイラスト。
ライトノベルなどでは沢山見かけるが、ぼくのおすすめは「火星シリーズ」の武部本一郎画伯によるデジャー・ソリスだな。創元SF文庫のエドガー・ライス・バロウズ「火星のプリンセス」「火星の女神イサス」「火星の大元帥カーター」のイラストを目にしたことありますか?
すっげー色っぺえ美女に描かれたデジャー・ソリスは、本国アメリカでも大人気だそうで、いや、もっともだ。「火星のプリンセス」を原作とした映画「ジョン・カーター」ってのが昨年公開されたけど、肝心のデジャー・ソリスがどう見たってニューヨークあたりにうろついているキャリア・ウーマンっぽくて、ぜんぜんプリンセスに見えないのがどうもねえ……。
映画といえば「スター・ウォーズ」のレイア姫が思い浮かぶ。
レイア姫になったキャリー・フィッシャーはプリンセスというには庶民的な感じだけど、その演技はいかにもお姫様って感じだったな。なにしろ母親がデビー・レイノルズというミュージカル映画のスターだし、子供のころからお姫様育ちってわけで、自然と権高い演技ができたそうだ。
アクション映画ではアンジェリーナ・ジョリーの独壇場だけど、ジョリ姐は美少女っていう感じじゃないよねえ。それにちょっと怖っ! な美貌だし。
ちょっと美少女にはとうが立っているかもしれないけど「銀河ヒッチハイクガイド」って映画見たことありますか?
あれに出演しているゾーイ・デシャネルって女優さんがイイ!
つぎはゲーム。
となるとプレイステーション2の「ICO」ってゲームのヒロイン「ヨルダ」ですなあ。
外見は美少女っぽいんだけど、ゲーム内ではほとんどアップのシーンがない。ワンピースのすそがヒラヒラするのがイイ感じなんだけど、でも印象深いです。この「ICO」ってゲーム。よくいわれる「ゲームの演出」っての見本じゃねえの?
演出、演出ってうるさく言う人は、このゲームを超えてみろ!
アニメ?
うーん、アニメの美少女について書くのは大変だ。
まあ、穏当なところで宮崎アニメのヒロインを挙げればいいんだろうけど、ちょっと視点を変えよう。
みなさんは「アドベンチャータイム」ってアニメシリーズをご存知か?
アメリカのカートゥーン・ネットワークで放送されているアニメで、日本国内ではDVDが出ている。
これに何人ものプリンセスが出ているんだけど、「これがプリンセス?」と面食らうことうけあい。
その中でいかにもプリンセスなのが「プリンセス・ガムボール」と「フレイム・プリンセス」だろう。ぎりぎり美少女っぽく描かれているけど、日本のアニメに見慣れるとちょっと戸惑うかも。美少女という設定なのに、目は単なる丸だし、鼻はないし、顔は風船っぽいし。でもなかなかイイんです。
というわけで、結局美少女というよりプリンセスを書くことになったなあ。




