セカンドライフの選択~SF映画篇~
どーしよーかなー。
買うべきか、飼わざるべきか?
なんのことだって?
前にも同じような書き出しだったけど、実は先日、ディズニーの「ズートピア」を見てきた。
多分、DVDが発売されるだろうから、それを買おうかどうか、迷っているのだ。
そんなに出来が良かったかって?
うーん、まあ、ディズニー映画としては可もなく不可もなし、というところでしょうか。
でも、主人公のジュディが、映画の冒頭、舞台となるズートピア、という都会に出る場面が、とてもいい感じなんだ。あの場面を見るためだけに、DVDを買う価値はある、と思う。
ぼくはああいう、主人公が未知の場所へやってくる場面を見ると、なぜかワクワクする。
「ロボッツ」というアニメでも、主人公がロボット・シティに出てくる場面や、「トゥモロー・ランド」で、未来都市が紹介される場面が一番、好きだ。
同時に、こう思う。
「ああ、自分も、あの場所に行けたらなあ」と。
でも映画は映画にすぎない。実際に、行けるわけもない。
しかし、VRなら、どうだ?
HMDで、映画の舞台を再現して、自分がその中へ入れるようになったら?
ねえ、ちょっとイイでしょう?
で、今回は「スター・ウォーズ(以下SW)」と「スター・トレック(以下ST)」をこのVRで再現する場合を、考察したい。
どちらも宇宙を舞台にした、壮大なSFシリーズだ。何しろ、銀河系だ。
そりゃ、銀河系全体を仮想現実化するなんて無理だ。
だからシリーズに登場する惑星、都市などを再現することになるだろう。
SWなら惑星全体が都市になっているコルサント。
あれアシモフの「銀河帝国の興亡」の帝国首都惑星トランターだよねえ? エピソード1で初登場したとき、そう思った。結構、アブナイ場所もあって、VRで体験で来たら面白そうだ。
あと砂漠の惑星タトィーンでのポッド・レース。でもあのレースは、人類の反応速度では無理だと説明されている。でもプレイヤーはフォースの持ち主、という設定なら大丈夫か。
STでは重要な惑星として、バルカンがある。あれ、本当は〝ヴァルカン〟と表記すべきか?
もちろん、バルカン星人の故郷だ。
それとクリンゴン、ロミュラン。
STの設定では、バルカンは中国、クリンゴンはモンゴル(昔のジンギスカンの時代の、だ)、ロミュランはローマ帝国をモデルにしているという。惑星連邦はもちろん、アメリカ。アメリカと当時対立していたソ連が、クリンゴンになぞらえられ、中国の周辺国で、後にアメリカと戦争をおっぱじめた日本が、ロミュランにみなされた、とされる。
中国がなぜ、バルカン、かというと、高い精神性と、古い伝統から、番組制作当時1960年代後半の常識では、そうなったらしい。でも、今の中国のふるまいを見ていると、どう考えてもクリンゴン、だよな。
無駄話はこれくらいにして、VRではバルカン人になれるし、クリンゴン人にもなれる。SWも同じで、地球人以外の宇宙人に、簡単になれるだろう。それが楽しいか、どうか、は別だが。
ともかくSTは、最初のテレビシリーズから数えて、新スタッフによるシリーズ、おなじ世界観で、別の宇宙船を舞台にしたシリーズ、さらには宇宙ステーションを舞台にしたシリーズもあって、どれも多くのエピソードが残されている。それらのシリーズに登場した宇宙船、惑星を再現するとなると、ぼうだいな手間がかかりそうだ。
でも一番再現してほしいのが、エンタープライズ号のブリッジだろう。
できたらオリジナル・シリーズのカーク船長で有名なほうのブリッジを再現してほしい。
SWとSTで世界観に、微妙な違いが見られる。
それは言語だ。
SWでは多言語の世界で、宇宙人同士、いろいろな言語で喋る。なにしろC3POは通訳ドロイドの能力を活かした活躍をする。
しかしSTでは、映画などでは宇宙人同士、同じ言語(英語)で喋る。
これがVRではどう影響するか、ちょっと考えどころだ。
英語を母語とする英米なら問題がないが、あるいは第二言語として英語が普及している国ならともかく、日本ではいまだ英語が流ちょうに話せる人はすくない。
良い翻訳ソフトの開発が必要だ。できれば即時通話が可能な、翻訳ソフト。SFの世界では、高機能の翻訳マシンが登場するけど、いまの開発段階は、どのくらいなんだろう。
ほかにも再現してほしいSF映画シリーズはあるが、今回は代表的なシリーズとして、SWとSTをとりあげた。
次回はファンタジー映画の世界を考察したい。




