表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
216/228

マツダ自動車はEVの夢を見るか?

 自宅前には、数軒の建売住宅が並んでいる。その車庫には、自家用車が収まっているのが見える。

 トヨタ、ニッサン、本田……そして一台だけマツダ車が停まっている。

 マツダといえば、ジーゼルだ。

 以前マツダはロータリーエンジンが、その代名詞だった。だが、ご存知の通り、燃費の悪さからロータリー車は敬遠されるようになり、マツダは起死回生としてジーゼルにシフトした。

 今のところ、それは成功しているように思える。街中でも、マツダ車は見かけるし、軽油の安さで、支持されているようだ。

 しかし菅政権が発足していきなり「将来的にすべての自動車の駆動方式を電気駆動にする!」という宣言が出された。

 いや、本気かね?

 まあ、出来るかできないかはともかく、もしも日本の自動車が電気自動車に置き換わったとしたら、として考えてみよう。

 まず必要なのは電力の確保だ。今の発電能力では、とてもじゃないが足りない。

 そうなると必然的に原発だ。

 現在のところ、CO2を出さずに、膨大な電力を産み出せるのは原発しか選択肢はない。

 自然エネルギー?

 いやいや、風力や太陽発電じゃ、とても足りない。第一、自然エネルギーってやつは電力会社にとっては「汚い電気」なのだそうだ。

 自然エネルギーがどうして「汚い」のか?

 電力と言うのは、一定の発電量が、自然現象に関係なく供給されるのが望ましい。その点、自然エネルギーは不安定だ。なにしろ風や、日光や、波を利用するのだから、その日によって発電量が上下する。それが電力会社にとっては「汚い」と受け取られるのだ。

 しかし原発は違う。

 一旦駆動すれば、その日の天候に関係なく、同じ電力、電圧の電気が流れることは期待できる。

 だから電力会社にとっては原発は「綺麗な」電気なのだそうだ。

 あと自然エネルギーで期待できそうなのは、地熱発電である。

 日本は火山大国だから、温泉地は各地にある。その温泉の熱源を利用すればいいのだが、温泉地の住民は、もし温泉が出なくなったらという心配で、発電所の建設に乗り気ではないそうだ。

 火力発電はどうか?

 日本の近海にはメタンハイドレートという、全世界が何百年使ってもあまるほどのメタンが眠っているそうだ。これを効率的に、つまり経済的に採掘できれば、火力発電所の燃料として活用できる。

 そうだが、今のところ前途多難らしい。

 こりゃ、どう考えても無理だわ!

 いや、ちょっと待て!

 政府は将来的に「内燃機関」を廃止する、と宣言してるんだよな?

 じゃあ、外燃機関はどうだ?

 あるぞあるぞ!

 外燃機関として分類されているが、実は優秀なエンジンが。

 それはスターリングエンジンである。

 日本の潜水艦に採用されたあのエンジンである。

 マツダはもしかしたら、次の一手にそれを考えるかも?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ