休載します!
何度目かの「銀河帝国の興亡」再読が終わって「つぎなにを読もうか?」となったとき、以前から気になっていた「落下世界」に決めた。
いいですなあ……表紙が空中に落ちている男で、タイトルが「落下世界」。
中身もそのまんま!
バカSFの匂いがプンプンしてくる。
作者はウィル・マッキントッシュで、創元SF文庫から出ている。
まだ読み始めなんだが、これは最高じゃないか? という予感が伝わってきて、ひさしぶりに楽しめそう。
でも「あれ? なんか以前似たような設定、なかったかな?」と思ってきて、記憶をたぐると、あった、あった!
最近亡くなった吾妻ひでおのデビュー作が、確かこれに似た話だった。
ある青年が世間に絶望し、自殺を考える。
自殺の名所に行くと、巨大な穴が開いている。
その穴に、次々と自殺志願の人間が飛び込んでいく。
それっ! とばかりに飛び降りると、どこまでも続く穴で、その中で空中を漂いながら、人々が呑気に暮らしている。男の前に飛び込んだ女性と知り合い、どこかユートピアのような落下生活を続ける……というお話だった。
で、タイトルに戻るが、この稿、少しの間休みます。
以前からこの雑文を楽しんでくださっている人は、最近、妙なことに気づいたでしょう?
いつもはひと月に数度という頻度で更新している本稿が、毎日更新していることに。
じつは以前から新作の小説を書こう、書こうと思っていたんだが、最後に小説を書いてからかなり時間がたって、取り掛かれていなかった。
こりゃ、文章を書く癖をつけなくちゃ駄目だな、と一念発起で、この稿を毎日更新するようにしていた。
つまり小説を書くためのリハビリってやつだ。
それで二百回を機に、新作の小説に取り掛かるつもりだ。
いくらなんでも、新作の小説と、この稿を並行するのは無理。
というわけで、しばらくの間、休載します。
新作小説アップしたら、愛読をよろしく!




