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絶対才能!

 あ~あ、やっちまったよ……。

 うっかり保存するのを忘れて、書いた原稿がパアになっちまった。

 というわけで、今書いているのは、昨日書いたやつを、思い出しながらだ。


 えー、と、何から書き始めたんだったかな?

 ああ、そうだ!

 NHKのブラタモリのアシスタントの、林田アナが今季で終了して、新しいアナウンサーに交代するというニュースからだった。

 もっとも旧聞にぞくすることなんだけど、林田理沙アナウンサーといえば、見かけは完全にお嬢様で、なんと絶対音感の持ち主らしい。じっさい、番組の中でもたびたび、その才能を披露している。

 絶対音感というのは、耳で聞こえる音の音程とかをピタリと当てることのできる才能だそうだ。

 だから昔の、楽譜がない音源の音楽から、耳コピして採譜するなんてこともできてしまうそうだ。

 なんとうらやましい! と思うのは素人で、実際この才能を持つ人に言わせると、あらゆる音が楽譜になって脳裏に浮かんでしまい、また、雑音が不協和音となって聞こえてしまい、大変わずらわしいのだそうだ。

 どんな才能も、いいことづくめじゃないってことだ。


 で、ちょっと思ったんだが、いろんな才能に「絶対」をつけることができるんじゃないか?

 たとえば香りを調合する調香師、という職業がある。香水や、飲料の香りを調合する仕事で、そういう人は絶対臭覚という感覚の持ち主なんだろうな。

 また、有名なシェフは、味覚の絶対感覚を持ち合わせているはずだ。


 絵を描くひとには、絶対色感とでも名付けるしかない、感覚が必要かもしれない。目にした色を完璧に記憶し、必要な絵具を調合して、再現する、そんな才能だ。

 それと正確な描写をするための、画面記憶とか。どれも素人では想像が困難な感覚だ。


 聴覚、味覚、臭覚、色覚ときて五感で残るのは触感となるが、この絶対感覚とはなんだろう?

 重量挙げ選手は、手に持った重さをグラム単位で判別できるらしい。

 あと手で触れただけで、ものの温度を測るとか。


 ひよこの鑑定士はどんな感覚の持ち主なんだろう。

 素人ではひよこの雄雌なんて、絶対わからないが、鑑定士はちらっと(一秒の何分の一だそうだ)ひよこのお尻を見ただけで、牡か牝かすぐ判るそうだ。これなんか第六感とでも言えそうな才能だな。


 それでこの稿を書いているぼく。

 じぶんにはどんな才能があるのか、と、考えてひとつ思いついた。

 じつはぼくは、どんな相手も短時間で怒らせてしまう才能がある。

 いや、実際、過去何度も「あの野郎!」と言われてしまい、困惑することしきりである。

 こういうの絶対最低人格とでも名付けるしかないな。


 いや、人生はつらいもんだ!

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