AIなろう作家
前回の続きで、さらに思いついたことをいくつか。
AIで手塚治虫の新作マンガを制作しているということだが、もしそれが成功したなら、今度はきっとAI藤子・f・不二雄じゃないか?
そうなったら新作の「ドラえもん」が!
最終的には、AIの宮崎駿なんて計画もあるかも。
なんしろ宮崎監督、そろそろ八十に手が届く年齢だもんな。鈴木敏夫プロデューサーが準備していても、おかしくない話だ。
しかし大きな問題がひとつ。
AIには常識がない!
人工知能に詳しい人なら、いわゆる〝フレーム問題〟ってやつが、未だ解決できていないらしいことは、知っているよね?
ぼくもきちんと解説できるような知識はないんだが、ジェームズ・p・ホーガンの「未来の二つの顔」という小説で、このことに触れている。
仮想現実で動くキャラクターが、その中で普通の人間の生活をしている。
が、キャラクターに搭載されたAIは、普通の人間なら判断できるようなことが、まったくできない。
卵焼きをつくるという、簡単な作業でさえ悪戦苦闘の連続だ。
フライパンで卵を焼け、という命令に、いきなり卵をまるごといれてしまう。
卵を割る、ということが理解できないのだ。
バターを溶かせという指示にも、包み紙を付けたまま、フライパンに載せてしまう。
ものがあるのに、それを突き抜けようとしてしまう。壁の存在が認識できないからだ。
今のAI手塚治虫プロジェクトも、このような問題をはらんでいるのではないか。
確かにぼうだいな手塚治虫のマンガのデータを学んで、作劇術はものにしているが、どうにもそのストーリーや展開が、奇妙なものになっているらしい。
常識がないからだ。
でも、もし、この常識がAIに備われば、普通にヒットするような小説とか書けるようになるかも。
なろう小説もいまにAIが書くようになるのか……。
もしかしたら、すでになろうに投稿されているのかも?




