AI手塚治虫
今朝、朝のニュース番組で、ちょっと面白い話題を見つけた。
それはAIを利用して、手塚治虫の新作マンガを制作しようという、こころみである。
どういうことかというと、手塚が残したぼうだいなマンガ作品を解析し、手塚治虫が生きていたなら描いていただろう新作マンガを、AIによって再現しようというものだ。
たしか同じようなことは、フェルメールやモーツァルトにもやっていた。
フェルメールの絵画を分析し、それらしいタッチで絵画を造り出したり、モーツァルトの楽譜を分析して、それっぽい楽曲を再現するのだ。
そのプロジェクトに、手塚治虫の息子である手塚真が参加している。
んー、と。
真ちゃん、どう思うんだろうな。
親父の仕事をこんなかたちで引き継ぐなんて、考えてもみなかったろうな。
まずはキャラクターである。
手塚治虫のマンガに登場するキャラから、かれが描きそうな新しいキャラを造り出す。
また、マンガのプロットから、手塚が思いつきそうなアイデアを引き出す。
まあまあ、なんとか周囲の人間のサポートで、それらしい作品になっているらしい。
でも、ちょっと待てよ!
番組を見ていたら、肝心な部分が抜けてるぞ!
手塚はなんといってもディズニーの信奉者だ。
ディズニーの影響なくして、手塚治虫のマンガはありえない。
キャラ造型するんだったら、当然、ディズニーのキャラも取り込まないとダメでしょう。
あっ、でも、もしかしたら、それで新作のキャラクターを造り出したら、ディズニーから版権をおかしていると訴えられるかもな。
でもこっそりやったら、バレないかも。
似ているじゃないか! と突っ込まれたら「いえいえ、手塚はご承知のようにディズニーのファンだったので……」と言い返せばいい。
それで出来たキャラは──。
ライオン・キングだったりして!




