はたらく細胞のつづきとトンデモ小説
前回「はたらく細胞」のことを書いたが、ちょっと思いついたことがあるので、それを書くぞ。
まだ四回しか見ていないんだが、毎回、つぎつぎと細胞たちが働かなければならない事件が起こるな。
一回目が「肺炎球菌」。
二回目が「すり傷」。
三回目が「インフルエンザ」。
四回目が「食中毒」。
五回目はまだ未見だが、タイトルが「スギ花粉」だそうだ。
ラインナップを見ると、つぎつぎとこの体を攻撃する病気のオンパレード。
大丈夫?
このアニメに出てくる宿主って、もしかして虚弱体質なのかな。
それでちょっと妄想。
もしもこの宿主が献血なんかしたら、どうなるんだ。
この作品のキャラクターである赤血球と、白血球が献血で他の宿主に送り込まれる、なんて展開はありだろうか。
もしかして原作にもう、そんなエピソードあるかな?
全然違う宿主に送り込まれて、かれらが慣れない環境で戸惑う、なんて面白そうなんだが。
と、ここまで書いてきてネタがつきた。
これで終わったら、あまりに尻切れトンボだ。
それじゃ近頃読んだ小説のことでも書こうか。
最近読んだのは、北杜夫の「さびしい王様」「さびしい乞食」「さびしい姫君」の三作。
絶版になっているのだが、電子書籍なら読めるので、ひさしぶりに読破した。
内容は作者いわく「十才から百歳まで読める童話」だそうだ。
主人公はストン王国の王様が、さまざまな冒険をへて最後にはハッピーエンドとなる話だ。
で、このハッピーエンドなのだが、これがトンデモないのよ。
今だったら発禁処分になりそうだ。
ネタバレになるんで、これ以上は書かない。
しかしびっくりすること請け合い。
あの文豪が、こんな作品を書いていたのかと驚くことうけあいだ。
まあ北杜夫は誰もが知る大文豪だし、執筆されたのが今から三、四十年前の作品だからだれもツッコミいれなかったんだろうが。
でも……これ泣ける場面があるんだよなあ。
以前読んだとき、思わずグッときて洟をすすったもんだが、今回読んでみて、また同じところでじんわりきてしまった。
どこがだって?
それは読んでからのお楽しみ。




