ジョーカー感想
観た!
とうとう「ジョーカー」を観たぞ!
いやー、ドスンとくる映画だったな。
ただただ善良な男が、世間にどつかれ、こづかれ、いじめられ、ついにプッツンと切れて、復讐するという内容で、多分この映画を観たほとんどのダメ男(ぼくも含む)は、こう思うんじゃないのか。
「ジョーカーは俺だ!」と。
逆にこの映画を観る女性ってのは、どう思うんだろう。きっと男性とは違う感想があるんじゃないか?
you tubeのアメコミ映画好きの動画で「もしアメリカのお笑いが、日本と同じようにコンビが主流だったら、ジョーカーはあんなことにならなかったんじゃないか?」という感想があった。つまりジョーカーことアーサーという男は、他人から見ればキモいけど、同時にドジばっかりやってるド天然で、ボケの才能があるってことだ。だからよいツッコミ役がいれば、芸人として成功したんじゃないか? という推測。
ふーん。
天然ボケの芸人……。
つまりウド鈴木?
相方の天野ひろゆきのような人間が、彼を見いだせていれば、悲劇は避けられたのか。
昔はアメリカも、芸人はコンビを組むことが多かった。
アボット&コステロしかりローレル&ハーディしかり。40年代から50年代にかけては、腰抜けコンビとか、底抜けコンビってのが、コメディ映画で全盛だった。
それがいつの間にか一人の喋りが主流の、スタンドアップといわれる形式が主流になってしまう。
なぜかというと、以前のお笑いは、ネタを考える作家が別に存在していたからだが、ネタを考えるのが芸人の方に移っていったかららしい。つまり演技力も、構成力も兼ね備えていないと、芸人として成功できないような環境になってしまっている。
そういえば「テッド2」で、主人公がそういった一人喋りの芸人に、アブナイ話題をふって困らせる、という場面があった。
日本では、芸人のネタ中にそんなことやれば、舞台からつまみだされかねない。
本当にアメリカのエンターティメントってのは厳しいんですねえ。




