表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/228

リメイク予想

 想像してほしい。

 ある日の夕方、あなたはレストランで食事をしている。

 と、そこへ流れる音楽。

♬ ハッピーバースデー、ツー、ユー!

 おや、だれかの誕生日かな?

 隣のテーブルでは、家族か、あるいは気の合った仲間同士らしきグループで、食事会をしていて、盛り上がったその場で、話題の的らしき人物が、ちょっと気恥しそうな、それでも嬉しそうな笑顔でいる。

 そこへ!

 だしぬけに、一人の女性がつかつかと歩み寄ると、ハッピーバースデーの曲に合わせ、堂々と歌を披露しているではないか。

 ああ、レストランと契約している歌手かなにかが、サービスで歌っているのか……と、あなたは思うだろう。

 しかしどうも、そうではなさそうだ。


 これは映画「ダンス・ウィズ・ミー」の一幕である。

 これを読んでいる中で、見たことある人、誰かいる?

 いやいやいや、結構、楽しめました。

 邦画のコメディ、舐めていました。

 これ、絶対、ハリウッド・リメイクされるでしょうね。

 何しろ、題材がミュージカルだし、本場のハリウッドが黙っちゃいられないでしょう。

 試しに検索してみると、相当の数のリメイクのオファーがきているようだ。

 それでもし、ハリウッドでリメイクされるとなると、どんな映画になるか予想してみよう!


 基本的なアイディアはそのままだろう。

 つまり催眠術にかかった主人公が、音楽を耳にすると、歌いたくなる、踊りたくなるという、ミュージカル・スター体質に変わってしまう。

 だから街中でも、どこでも、音楽を聴いた瞬間、身体が勝手に踊り出し、ミュージカルの一場面を演じている気分になってしまう。

 でも周囲はポカーン。

 主人公に催眠術をかけてしまう奇術師は、サラ金に借金をしまくっている。

 これは多分、もっと危険なマフィアとかのシンジケートに借金している、という設定になるんじゃないか? そして殺し屋が登場する。さらには大金がかかった麻薬とか、金塊なんかの奪い合い、というドラマが挿入されるはず。

 主人公は催眠術を解いてもらうため、奇術師を探して旅をするロード・ムービーになっている。

 日本では最終目的地は、札幌だが、ハリウッドでリメイクするなら、そりゃ何といっても、目的地はラスベガスだ。おそらく主人公に催眠術を掛けてしまった奇術師が、こんどはラスベガス中の観客総てを催眠術にかけてしまい、町全体でミュージカル、なんてラストになるんじゃないだろうか。

 楽しみである。

 が。

 悪い予感がする。

 今まで日本の映画のリメイクと言えば、あまりいい結果は出ていないような気がする。

 ほら、憶えているかな……。

「シャル・ウィ・ダンス」がリメイクされたのを、見たことありますか?

 それに伊丹十三監督の「タンポポ」が「ラーメン・ガール」なんてのになったのを。

 思い出した!

 忠犬ハチ公の映画が「HACHI 約束の犬」になっちまった。主演は「シャル・ウィ・ダンス」のリチャード・ギア!

 やだなー、やだなー。

 どうかリチャード・ギアが出演オファーされませんように……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ