日韓友好試案
最近、いや、何年も日本と韓国の間がギクシャクしている。
このままではいけない、いや、日韓は無理に仲良くする必要はない、などと様々な議論がある。
なぜ、日韓の間がこんなのか、とは歴史的にいろいろあるのだろうが、まあ、その理由についてはそれこそ、わんさかといろんな書物が出ている。だから理由については、ここでは書かない。
ぼくの考えをここで記せば、まあ、国と国との関係は友好的であることにこしたことはないだろう。
いがみあうよりは、ましだ。
しかし今のところ、解決策は見当たらない。
ということで、ぼくが一つ、こうしたらどうだろう? という提案をしたい。
韓国側の主張のひとつに「日本は韓国の李王朝を滅ぼした」というのがある。
それが正しいかどうか、ここでは問わない。
実際、韓国の李王朝は存在しない。
ひるがえって日本には天皇家が存在する。
この天皇家、いや、皇室は世界の中でも実にユニークな特徴を持っている。
ひとつには世界でもっとも古い王家である、ということ。
歴史上、存続した王家で、皇室より古い家系の王室は存在しない。
ふたつめには、皇室が「天皇」という呼称をもつこと。
これは英語で訳すると「エンペラー」となる。
つまり「皇帝」だ。
だから天皇陛下が外遊すると、席順はイギリス王家より上になる。
韓国に李王朝が存在したころは、日本と韓国の関係は良好だった。
実際、韓国の王家と、日本の皇室の間に結婚話が持ち上がったくらいだ。
ぼくの提案というのは、韓国にもう一度、王家を再興させてはどうか、というものだ。
李王朝の子孫がどうなっているのか、ぼくは知らない。が、あれだけ家系を大事にする韓国だ。もしかしたら、遠縁のさらに遠縁の子孫などはいるのではないか。
もしいなければ、日本の旧皇族のだれかを推薦して、あらたな韓国王朝をつくってもいい。
天皇家にはその権限がある。
「王」と「天皇」の違いは、他国の王家を認証できるか、どうか、という権限だ。
天皇陛下が、韓国に対し「王」と認めれば、あらたな王家ができるはずだ。
昔、中国には「皇帝」がいた。
中国皇帝は周辺の国の支配者を「王」として認め、周辺国は朝貢して「王」の印綬をうける。
これを冊封体制とよぶ。
今、アジアには「皇」の称号を持つのは日本の天皇家だけだ。
まさか朝貢しろとはいわないが、もし実現すれば、日本の天皇家という存在が生きてくる。
どちらも王室であるから、その関係はそうギスギスしたものにはならないだろう。韓国側にも、自分たちには王家がある、という誇りが生まれるし、うまくいけば他国の王家のない国だって、あらたな王家を興そうなどという動きがでるかもしれない。
さらに想像をひろげれば沖縄の、琉球王家でも同じことができるかもしれない。沖縄が本土に対する視線には複雑なものがあるが、もしも琉球王家が再興されれば、改善されるかもしれない。
どうだろうか?
あまりに馬鹿々々しい提案だろうか?




