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オタク失格

 恥の多いオタク人生を送ってきました。

 だいたい、オタクそのものが恥なのだが、今回はぼくの恥ずかしい話を書こう。

 中学生のころだったが、ぼくのお気に入りのマンガ家の一人に、松本零士がいた。

 そう「宇宙戦艦ヤマト」とか「銀河鉄道999」の原作者だ。あっ! 「ヤマト」は原作ではなく、アーティストとしてか……。

 松本零士といえば、画面のあちこちに奇妙な計器が登場することが特徴だ。欧米では「マツモト・ゲージ」と呼ばれている。

 ぼくは彼のマンガを読んで「あの計器、格好いいなあ……」と憧れていた。

 だけではなく、もしあんな計器を部屋の壁に貼ったらどうなるんだろうな……と思ったのだ。

 本当は本物の航空機や、車の計器を手に入れたかったんだが、それは中学生の哀しさ。そんなこと、無理だから画用紙とか、ボール紙を使って、計器らしきものを自作して、それを壁に貼ってみた。

 最初の一分間は「うーん、格好いい!」と思ってたんだが、だんだん「これしょぼい」と気持ちが変化した。

 やっぱ計器とか、メーターは暗闇の中で怪しく光っていないと格好良くない! という当たり前のことに気づいてしまったのだ。しかもボール紙のへなちょこメーター。

 こりゃダメだ! と三日で撤去。

 あの頃、松本零士のメカ・デザインはアニメ界を席巻していたなあ。

 もしかして、ぼくと同じように松本デザインに憧れ、自宅をメーターだらけにしたマニアがいるかもしれない……と思うと、ちょっと羨ましい。

 ほかには休み時間にアニメ・ソングを一人で歌っていたりとか、授業中にウルトラマンの真似をしていたりとか、馬鹿な真似をさんざんしてきた。

 本当に恥多いオタク人生です!

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