JRPGについて
最近、気に入っているCMと、嫌なCMについて。
気に入っているのは「イエローハット」のCM。
とにかくあのCM,意味がないし、内容もスカスカ。単に巨乳の女の子がキャアキャア踊っているだけだが、あれほど無内容なCMを制作する勇気を持っているクリエイターは、かなりの腕の持ち主と見た。とにかく世界観があるよな。
反対にイラっとさせられるのが「パズドラ」のCM。
イケメンの男の子が、恋人らしき女の子の声援で、ゲームに勝利する。
ケッ!
相手のブサメンは、女の子にもてる気配もなく、とにかくゲームだけがアイディンティなんだろ?
それがイケメンで、イケイケな男に負けるなんて、腹が立つ!
とまあ、これが話のマクラだが、今回はゲームの話。
来月12月3日には、プレステミニが発売になる。
ちょっと欲しいけど、PS1は僕の家で、まだ現役だしなー……でも、ちょっと欲しい。
そういえばファミコン全盛期のころ、100INソフトってのがあったな。
韓国だったか、中国だったか、とにかく任天堂に無断で創られたソフトで、一本のファミコンカセットの中に、100本のゲームが内蔵されているというのが、ウリだった。
もちろん内蔵ゲームの内容は、キャラの色を変えただけとか、システムはそのままに、マップを変えただけというインチキなもので、まあ、いつの間に消えてしまったが、最近のファミンコンミニとか、ネオジオミニのニュースを見ると、なぜか思い出す。
で、考えたんだが、いっそのことRPGだけの「ミニ」が出ないかな、と思う。
ファミコンでもいいし、プレステでもいい。あるいはPCエンジンとかでも、スーファミでもいいんだが、RPGだけを詰め込んだミニが出ないかなと妄想している。
ねえ、もう一度やりたいRPGなんか、あるでしょう?
日本のRPGは、独自の物らしく、欧米で作られたRPGとはあきらかに一線を引いている。
外国のいわゆる「洋ゲー」ってやつは、とにかくムズイ。というより、完全にユーザーを見下している。何となく「お前らにこのゲームが解けるならやってみろ!」という制作者の声が聞こえそうだ。ところが日本のRPGは、とにかくコツコツやってれば、誰でもエンディングに辿り着けるようになっている。
これはゲームの考え方が違うんだろうな、と思う。
「ドリームパーク」というラリイ・ニーヴンとジョン・バーンズの共著のSFがあって、それはテーブル・トークのRPG、略してTRPGといわれる世界を、ディズニーランドのような巨大パークで再現する、という内容の小説がある。
今だったらVRを使うんだろうが、当時はまだそんなものは一般的ではなく、本物の役者が、ゲームのNPCを演じて、物語を進めるというシステムだった。
そこでプレイするプレイヤーは、経験値が与えられ、熟練するとマスターとなって、新人のプレイヤーを引率するようになる。そこで新たにチームを組むとき、このゲームに新人が入ってくると、マスターはこう考える。
「この新人はゲームの経験が浅いから、宝箱を開けるとき、罠を回避するために使おう」と。
要するに仕掛けられているかもしれない罠を発動させるための、道具としてしか見ていないのだ。
こういう描写が随所に出てくる。
ゲームではゲームデザイナーと、プレイヤーは知恵比べをして、プレイヤーがゲームをクリアしたら、デザイナーの「負け」で、プレイヤーがクリアできず、途中で投げ出せばそれはデザイナーの「勝ち」という思想だ。
日本ではアニメ、マンガの延長としてRPGがあるんだろうな、とぼくは思う。
だからゲームのデザイナーは、プレイヤーが投げ出さないように、かといって簡単すぎないよう、慎重になぞ解きをしかけ、興味を失わないよう物語を作っていく。
それが「JRPG」といわれる、日本のRPGなんだと思う。
この思想は、今でもあまり変わらないような気がする。相変わらず海外のゲームの難易度は、日本のものにくらべて高すぎるように思うし、日本のゲームになれたプレイヤーは、そうそう洋ゲーに向かうことは少ないようだ。
もし「JRPG詰め合わせ」みたいのがあれば、どんなのを入れたい?
そりゃ何といっても「ドラクエ」「FF」は外せないよね。他に入れるとしたら何か?
「メタルマックス」「マザー」「桃太郎」かなあ……。どれもファミコン、スーファミで出た有名シリーズだ。
かならずしもRPGじゃないけど「ゼルダ」は外せないよね。でも機種が違うから、一緒には出せないか。
あー、ゲームをやる時間が欲しいぜ!
あなただったら、何が思い浮かぶ?




